晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 堂倉谷 6度目遡行も楽しい美渓① 2017.08.13

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奥七つ釜で記念撮影


<メンバー>
サークル 5人+1人

<山域、形態>
台高 沢登

<コース>
大台ヶ原P(7:50)日出ヶ岳(830)~堂倉小屋(10:00)~堂倉滝下(11:00)
~堂倉滝上(1150)~アザミ谷出合(14:40)~奥七つ釜(15:10)~林道(16:40)
~泊地(17:00)
 
<天気>
晴れ

 キャンプ地でのんびり朝食を食べ、大台ヶ原Pに移動して出発。天気は快晴で熊野灘もクッキリ見える。日出ヶ岳では同じ沢登りのパーティー(大阪の好山好会さん)が出発する所だった。

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 日出ヶ岳からは大杉谷の登山道を急降下。しっかりと整備されているが、この黙々と樹林帯の中を下るのはある意味堂倉谷の核心部かもしれない。退屈なのを最初にこなしておくのはいいけど。

 堂倉小屋で休憩していると「紀伊半島の滝」のpandaさんに声を掛けられる。一回しかお会いしていないのに良く覚えて頂いていたものだ。ここでは前も知り合いに声を掛けられた事がある。やっぱり沢の世界は狭いなあ。

 足の状態が思わしくないmichi君はここから林道歩きで直接キャンプ地に向かい、宴会だけ合流する事に。出発から3時間ほどで堂倉滝に到着。かなりの水量だ。

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堂倉滝

 滝を眺めて休憩しているとpandaさん一行が下りて来た。何やら道具を出しているなあと思ったらなんとドローンで滝撮影の準備をしておられた。聞くと重さは1kg以下、(値段までは聞けなかった)さっそく、釜の上を飛ばしていた。どんな画像が取れるのかすごく興味がある。

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何やってるの?

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何とドローンだ

 ドローン見物が終わったらいよいよ入渓だ。吊り橋を一つ渡り、二つ目の吊り橋の手前で巡視路で左岸の尾根に入る。モノレールの軌道沿いにほんの少し歩き、ガレたルンゼを下降して谷に降りたつ。水量は今まで来た中で一番多いかもしれない。やっぱり1日ずらしてよかった。

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吊り橋を渡って

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谷幅いっぱいに流れる水

 昼食休憩をとったら遡行開始。最初の難関は谷幅いっぱいに流れる7m滝。先行Pは左岸を巻いたようだが我々は滝の右側を直登する。水量が多いせいか岩の苔がきれいに流されていて、今までにない良好なフリクション。快適だ。

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水線脇を登る

 その上の30m(写真撮り忘れ)は左岸から大きく巻く。そこからは出て来る滝や釜をどんどん超えて行く。10m斜瀑ではTBっちが偵察と言いながらノーロープで登ってしまった・・。登るんならロープ引いて行ってよ。

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色んなルートで

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10m斜瀑

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ゴルジュっぽくなって来た

 アザミ谷を出合を超えると巨岩帯に突入。あーでもないこーでもないとルーファイしながら進む。やがて門のようになった滝を右から超えると堂倉谷前半戦のハイライト、奥七つ釜が現れる。

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アザミ谷出合を過ぎて

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門の滝

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奥七つ釜

 豊富な水量で刻まれた巨大なポットホールは何回見ても感動する。さっそく飛び込み大会&写真撮影大会。丁度、追いついてこられた山好山会の方に写真を撮ってもらう。

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すごいねえ

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記念撮影

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ちょとはしゃぎすぎ?

 奥七つ釜を過ぎても滝はまだまだ出て来る。以前ツルツルで困った斜瀑もフリクションのみで簡単に登れた。谷は若干規模が小さくなって来るがまだまだ泳ぐ箇所が出て来るので飽きる事が無い。もういい加減疲れて来たなと思ったら堰堤が出て来るので林道に上がる。今日の遡行は終了。

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15m斜瀑

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余裕だねえ

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まだ泳ぐの

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きれいな淵

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堰堤で遡行終了

 後は林道をテクテク歩く。michi君がどこかでキャンプしているはずと思いながら歩いて行くと堂倉橋を少し過ぎた所、林道整備に作られた平坦地でテントを張っていた。我々もすぐにテントを張って焚火の準備。

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営林小屋

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林道上でキャンプ

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男はタープで

 夜は焚火を囲んで楽しい宴会、何でも入りのスープパスタにピザ、michi君の釣ったアマゴの刺身と超豪華だった。林道沿いなので増水の心配は不要。いつもよりまったり、のんびりの楽しい夜だった。

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焚火の夜

つづく