晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

八ヶ岳 硫黄岳② 快晴の銀嶺を楽しむ 2012.02.18-19

来年はあっちに登ろう!

 

<メンバー>
サークル(4人)
      
<山域、形態>
八ヶ岳、ハイキング

 

<コース>
赤岳鉱泉(07:30)~赤岩の頭(09:00)~硫黄岳(9:30)~赤岳鉱泉(11:10)~美濃戸口(13:20)
 
<1日目の記録>
 いびきの合唱と誰かがトイレに行く度に頭か足を踏まれそうになるので、おちおちと寝ていられなかったが、それでも布団は暖かく、体力の回復はできたようだ。心配していた二日酔いも無い。6:30~始まる朝食を急いでかき込み出発の準備をする。

 

 外に出たら空には雲一つない!今日は絶好の山日和になりそうだ。昨日の夜は赤岳に行ってみようかなとも考えていたが、万が一の時の備えがないので予定通り硫黄岳を目指す事にする。小屋前の記念撮影では思わずジャンプしてしまうほどのハイテンションだ。

 

ジャンプしたくなるテンション

 

 赤岳鉱泉に泊まった人の90%は赤岳方面に行くようだが、硫黄岳へのルートも踏み跡というかしっかりとしたボブスレーコースのようなルートが付いている。途中、荒々しい稜線がちらりと垣間見える。

 

荒々しい稜線

 

 樹林帯の中を徐々に高度を上げて行く。景色が同じで飽きたな~と思ったら樹林の向こうに阿弥陀岳の姿が見える。うーん、素晴らしい。やがて赤岳とギザギザの主稜線も見えてきた。

 

阿弥陀岳が見えた

最初は樹林帯

赤岳も見え始める

 

 ふうふういいながら登っていくと森林限界を超える。突然視界が開けたと思った瞬間、目の前に言葉を失うような絶景が広がる。横岳から赤岳に続く稜線が青空にくっきりと浮かび上がる。すぐ近くに見える赤岳、阿弥陀岳を眺めながら来年こそはあそこに登りたいな~、なんて話をする。

 

樹林帯を抜けると絶景が待っていた

来年はあそこ登りたいな~

 

 雪の斜面を乗り越すとそこは赤岩の頭につながるテラス状の地形になっていた。目の前には硫黄岳の頂上部分がバーンと聳えている。赤岩の頭に登り、北八ヶ岳方面を見ると先週登った天狗岳が真っ白に光っていた。

 

硫黄岳の山頂部

先週登った天狗岳

今度は真面目に

赤岩の頭

 

 さあ、いよいよ硫黄岳へのアタック開始。といっても困難な箇所は無く、上部でスリップに注意する程度。アイゼンを歯を雪面にしっかりと食い込ませながらゆっくりと登っていく。

 

いよいよ硫黄岳へ

 

 徐々に高度が上がって来ると今まで見上げていた稜線を見下ろすようになって来る。素晴らし過ぎる~。

 

素晴らしいパノラマ1

 

素晴らしいパノラマ2

素晴らしいパノラマ3

素晴らしいパノラマ4

つなげるとこんな風(クリックで拡大)

 

 テーブル上の頂上部へ上がる所は岩が露出しており、一瞬、緊張を強いられるが基本的には問題ない。段差を乗り越すと雪原の様な頂上部が広がっていた。

 

さあ、頂上を目指して

唯一緊張する箇所

爆裂火口

赤岳をバックに

天狗岳方面

 

 頂上で思う存分景色を楽しむ。が、風があるので体が冷えてきた。名残惜しいが下山にかかる事にする。帰りはアイゼンを外し、つづら折りの道をシリセードでショートカットしながら下っていくとあっという間に赤岳鉱泉に到着。

 

赤岳、阿弥陀岳

時間短縮

いつか挑戦したいなあ

名残惜しい

赤岳鉱泉に到着

 

 燦々と輝く太陽の下でアイスキャンディーでクライミングに興じている人たちを眺めながら美濃戸口までの長ーい林道をテクテク歩く。

 

アイスキャンディー

 

 2週連続で晴天に恵まれた冬の八ヶ岳は素晴らしかった。来年はもう少し雪上技術を身につけて、赤岳、阿弥陀岳にも挑戦したいなあ。