木曽 大滝川 沢登り 田立の滝観光遡行 2011.09.18
霧ヶ滝(クライマーなら登れるのかなあ・・)
<メンバー>
山仲間(4名)
<山域、形態>
<山域、形態>
木曽、沢登り
<コース>
粒粟平P~螺旋滝~洗心滝~霧ヶ滝~天河滝~不動滝~龍ヶ瀬~鶴翼滝~そうめん滝~箱淵~二股(遡行終了)~粒粟平P
9月の最初の三連休は初の上越遠征を計画していたが台風15号に刺激された秋雨前線の影響で後半になればなるほど天気が悪くなるらしい・・。涙をのんで遠征を断念し、天気が少しでも良さそうな日曜日に日帰り沢へ行く事にする。
先週に続き名古屋からのアプローチの良さから木曽方面を物色、日本の滝百選にもなっている田立の滝に白羽の矢をたてた。田立の滝といっても一個の滝の名称ではなく、大滝川にかかるいくつもの滝の総称らしい。ネットの検索では滝屋さんのHPばかりだが、以前に「いいらしいよ」と言う話を聞いた事が忘れられず今回沢登りで挑戦する事にした。
粒粟平の駐車場に8時過ぎに到着し、沢の準備をしていると次から次へと車が上がって来る。人気スポットなんだなあ。なんだか場違いな感じがするので早々に登山道に踏み出す。すぐに沢音が聞こえたので入渓。
スタートは角度のあるゴーロ
最初は大きな石のゴーロが続く。先週の川上川の件があるので一瞬、今日もハズレかな?と思ったが傾斜が立っておりいいウォーミングアップになる。小滝や岩間滝を越えて行くと両壁がたってきてゴルジュの雰囲気、どうやらハズレではなさそうだ。
第1の滝
こんなのがでてくると
前方でゴーゴー音がするなあと思ったら「螺旋滝」が現れた。まさに名前の通り右から落ちてくる流れが中段でくの字に折れ曲がり溝状になって流れている。一瞬見た時は巻きかなあと思ったが、滝をじーっと見ていたI君が「行けるかも」という。
そう言われてみれば何とかなりそうなので、まずは中段までの1ピッチを私が登る。2段目は角状のクラックをシャワーを浴びながら登る事になるが、これまた行けそうと判断し、後続を引っ張り上げる。
螺旋滝
2ピッチ目は切り込み隊長のI君が貫禄の登り。風邪気味で調子悪そうだったが、厳しい登りはアドレナリンが全開になって逆に元気になったらしい。3ピッチ目はそのまま左岸を巻き上がりクリア。これで今日の方針は「可能な限り直登にチャレンジ」に決定した。
シャワーのM君
その上の洗心滝は階段状で簡単に越えられる。シャワーを浴びながらクリア。左手に新しい遊歩道が見える。
洗心滝を登る私(I君提供)
これは簡単
遊歩道が見える
次に現れたのが霧ヶ滝。30m以上はあると思われる斜瀑。上部は傾斜が緩くなっており、一瞬、「登れるかなあ」と思ってしまうが、下部は大きく外傾しておりよくよく見るととても無理。I君は最後までルートを探していたがようやくあきらめて遊歩道を利用して巻く。
霧ヶ滝
でかいなあ
霧ヶ滝を巻くとすぐ上にはまるで巨大な堰堤のような天河滝が現れた。この田立の滝のシンボル的な滝で麓の人の信仰の対象にもなったらしい。たくさんのギャラリーに交じって滝下で昼食にする。
天河滝
青空!
昼食の後、再び遊歩道で天河滝を巻き上がり落ち口辺りで再入渓。この辺りはゴルジュになっているようで名のある滝が次々に現れる。遊歩道の橋を二つ潜ると今度は不動滝。これもじーっとルートを探していたI君が「右側から行ける」というので巻くのは止め、登って見ると以外とホールドが豊富で簡単に登る事ができた。
落ち口より
橋を潜ると
不動滝
右から登れる
不動滝の上は傾斜も緩くなり、見事なナメと淵が繰り返し現れる。これが観光地化されていない谷だったら全国区の沢になってもおかしくない見事さ。樋状になった箱淵でステミングでどこまでいけるか挑戦したが、足の短い私は見事にドボン・・。風邪気味で泳ぎたくないI君は見事にクリアしてしまった。
龍ヶ瀬
スッテン
鶴翼滝
そうめん滝
箱淵
エメラルドグリーン
突っ張りの練習
シャワーのF~さん
箱淵の上流もきれいなナメや淵があり楽しめたが、1270m付近の二股で遡行を打ち切る。(F~さんは三角点に興味があったようだが我慢してもらった)。下山は遊歩道を利用して2時間かからずに楽々と下山。お疲れ様でした。
その上にもナメが
二股で終了
帰りは登山道で(I君提供)
田立の滝はもっと巻きだらけの沢と予想していたが、霧ヶ滝、天河滝以外は登る事ができ、滑や淵のきれいな素晴らしい沢だった。アプローチ、下山も楽で真夏に水と戯れるにはもってこいの沢だと思う。皆さん、来年は是非!