大峰 立合川 沢登り まぼろしの滝までゴルジュ遊び 2019.07.21
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域、形態>
大峰・沢登り
<コース>
東野トンネル西側(9:25)~立合川入渓(9:40)~ナベ滝(9:55)~ヨリキヤ淵滝(10:35)
~ハママツ滝(11:00)~昼食~銚子滝(14:20)~まぼろしの滝(14:30~15:00)
~遊歩道(16:05)~東野トンネル西側(16:40)
今回の駐車地
またしても沢泊計画が流れてしまった週末。仕方が無いのでまたしても日帰りに計画変更だ。(これで何度目だろう・・・)
行先は大峰の名渓 八つのゴルジュを持つという立合川だ。過去、第2ゴルジュのまぼろしの滝の上までは遡行しており、行く行くは第8ゴルジュまですべて抜けたいと思っている。第3ゴルジュより上なら1泊2日で突破できそうなので、今の沢メンバーにも第2ゴルジュまでは経験してもらおうと考えた。
早朝に亀山を出発し、約3時間弱で東野トンネル西側の小さな駐車スペースに到着。沢装備を整え立合川橋を対岸へ渡り、近畿自然歩道の道標から遊歩道にはいる。
一旦、下流側に進んで行くとまだ現役の歩行者用の吊橋があるので、その脇から入渓。既に谷の両岸は高くゴルジュの様相。
すぐに第1ゴルジュのナベ滝が現れる。前回どうやって超えたか記憶に無いのでまずはと泳いで取り付こうとしたが、水流の強さに押し返されて撤退。よく見ると左岸が階段状の岩場になっていたのでサクッと巻く。
なべ滝の上もゴルジュ。泳ぎが必要な場面では先行者がロープを張り、後続はそれを辿って水中にいる時間を極力短くする。
一旦谷が開け大きな渕が現れた。渕の向こうには8m程の立派な滝。ヨリキヤ渕の滝だ。ここは左側から巻く。ヨリキヤ渕滝の上はきれいな滑が広がっている。束の間の癒しの風景。
ナメを進んで行くと第2ゴルジュへ進入。まずはハママツ滝だ。前回は普通に泳いで水線を突破したが、今回は取り付くのにも苦労しそう。
まずは普通にロープを引いて泳いでいくが水流に押し負けて進んでいけない。一旦、態勢を整える為に戻る。
今度はカムを持ち、水中眼鏡を装着し再トライ。水中のホールドを探しながら、ここというクラックにカムを決め、そいつを手掛かりにもっとも水勢の強い箇所を乗り切る。あとは水中のスタンスを探し何とか上陸。ふう。
次はなおちゃんを呼び寄せ、バンドをそのまま登ってもらい滝上へのルート工作をお願いする。しかし、ずいぶんと逡巡しているのでどうしたのかと私もバンドに上がってみると、ハーケンの支点を使っての懸垂しか降りる術が無い。着地を間違うと水流に体を持っていかれる危険があるので慎重に下りてもらう。
そのままバンド上に残り、後続を呼び寄せて順番に通過してもらう。頭を使って攻略ルートを考えるまさに沢登りの醍醐味が味わえた。楽しい。
次の難所は通過不能な5m滝。突破は左の支流の8m滝から。前回は岩がヌメヌメでとても怖かった覚えがあるが、今回は増水の後でヌメリが落ちたのか快適なフリクションであっさり突破。銚子滝の手前でようやく落ち着ける場所があったので昼食タイム。
銚子滝は右側の岩棚をトラバースし、その上の岩の割れ目を進んで行くとついにまぼろしの滝。
まるで洞窟のようなホールに30mの滝が轟轟と流れ込んでくる。信じられない程神々しい情景。2回目でも感動する。メンバーたちも最初はしばし見惚れているようだ。
写真を撮ったり釜で泳いだりひとしきり遊んだ後は帰路に着く。ゴルジュを泳ぎ下り、支流8m滝の上にある左岸のルンゼに取り付き、遊歩道まで巻き上がる。後は遊歩道を30分も歩くと国道に出た。お疲れ様でした。
立合川は大峰を代表する名渓で完全遡行するなら2日~3日はかかるが、まぼろしの滝までなら日帰りでも十分楽しめた。いつか、完全遡行してみたいなあ。
参加のみなさんありがとうございました。