晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 雪の本谷を青空の下で楽しむ 2011.01.30

大黒岩より

 

<メンバー>
サークル(3名)
      
<山域>

 

<コース>
鈴鹿スカイライン~本谷~御在所山上公園(ピストン)

 

 
 天気予報では強い冬型で大雪に注意との事。当初予定した伊吹山は終始雪雲に覆われているようだったので、16日にメンバーが集まらずに敗退した御在所本谷に再挑戦する事にした。

 

 気持ち早めの集合時間のおかげで何とか湯の山温泉奥の駐車地に車を潜り込ませる事ができた。しかし、僅かに残った駐車スペースは準備しているとあっと言う間に埋まってしまった。やっぱり御在所は人気の山だなあ。スカイラインにはしっかりと堅雪が付いているので駐車地からアイゼンを付けて歩きだす。

 

駐車地は大賑わい

 

 御在所山の家の脇から本谷に入る。雪は豊富で谷中の大岩は綿帽子をかぶったようになっているが、トレースはしっかりとついており無雪期よりも楽に歩く事が出来る。歩き始めて30分弱で不動滝に到着。こんなに立派なツララが下がっている不動滝を見るのも初めてかもしれない。

 

雪をかぶった本谷

不動滝

 

 左の斜面から不動滝を巻き、再び谷中に降りる。トレースはほとんど左岸の斜面をトラバースするようについているので危なっかしい岩の乗り越しなんかは無い。二股を右に入り登って行く。いつもなら残置ハーケンを使ってバンドに乗るところが雪のおかげで適度なステップになっており、簡単に越す事が出来た。

 

不動滝の巻き

氷柱

こんなに雪が

雪が多いので

簡単に越せました

 

 大黒滝は完全に氷結していたが雪に覆われていたので迫力不足。その上の三角岩(普段岩を潜り抜けるところ)も完全に雪に覆われていて、岩の右側が雪のステップになっていた。

 

大黒滝

三角岩

 

 ロープウェイが頭上を行き来する最後の斜面は適度にしまったトレースで完全に階段状態で快適に登って行くことができる。時折頭上のゴンドラから声がかかるので、その都度手を振って応える。これで御在所の観光振興に一役買えたかな。

 

雪の谷を詰める

ロープウェイから声がかかる

定番の景色

 

 1分間隔でやってくるゴンドラにいちいち手を振っているので中々スピードは上がらないが、今日は景色を楽しみながら登って行く日。本谷が初めてのM君は「見られる快感」を少しづつ感じ初めているようだ。

 

次から次へとのゴンドラが登ってくる

ここで手を振るのもお約束

 

 結局、谷を最後まで詰め上がる。ロープウェイ駅へ向かう巡視路方面にはトレースは無かった。残置ロープを使って尾根に上がり、大黒岩まで移動。

 

大黒岩でにっこり

 

 大黒岩でもロープウェイ乗客との交流を図る。何度も何度も手を振り、愛想を振りまくのも楽しいもんだ。時には手を振っても気づいてもらえず、若干さびしい思いをしたりするが・・。

 

ゴンドラと相対する

ここでも手を振る

大黒岩よりロープウェイを見る

 

 大黒岩から山上公園を目指し、尾根を登って行く。トレースは一の谷新道方面にはついておらず、ロープウェイの駅舎方面に向かっている。駅舎の脇から山上公園に降りて行くとそり遊びのちびっこで賑わっていた。

 

鎌もカッコイイ

バフッ

御在所山上公園

 

 時間も早いので山上公園から国見方面へ回ろうかと考えていたが、M君が本谷でGPSを落とした事が発覚。物が物なので急遽予定を変更し、往路を引き返しGPSを探索する事に。

 

 雪の階段になっている谷を下るのはそれほど難しい事ではないが、次から次へと上がってくるパーティーの人数を見ていると(こりゃみつからないな~)の予感。それでもすれ違う人にGPS落ちていなかったですか?と聞きながら下って行く。

 

 じっくり見まわし、落とした可能性のある休憩場所でも雪を掘り起こして探したが結局みつからず・・。M君には少々高すぎる授業料になってしまった。

 

 食べそびれた昼食を不動滝の前で摂り、駐車地に戻ったのは14時前だった。青空と快適な雪で最高の山行だったが、最後にちょっとミソがついてしまった。私も落し物には十分注意する事にしよう。