雪の回廊
<メンバー>
山仲間
<山域>
<コース>
長い正月休み明け、なまった体に鞭を打ちやっとの事で仕事をこなすとまたまたうれしい週末に。遠征も考えていたが鈴鹿にもたっぷり雪があるので、ホームグランドで遊ぶことにする。初日は年末、新雪の時に敗退した御在所本谷(一の谷)にリベンジだ。パートナーはkasayaさん。
湯の山温泉の奥の駐車場まで車を進めるとすでに数組のパーティーが準備をしていた。同じコースを行くパーティーはいないかとあたりをうかがったが、一組は御在所裏道へ、一組は鎌ヶ岳へ向かった様子。まあ、最初から他のパーティーをあてにしてはいけないか。
スカイラインの雪は年末の1/3程になっており、しかも半分凍りかけている。この様子なら谷の雪も締まっているだろうと、一人ほくそ笑む。1月4日にも数組のパティーが上まで上がっているのでトレースはしっかりついているはずだ。いつものように御在所山の家の横から取り付く。
御在所山の家
谷に入ると今日も水量豊富だ。雪解けの水で夏場よりも多い気がする。谷の中は風も無いので寒さも感じず、水のせせらぎを聞いていると春の雪解けの時期のようである。
今日も水量豊富
春の雪解けのようにとうとうと
予想通りトレースはしっかりしており、年末に比べると倍近いスピードで進める。山の家から約40分で不動滝に到着。これなら頂上も楽勝だろう。不動滝には氷すら無く、雨の後のような水量が滝を伝って流れている。
ずいぶん早く不動滝に到着
今日のものと思われるトレース一組(一人?)が我々を先導してくれるが、このトレースの主は積極果敢なコース取りをしていて、滝のすぐ脇を沢登りのように登っている。とても全部は真似できないので、巻き道を探りながら快適に高度を上げて行く。
なかなかに手強い
後続部隊
前回撤退の大黒滝上部からV字谷の巻き道を通過すると、ついにロープウェイ直下の谷筋に入る。ここからはほぼ直線でどんつまりまで谷が伸びている。改めて傾斜のきつさを感じる。(新雪状態ではとても登れなかった)。
大黒滝上(前回撤退地点)
大鉄塔が見えた
ロープウェイに沿って
最後の回廊に入っても雪は締まっており、トレースもしっかり。ぐんぐん高度を稼ぐ事が出来る。くぐり岩では先行者のトレースも岩をくぐっているので、それにならって岩の下に潜り込む。本谷が初めてのkasayaさんは目を丸くしている。
先頭行ってくれないかな~
先行者のトレースが一筋
最後の大詰め、鉄塔巡視路への分岐のところで大休止。トレースは鉄塔巡視路に続いており、大黒岩に行く方向にはついていないが、大黒岩が初めてのkasayaさんに是非、あの展望を見てもらいたくて直進する事にする。念のために持ってきたワカンを装着していると後続パーティーが追い付いてきた。彼らは巡視路の方へ行くようだ。
ガスが晴れてきた
ロープウェイの鉄塔
大きなつらら
さあ、最後のひと踏ん張りとまっさらな雪にワカンを踏みこむと、予想に反してしっかりとした手応え。どうやら表面だけ新雪に覆われており、その下にはしっかりと踏み跡があったようだ。大した苦労も無く大黒岩の尾根に取り付くとグットタイミングで青空が広がってきた。
お、青空!
大黒岩
結構いい時間になってきたので大黒岩でお昼御飯にする。しっかりと雪がつもっていたので、谷側へは怖くて乗りだせなかった。手だけを延ばしてカメラでパチリ。
大黒岩からの眺め(怖くて乗りだせない)
ロープウェイ山上駅
今日は天気には期待していなかったので、陽だまりでお昼が食べられるとは思っていなかった。のんびり食事をとった後は御在所山上公園に向かう。途中で合流するはずの一の谷新道からは誰も上がってきていないようで、トレースは無かった。
山上公園へ
今日はロープウェイが止まっているので山上公園は閑散としていた。先ほどの晴れ間はあっという間に黒雲に覆われ、北西から冷たい季節風が吹いてくる。スキー場整備のスノーマシンの音がゴウゴウと響いていた。
マイナス5℃
人気のないアゼリア前
人口氷瀑もこんな感じ
もう営業できるかな
樹氷の花盛り
本谷と大黒岩を見下ろす
主稜線より東は晴れている
中道の雪も締まっているが凍結はしておらず、アイゼン無しで快適に歩けた。東の伊勢平野から名古屋方面はきれいに晴れており、明日はなんとなく天気が良さそうな予感。無雪期よりも少し早い時間で中道を駆け降り、駐車地に到着。
地蔵岩
頂上はガスの中