晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

入道ヶ岳 夜景&御来光ナイトハイク 2011.01.23

ぼんやりと御来光

 

<メンバー>
サークル(7名)
      
<山域>

 

<コース>
椿大神社~北尾根~北の頭~奥の宮~入道ヶ岳山頂~井戸谷~椿大神社



 毎年1月の第4日曜日はサークルの総会。1年の活動方針を決める大事な集まりであると共に、最近忙しくて山に来れない仲間と会えるめったにないチャンスなのだが、なぜだが絶好の山日和となる事が多い。会場の窓から青空を見ながら恨めしく思った事は一度や二度では無い。

 

 じゃあ、総会が始まる前に山に登っちゃいましょうという事で、入道ヶ岳に御来光登山をする事になったところ、参加者は総勢7名とこれまたうれしい限り。これはリーダーとしては頑張らないといけないと思い、前日にコースタイムを図るべく単独で入道ヶ岳に臨んだのであった。

 

 単独の時のコースタイムは北の頭まで1時間半。7人なので+30分、北の頭から鳥居までの移動で30分を見越し、日の出の2時間半前にスタートすればOKという事で、朝四時に名阪鈴鹿インター出口に集合、椿大神社を出発したのは予定通り4:30少し前だった。

 

 気温は低く雪が締まっているため、快調なペースで高度を上げる事ができる。避難小屋で小休止の後、いよいよ主尾根に乗っかると背後に四日市の夜景が広がる。こういう楽しみは山が街と近い鈴鹿ならではだ。

 

振り返ると夜景

 

 単独の時のペースよりは若干遅いものの、順調に進み馬酔木のトンネルを潜るところまでやってきた。真っ暗中、ヘッデンの明かりにぼんやりと浮かぶ雪と樹木のトンネルは一人だったら怖くて入れないかもしれないが、仲間がワイワイ騒いでいるので大丈夫。高度が上がるにつれて夜景もどんどん広がってくる。こんなにきれいなら三脚を持て来ればよかった。

 

ヘッデンを頼りに馬酔木のトンネルへ

きれいだねえ

三脚持ってくればよかった

 

 6:30、ついに北の頭に到着。日の出30分前だ。昨日のように奥の宮へいっていると日が登ってしまう恐れがあるので、今日は直接入道ヶ岳頂上へ向かう。井戸谷の源頭に来ると辺りはうっすらと明るくなってきた。

 

北の頭、日の出30分前(ドンピシャ)

うっすらと夜が明ける

 

 山頂付近は相変わらずの強風。風を避けるため二本松尾根の方に少し降りた馬酔木の陰で日の出を待つ。いつの間にか空には鼠色の雲が遠く伊勢湾の向こうまで張り出し、果たして御来光は拝めるかどうか微妙な感じ。

 

日の出を待つ1

日の出を待つ2

日の出を待つ3

 

 事前に調べておいた日の出の時間になっても、太陽は姿を現さない・・。もう諦めかけていたところにメンバーから「あ、出てる」の越え。見るとぼんやりとした地平線の向こうにさらにぼんやりとした太陽がゆっくりと顔を出している。真っ赤に燃えるモルゲンロートを期待した訳ではないので今日のところはこれでOKにしておこう。

 

あきらめかけていた所へ

ぼんやりと御来光

 

 さあ、のんびりとしていられない。9:00から湯の山温泉で総会があるのでそれに間に合うように下山しなくてはいけない。鳥居の前で記念撮影した後、井戸谷から下山に取りかかる。
 

鳥居で記念撮影

 

 井戸谷は夜の間に少し雪が積もったようで、カール部のトレースはきれいに消えていた。急斜面だが、サクサクとキックステップを利かし、気持ちよく下って行く。中にはヒップソリでシリセードを楽しむメンバーも。

 

帰りは井戸谷を急降下

シリセードを交えて

雪が楽しい

 

 徐々に高度が下がってくるといつの間にか雲が切れて明るい太陽が顔を出している・・。降りてくると晴れるの法則だ。雪道の下山は快調で約1時間で登山口に到着。出発準備をしているパーティーに「早いね~」とか「もう降りてきたの?」とか「雪の具合はどう?」なんて聞かれる度にちょっとだけ優越感を感じてしまった。

 

降りると晴れてきた?

 

 参加の皆さんお疲れ様でした。今年一年も楽しく行きましょう!