晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 雪の本谷をワイワイと登る 2012.01.08

御在所ロープウェイ山上駅

 

<メンバー>
サークル(6人)
      
<山域、形態>
鈴鹿、バリエーション

 

<コース>
鈴鹿スカイライン(9:20)~本谷(9:35)~不動滝(10:15)~大黒滝(11:35)~大黒岩(12:50~13:20)~御在所山上公園(13:40~14:00)~中道~鈴鹿スカイライン(15:30)

 

 吹雪の藤内沢の翌日は冬型も緩んで好天が期待できそう。当然、御在所を目指すハイカーも多く湯ノ山温泉奥の駐車スペースは早くも満杯になっている。少し下った路肩に車を停めて出発。

 

 スカイラインも10cmくらいの積雪で山が久しぶりのTちゃんはおっかなびっくりな感じで歩いている。中道登山口から橋を渡り御在所山の家の前を抜けて本谷に入る。

 

スカイラインの積雪の様子

 

 今日、トレースがあるのは昨日確認済みなので最後尾をゆっくりと歩いていく事ができる。トレースは実に手堅くつけられており、無理に谷中を進まず、極力巻き道を通過している。昨日トレースをつけたのはこのコースに精通した人だろう。雪のおかげでくそったれマーキング隠れていている。

 

本谷に入る

 

 ほとんど苦労せずに不動滝に到着。それ程気温は低くないので氷柱はついていない。以前に凍った岩に乗って大転倒した場所なので慎重に行く。

 

 不動滝を左から巻きあがり傾斜の増した谷を登っていく。一枚岩は本来のコースである右側から越える。リーチの足りないTちゃんをスリングで引っ張り上げた以外は問題なし。

 

不動滝にて

一枚岩

みんなで助け合って

 

 右又に入り一番の難関である岩棚を超える。ピッケルとアイゼンの前爪をうまく使ってみんな器用に登っていく。ここでもリーチの足りないTちゃんはロープで引っ張り上げて何とかクリア。大黒滝は見事に凍っていてまるでシャンデリアのよう。ここで記念撮影。

 

大黒滝

 

  大黒滝の巻き道を慎重に越え、直上の谷をこれまた巻き道を利用して溝状滝(埋まっているが)を超える。三角岩を潜り抜けるといよいよロープウェイ直下の最終直線コースに入る。

 

トラバースは慎重に

三角岩

下を潜る

いよいよRW直下へ

 

 展望が広がり、青空も見えてきた。ロープウェイの観光客に手を振りながら楽しく高度を稼いでいく。トレースのおかげでまるで階段を登っていくように歩く事ができる。谷の中は穏やかだが頭上を流れる雲はまるで飛んでいるようだ。真っ白な樹氷の中にロープウェイの駅舎が見え始めた。

 

青空が見えてきた

東洋一の鉄塔

氷柱も立派

雪がたっぷり

ロープウェイ山上駅

 

 谷を最後まで詰めて大黒尾根に乗っかる。今日の本谷は我々が最終パーティーだったようで大黒岩は貸切り状態。大黒岩のテラスで鈴鹿随一の展望を楽しみながらの昼食にする。

 

最後まで詰めて

大黒岩

 

 のんびり昼食の後は山上公園を経由して中道で下山する。たっぷりと降った雪のおかげでチビッコゲレンデもスキー場も全面滑走可。子供たちの歓声(泣き声?) が聞こえる。

 

スキー場はちびっこだらけ

 けっこういるなあ

 

 富士見台から本谷を覗き込めば自分たちの歩いてきたルートがしっかりと見える。よくこんな角度を登ってきたなあといつも思ってしまう。

 

本谷を見下ろす

地蔵岩

本谷を見上げる

 

 雪が豊富なおかげで下山もサクサク、中にはシリセードを交えて滑りながら降りるメンバーも。ワイワイ話しながら歩いているとあっという間に登山口へ到着。何度も歩いたコースだが、天候、メンバー、雪湿に恵まれとても楽しい山行となった。同行してくださった皆さん、ありがとうございました。