晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

高見山 2011年初歩きは親子雪中訓練 2011.01.02

樹氷のトンネルを行く

 

<メンバー>
親子
      
<山域>
台高

 

<コース>
高見トンネル西側~杉谷登山口~小峠~高見山(ピストン)



 年末におかんからアイゼンを貸して欲しいとの電話。去年の屋久島から本格的に山に目覚めたおかんが今度は九州の山に行くという。雪の上を歩いた事があるのは10年以上前、さすがにぶっつけ本番は心配なので大阪からアクセスの良い雪山へ練習に行こうという事になった。

 

 最初の目的地は明神平。大又集落までは順調だったが、奥に入る林道は雪の重みで折れた木でとうせんぼされており、最初の広場にたどり着くのがやっとの状態。おまけに誰も先には入っていないようだったのでラッセルは必至・・これはいかんと思い急遽目的地変更。この辺りで初心者でも登れて、トレースの期待できる人気の山は・・と考えて、高見山へ向かう事にする。

 

 高見トンネルへ向かう国道166号線は30センチ近い積雪で対向車とすれ違うのに苦労する状態。それでも杉谷登山口のバス亭付近にはすでに5~6台の車が止まっていた。これならトレースも期待できるのでおかんでも大丈夫だろう。

 

トンネル西側 バス亭の様子

 

 最初は植林の中の単調な道。滑るような傾斜でもないのでアイゼン無しで登って行く。しかし、この雪の多さは何だろうか、今日最初の人はさぞかし苦労しただろう。途中ですれ違った地元の人も何年かぶりの大雪だと言っておられた。

 

稜線の上を雲が流れる

ガンバルおかん

こうしてみると植林も美しい?

 

 おかんの歩調に合わせてゆっくり登って小峠に到着。ここからは傾斜が急になり自然林もぽつぽつと現れる。今までの単調さからは解放されるものの、少しずつ登りつらくなるのでアイゼンを付ける事にする。

 

小峠に到着

鳥居をくぐって登る

まだ植林

降ったねえ

自然林が増えてきた

 

 標高を上げるにつれ、ますまず見事になって行く霧氷を眺めながら登って行くが、少しおかんの体力が心配になってくる。頂上から降りてくる人とすれ違うようになってきたので、頂上はそれほど遠くはないはずなんだけど・・、とおかんを励ます。 

 

大きな岩の横を通って

霧氷のトンネル

霧氷(青空だったらなあ)

 

 尾根がだんだん細くなってきて、傾斜が緩くなり始めるともう頂上は近い。歩き始めてから3時間半でようやく避難小屋に到着。早速お湯を沸かして昼食にする。すると毎年正月に登っているという家族パーティーが追いついてきて、小屋の中は一気ににぎやかになった。

 

風雪に耐える

やっと避難小屋

山頂の社

展望台の様子

 

 聞けば今年は珍しく雪が多いようで、このご家族も驚いておられた。食事の後、写真を撮ったりしていたが、青空を見る事はできなかった。

 

仲良くツーショット

登頂記念(よく頑張りました)

 

 写真を撮ったら下山開始。雪が適度に積もっている道は歩くのも楽で、おかんも雪道に慣れたのか快適なペースで下っている。空が明るくなったな、と思ったら霧氷の隙間から青空が見えた。もう少し頂上で粘ってもよかったかも。

 

ガスガス

一瞬の晴れ間

下りは快適

 

 そんなこんなで何とか日没には余裕をもった時間に下山する事が出来た。コースタイム、雪の状況など考えると初登りにしては上々だろう。おかんもいい練習になったに違いない。

 

 帰りの国道166はノーマルタイヤで高見トンネルを越えようとした車が立ち往生し、渋滞になりかけていたのでロープで牽引したりしていたらすっかり暗くなってしまった。