晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

内部川中ノ谷 鈴鹿新緑沢はシャワー三昧 2010.05.22

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シャワーの後は(日向ぼっこ)

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>

 

<コース>
宮妻峡~中ノ谷~衝立岩(鎌尾根)~鎌ヶ岳~カズラ谷道~宮妻峡
 
 当初は台高への遠征の予定だったが言いだしっぺのEちゃんがドタキャン・・。いろいろ考えたが、沢が超久しぶり(山も超久しぶり)のメンバーもいるので、比較的やさしい鈴鹿、内部川の中ノ谷に行き先を決める。

 

 宮妻峡には8時に到着したが、すでにたくさんのハイカーが出発の準備をしていた。我々も準備を整え、林道の奥を進んでいく。

 

 ジャリガ谷を見送ってその次の支流が中ノ谷。もうそろそろヒルがでてもおかしくないのでメンバーに対処法を説明(とにかくマメにチェック)し入渓。最初の堰堤を高巻いたらすぐに2段10m滝がお出迎え。まだ体が温まっていないが、いきなりシャワー覚悟で直登し、後続を確保。

 

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最初の2段10m滝

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シャワー覚悟だよ

 

 その後、しばらくはゴーロが続く。谷は明るく開けており新緑が美しい。小鳥の鳴き声を愛でながら楽しく遡行していく。

 

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明るい谷

 

  ゴーロが終わると小滝の連続する第1の楽しい区間。溝状くの字滝もシャワーで直登。やがてこの谷核心の釜をもった7m斜瀑が登場。

 

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溝状滝

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かかんに水線を攻める

 

 ここは去年来た時は手が出ず左から巻いたのだが、その巻きが高度感たっぷりのいやな巻きだった。絶対直登の方が安全だろうと言うことで今回は何が何でも突破する!。

 トップは一番登攀能力のあるI君に任せる。最初の釜に腰までつかってしまったが、滝自体はスルスルとクリア。I君の確保で続く女性陣も果敢に水中を突破。ラストの私も何とか突破。

 

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核心の7m斜瀑

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姉さんファイト!

 

 その後も5~6mを直登するころにはみんな全身びしょ濡れ。日差しもあり暖かいのだが、よく考えてみればまだ5月、寒い寒いと日のあたる大岩に体をくっつけて暖をとっている。(私は日頃蓄えているお肉のせいでぜんぜん寒くなかった・・)

 

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これもシャワーで越える

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あんまり濡れたので日向ぼっこ

 

 右からしぶきを上げて滝が落ちてくるところ(北中ノ谷)は正面の岩間滝を登っていく。途中、一手足りない箇所があり、水の流れる岩の上を腹ばいになってクリア。後続はお助け紐で引っ張り上げる。

 

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右から滝がかかる

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しぶきがきれい

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岩間滝を登る

 

 やがて水が徐々に少なくなってくると白い壁を持った滝が現れる。実質的には最後の難関。ここはホールド、スタンスが細かく、傾斜も急なので後続を確保する。

 

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最後の難関の白い壁の滝

 

 滝の上はすっかり伏流してしまい、一気にガレガレになってしまう。忠実に本流を詰め、あり地獄のようなザレの急斜面を登りきると鎌尾根の衝立岩の南側に出た。

 

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もうガレガレ

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シロヤシオが咲いていた

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鎌尾根も近い

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ガレたルンゼを詰めて

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衝立岩

 

 ここで運動靴に履き替えて鎌ヶ岳経由で下山。鎌尾根はアップダウンが激しく、遡行で消耗した体には少しきつかったかも。シロヤシオはまだまだ(遅い?)シャクナゲ、イワカガミがきれいに咲いていました。このころから湿度が上がっているのが肌でも感じられ、明日の雨は確実になってきた・・。

 

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雨乞岳を望む(水蒸気が)

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イワカガミ

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鎌ヶ岳はもうすぐ

 

 岳峠にザックをデポして鎌ヶ岳へ。山頂から見るスカイラインはだいぶ復旧工事が進んでいた。今年の紅葉の時期には間に合うかな?

 

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かなり復旧のすすんだスカイライン

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鎌尾根を振り返る

 

 下山はカズラ谷道で下山。鈴鹿でも有数の退屈な登山道なのでわき目も振らずとっとと歩き、1時間半で宮妻峡へ。

 

 中ノ谷は去年に続いて2度目の訪問。去年巻いた滝も含めてすべて直登できて大満足。新緑の下の青空遡行になり本当に気持ち良かった。御一緒してくれたみなさん、ありがとうございました。