晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 野洲川 ろくろ谷から鎌ヶ岳 沢登り 鈴鹿の黄葉沢を楽しむ 2012.11.03

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 谷の中から黄葉を楽しむ

 

<メンバー>
山仲間3人
      
<山域、形態>

 

<コース>
鈴鹿スカイライン(8:10)~入渓(8:20)~松山谷出合(8:35)~ニゴリ谷出合(8:55)~ロクロ谷~鎌尾根(11:05)~岳峠(11:50)~鎌ヶ岳(12:00)~西鎌尾根~昼食(12:15-13:00)~水量谷~野洲川本流(14:10)~鈴鹿スカイライン(15:20)

 

 先週の滝洞谷で何だか今年の沢は燃え尽きた感があったけど、11月に入ればいよいよ鈴鹿は紅葉シーズンに突入だ。水温も下がるのでシャワー必須のハード系はもうきついがマッタリと紅葉沢を楽しもうという事で鎌ヶ岳のロクロ谷に向かう。

 

 さすがに紅葉ベストシーズンだけあって、鈴鹿スカイライン近辺の混雑は尋常では無い。まだ7時過ぎだというのに表道の近くまで車はいっぱい。中道の登山口には登山届の行列ができていた・・。今回のアプローチは滋賀県側からなので、武平峠でI君と合流し滋賀県側へ下る。

 

 カーブを何回か回った路肩にEちゃんの車が停まっていたので、そこに車を停めて準備をする。実際の入渓口はもう少し下だったのでスカイラインを歩く。寒気が来ているせいか気温が低く、吐く息が白い。沢シーズンももうすぐ終わりかなと思うと少しさびしく感じる。東芝山岳会のプレートが掛かっている所からガードレールをまたいで入渓。

 

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ガードレールを越えて入渓

 

 最初は平凡なゴーロを歩く。寒いのでついついペースが上がってしまう。松山谷、ニゴリ谷の出合を過ぎ、ロクロ谷に入ると小滝も現れていい雰囲気になってくる。

 

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平凡なゴーロ

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ロクロ谷入ると滝が現れる

 

 崩壊地にちょろちょろと水が流れるような雑然とした2条の滝を過ぎると谷の傾斜も立ってきて、滝が現れるようになる。一枚壁の滝はさすがに直登は難しい(無理したくない)ので、右のルンゼから巻く。

 

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 雑然とした滝、簡単に直登

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スラブ状の滝、これはちょっと無理だなあ

 

 5~8m位の小滝がいくつか現れて沢登りらしくなってくる。どれも水線通しに登れるので楽しい。標高を上げると徐々に紅葉が色づいて来る。

 

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連瀑帯かな

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水流左を直登

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階段状の小滝を登って行く

 

 溝状の15m位の滝はせっかくなのでロープを出して遊ぶ事にする。Eちゃんがカムをいくつかもって直登していくが、カムが決まるクラック無く苦戦している。まあ、おちても滑り台だからいいんだけど。結局、途中で左に逃げ、立木に支点を取って登る。

 

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溝状15mかな

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唯一ロープを出した。(簡単)

 

 その後も滝が現れて遊ばせてくれる。手の先が冷たく、シャワーはちょっときついものがあるが、やっぱり沢は直登の方が楽しい。

 

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意外と滝が現れる

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シャワーにはちと寒いなあ

 

 それでも楽しい区間はあっという間に終わり、水流が細くなると谷は源頭の雰囲気。最後はざれた急斜面を登ると鎌尾根の衝立岩の基部に飛び出した。

 

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源頭の雰囲気

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鎌尾根(衝立岩の基部)に飛び出す

 

 冬型の気圧配置のせいか、稜線上は風が強く寒い。それでも紅葉のハイシーズン、鎌尾根はたくさんの人が歩いていた。目指す鎌ヶ岳は頂上がすっぽりとガスの中だが山腹を覆う紅葉はとても美しい。

 

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鎌ヶ岳山頂はガスの中
 

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 完全防備(寒さ対策)のI君

 

 ほぼベストのタイミングの紅葉を楽しみながら鎌尾根をアップダウン。岳峠ではたくさんの人が休憩をしている。頂上では更にたくさんの人、人、人・・。別の山行で鎌ヶ岳に来ている知り合いを探したが見つからなかった。

 

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紅葉はベストタイミングかな

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鎖場付近

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鎌ヶ岳山頂、駅の待ち合わせ場所みたいな混雑

 

 頂上付近ではとても昼食を取るようなスペースが無いので人のいない所まで逃げる事にする。西鎌尾根を少しくだった平坦部にツエルトを張るととても快適な昼食スペースが出来上がる。3人位だと1~2人ようのツエルトで丁度いい感じ。中でガスを炊くと外の寒さが信じられない位の快適さだ。(みなさんもこれからの時期、お試しください)

 

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人のいない所へ逃げる

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ツエルトがあれば寒くても快適ランチ

 

 下山は水量谷に下りる。去年の秋に遡行して詰めを誤った谷なのでコースを確認しながら下る。本流に降りると、丁度昨年にどちらに行くか迷った出合いに出た。今日下って来たのが正解だったか。

 

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水量谷に下りる

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冷たそうな釜

 

 この谷は県境稜線に並行しているので、件の行方不明者の手掛かりでも無いかなと思いながら歩いて行くが、要所要所にケルンが積んである。捜索隊もこの谷は調査済のようだ。時々現れる滝を慎重に巻き下って行く。

 

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沢は登るより下る方が難しい

 

 野洲川本流に入ると傾斜も緩くなるので基本ゴーロ歩きになる。古い杣道やスカイラインができる前の道路の痕跡を見ながら下って行く。スカイラインを潜ると七つ釜の様に不思議な浸食をした地形が現れて驚く。

 

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スカイラインの下を潜る

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七つ釜の様な地形

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ゴールはもうすぐ

 

 ボロボロの滝をワイヤーと草付きを頼りに巻き下ると見どころはもう少ない。大きな堰堤に行く手を阻まれた所でスカイラインに上がり、車道を歩くと駐車地まではすぐだった。

 

 遡行自体は短い時間だったけど、適度に遊べる所もあり、紅葉沢としてはいい遡行だった。天気に恵まれなかったのが残念だけど。今年、たくさんの遡行を共にしたI君、Eちゃん、本当に有り難うございました。年内にあと一回くらいチャンスがあるといいね。

 

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今回の地図(クリックで拡大)