晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

立山 春の雷鳥沢を越えて剣岳を見る 2010.05.05

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剣岳

 

<メンバー>
山仲間
      
<山域>

 

<コース>
雷鳥沢野営場~剣御前小屋~別山の手前ピーク~剣御前小屋~雷鳥沢野営場~室堂ターミナル


<1日目の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 
 テントの中は思ったより暖かく、モンベル#1のシュラフでは暑いくらい、肩を出して寝た。(下界では30度を超えるところがあったらしい)

 

 でもって翌朝、テントから顔を出すと昨日の夕方からの好天は続いているようで、朝日がまぶしい。急いでテントを撤収し、ヒュッテからやってくる仲間を待つ。

 

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雷鳥沢の朝 快晴!

 

 思いザックはテン場にデポしてサブザックで登り始める。コースはもちろん、剣御前小屋(懲りないな~)。朝早いせいか雪は締まっておりアイゼンをサクサク言わせて高度を上げていく。後ろを振り返ると雷鳥沢ヒュッテ、雷鳥荘が小さく見え、なんだか箱庭みたいだ。

 

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箱庭のような風景

 

 快晴なので視界も良好、昨日はモノトーンの世界だったが今日はやけに立体的に見える。いつの間にか室堂のターミナルまで見渡せる高さまで上がってきた。

 

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雄山、一ノ越、室堂ターミナルが見える

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晴れていると何を見ても美しい

 

 昨日の雷鳥沢右岸の尾根直登は傾斜がきつかったので、今日は奥大日岳側に少しトラバース気味に歩き、早めに稜線に出る事にした。稜線出ると遠くに白馬岳、そして剣御前の向こう側にちょこんと剣岳の頭が見えた。

 

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足取りも軽い

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劔の頭が見えた?

 

 こうなったら一刻も早く剣岳を拝みたいと気持ちはせくがそれ程ペースが上がるわけでもない。ふとハイマツ帯をみると雷鳥がお出迎え。立山ライチョウは人間を怖がらないんだなあ。

 

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雷鳥もお出迎え

 

 しばしの撮影会の後、雷鳥に別れを告げていよいよ剣岳との御対面。剣御前小屋前には剣沢から上がってきたクライマー達がザックに腰をおろしながら剣岳との別れを惜しんでいる。カッコいい~!

 

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どこを見ても絶景

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稜線歩き

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ついに剣岳

 

 せっかくなのでもう少しいい所から眺めようと言う事で別山の方へ登っていく。剣御前小屋より少し高いせいか、剣岳も正面からバーンと見渡せる。双眼鏡で眺めると下山中のクライマーが見える。ここからは室堂方面の眺めも最高で、真っ白の立山カルデラが一望できる。

 

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正面から

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雄山

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室堂方面パノラマ

 

 お茶を飲んだりしながらたっぷりと景色を楽しんでいたら、ここでも雷鳥を発見。(写真には撮れませんでした)余りのんびりしていたら体が冷えて来たので下山する。スキーヤースノーボーダーは朝ゆっくりのようで、たくさんすれ違った。

 

 

 下山はやっぱりシリセード。雪が緩んできたのでスピードが出過ぎる事もなくてちょうどいい。標高差500mを殆どシリセードで下るとあっという間に雷鳥沢に到着。

 

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さあ、下りはどうしようか

 

 さあ、楽しいのはこれで終わり。下山のために室堂ターミナルに向かう。テント装備の思いザックはしんどいが、またまた現れた雷鳥に癒されながら何とか歩く。みくりが池温泉を超えて、喧噪のターミナルに到着。

 

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地獄谷

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またまた雷鳥

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ターミナルが見えた

 

 時間があれば雪の大谷でも、と思っていたが時間はちょうど昼過ぎ。団体さんでごった返していたのでちょうど出発するところの高原バスにのって下界へ。雪の大谷は車窓からの見物になってしまった。

 

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バス待ちの行列

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雪の大谷は車窓から

 

 立山の町で温泉に入り汗を流してさっぱり。帰りの高速道路は心配していた渋滞も殆ど無く、ほどよい時間に愛知に到着。

 

 5連休の最後を楽しい山行で締めくくる事ができて大満足。これで明日からの仕事にも精が出ると言うものだ。(でもすぐに山に行くんだけどね)同行していただいた皆さん、ありがとうございました。