晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北ア 剱岳 北方稜線① 2018.09.22

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剱沢の雪渓を下る


<メンバー>

<山域、形態>

<コース>
室堂ターミナル(9:20)~剱御前小屋(11:20)~剱沢野営場(12:00)
~真砂ロッジ(13:50)~二俣(14:40)~仙人峠(16:30)~池の平小屋(17:00)

<天気>
雨のち晴れ


 秋分の日の三連休。悪天で泣かされ続けた今年の遠征を挽回すべく剱岳北方稜線に挑戦する事に。ただ、例によって初日午前中に雨予報、しかも強く降るという事で剱沢の渡渉が不安になってくる。転進先も考えたが結局ダメなら仕方がないという事で当初計画通り北方稜線へ向かう。

 立山駅に着いた時には結構本降りだったが、沢が増水するような降り方でもなさそうだ。こんな天気にも関わらず登山者の車が次々とやってくる。

 ケーブルカー、バスを乗り継ぎ室堂に到着してもまだ雨は降っている。雨のピークを避ける為出発を遅らせていたがもうタイムリミットだ。昼には晴れるという天気予報を信じて歩き始める。

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雨のスタート

 最初はザーザー降っていた雨も雷鳥沢キャンプ場を過ぎる頃には霧雨になり、雷鳥坂の登りはガスがかかる程度に、そして別山乗越しでは青空も見えて来た。そうなれば後は池の平小屋を目指すだけ。剱岳の雄姿を眺めながら剱沢野営上に降りて行く。

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雷鳥沢キャンプ場

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雷鳥坂の登り

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剱御前小屋

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晴れてきた~

 剱沢野営場の交番で情報収集するがこの先特に不安な箇所はなさそうだ。平蔵谷出会い辺りで雪渓に降り立つと涼しくて気持ちいい。午前中の雨が嘘のような青空の下で雪渓歩きを楽しむ。

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危険個所は無さそう

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雨が嘘みたい

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剱沢小屋前で

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剱沢へ降りていく

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雪渓が現れた

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気持ちいい

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クレバス

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長次郎谷

 と思ったのも束の間。雪渓の状態はすぐに悪くなり快適な雪渓歩きは30分程で終了。登山道に戻り雪解け水が轟轟と流れる剱沢を眺めながら歩いていく。しばらくすると突然落雷のような轟音が鳴り響く。何事か辺りを見渡すと大きなスノーブリッジが崩落した音だった。

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雪渓はすぐに崩壊状態

 真砂ロッジを過ぎると歩いているのは我々のみ。周辺はまだ緑が生い茂っているので高山に来ているという印象は無いが、とても山深い雰囲気をひしひしと感じる。

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真砂ロッジ

 心配していた増水も無く二股に到着。そこから仙人峠までの登りはまさに修行の一言。だが、左に見える三の窓雪渓(氷河)が秘境に来ているのを感じさせてくれる。池の平の小屋には何とか明るい内に到着する事が出来た。

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増水も大丈夫

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三の窓雪渓

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仙人池ヒュッテが見える

 すぐに小屋でビールを買いって乾杯。とりあえずここまで来れば北方稜線への挑戦権は獲得出来た。すぐに暗くなってきたので裏剱の絶景を楽しむ時間は無かったが、久しぶりにしっかり歩いたな~って感じ。明日からが楽しみだ。

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池の平小屋に到着

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乾杯

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裏剱はちょっとだけ

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今夜の夕食

つづく