晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

残雪の毛勝三山縦走 ② 2017.05.21

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剣岳だ~


<メンバー>

<山域、形態>
北アルプス ハイキング

<コース>
P2151(6:30)~毛勝山(7:25)釜谷(8:55)~猫又山(10:10)
~猫又谷下降点(11:00)~猫又谷~最終堰堤(12:50)
~南又谷駐車場(15:00)
 
<天気>
晴れ

 翌朝、後立山連峰に登る朝日を眺めながら出発準備。もたもたしていたら下にテントを張っていたお父さん達に追い抜かされてしまった。ノンビリし過ぎたかな。

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登る朝日

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朝日とMっちゃん

 テントを撤収したら毛勝山を目指す。見た目より傾斜が急なのでアイゼンワーク、ピッケルワークを慎重に一歩一歩確実に登って行く。

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登り切ったら毛勝山

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上から見ると急だねえ

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この傾斜、滑らないように

 傾斜が緩んできたら頂上はすぐそこ。雪の斜面をひと登りすると正面に剣岳がバーンと飛び込んでくる。うーん、かっこいいなあ。

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傾斜がゆるん出来た

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 みんな思い思いに写真撮影、ふと見ると雷鳥が岩の上にチョコンと止まっている。Tよっさんは初めて雷鳥を見たらしく、大興奮で写真を撮りまくっていた。

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 たっぷりと景色を堪能したら釜谷山を目指す。稜線の風下側には雪原が広がっているが実はこれは巨大な雪庇。しかも崩壊が始まっているので歩きやすいからと言ってスタスタと歩いて行けない。木の生えている所を極力伝って歩いて行く、予想外の緊張感だ。

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崩壊が進み奇妙な形をした雪庇

 釜谷山で先行していたお父さん達に追いつく(浜松から来られた)お父さんたちはここからピストンで戻るようだ。少し休憩したら猫又山を目指す。

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猫又山と剣

 猫又山と釜谷山の鞍部に降りる途中でスキーヤーと出合う。今朝早くに出発し、釜谷を登ってこられたそうだ、スキーヤーの機動力にはいつも驚かされる。最後の登りを頑張ると猫又山。

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最後の登り

 猫又山で剣岳、後立山の山々を目に焼き付ける。しかし天気が良くて本当に良かった。Mっちゃんは後立山の稜線を見つめ何か考えている。

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猫又山の頂上

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縦走したいな~とか思ってるんでしょうね。

 猫又谷への下降点は左岸側の鞍部を目指すが、雪の斜面を気持ちよく下りて行ってしまった為、赤谷山の方向へ下ってしまった(恥)。慌てて軌道修正し、鞍部で休憩。この辺りまで来ると今朝出発したハイカー(地元のベテランさん達)とすれ違う。

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猫又谷の下降点で、剣も見納め

 無事軌道修正したら後は猫又谷に飛び込むだけ。上から見ると見事に一直線の長大な雪渓だ。傾斜のキツイ上部はキックステップで慎重に降り、適度な斜面になったらヒップソリでシリセード!!!

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猫又谷の雪渓

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中央の三つの点がメンバー

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早い早い~

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釜谷出合

 釜谷出合から少し下って行くとヒップソリでも滑るのが難しくなるほど傾斜が緩んで来る。スキーならもっとスイスイ行くんだろうけど・・。後は延々と雪渓の中を最終堰堤まで歩く。

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最終堰堤付近

 最終堰堤付近では雪が解けて川になっていた。雪解け水でクールダウンしたら後はひたすら南又林道をテクテク歩く。途中、花が咲き乱れ、山菜もいっぱいあったが暑くて暑くてそれどころでは無かった。

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キクサキイチゲ

 ゲートのある駐車場でダウン。ふらふらになった私を見かねてMっちゃんとFFさんが発電所まで歩いて車を取りに行ってくれた。頼もしい~。

 近くの温泉で汗を流した後、滑川の駅前で海鮮を食べられる店を探したら適当な店が無かったのが残念。SAでお茶を濁し、一路名古屋まで。

 二日間の短い遠征でしたが本当に楽しい山行でした。年に何回かはこんなノンビリ山行(でもないか)もいいかもしれない。参加の皆さんありがとうございました。