晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

神崎川 赤坂谷からツメカリ谷 鈴鹿ゴールデンコース 2009.07.04

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ファイトー! イッパーツッ!!


<メンバー>

山仲間

 

<山域>

 

<コース>
神崎川取水堰堤~赤坂谷~(尾根乗越し)~ホウノキ谷~ツメカリ谷~本流~取水堰堤


「四国遠征が中止になったので鈴鹿に行くなら一緒にまぜて」というメールを見たのは金曜日の夕方、出張先の大分空港で雨のため出発が遅れている飛行機を待っている時だった。

 

 先週も連チャンだったし、日曜日は別の予定も入っていたのだが、Eちゃんの頼みとあれば仕方が無い。天気予報をチェックし、携帯メールでメンバーを集める。行先は比較的天気の好さそうな滋賀県側、赤坂谷からツメカリ谷の周回コースにする。

 

 高速道路を駆使して今週も鈴鹿の西へ回り込む。永源寺役場から車を一台に集約し、神崎川発電所まで。神崎川キャンプ場はまだ人は少なかったが、発電所ではすでに数組のパーティーが出発するところ。みな赤坂谷へ行くらしい。鈴鹿もだんだん夏のハイシーズンに入ってきたか。

 

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明るい河原から

 

 取水堰の下の河原に降り、まずは下流の赤坂谷出会いを目指す。前回来たのは9・2豪雨の直後だったので、この辺りも水に覆われていたが今回は適度な水量。天気も思ったよりもよく、晴れ間が出てきた(最近このパターンが多い)。Eちゃんのテンションは早くもMAXまで上がり、早速泳いでいる。

 

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いきなり泳ぐEちゃん

 

 赤坂谷は多過ぎず、少なくも無い度な水量。ここはハイテンションのEちゃんに先頭を任せるが、必要以上に水線にこだわりジャバジャバと進んでいく。
 大釜を持つ7mの斜瀑も泳いで取り付き余裕の突破。続く8mは左手のバンドから、ここでは確保の練習。

 

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赤坂谷入口

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今日も水線に拘る

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水量も適度

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快調~

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ここは泳いで取り付き

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とりあえず確保練習

 

 自分の番が回ってきて何気なく岩棚を見ると鳥の巣に卵が3個、カワガラスの巣だろうか。周りを見渡しても親鳥の姿は見えない。我々に警戒して隠れているようだ。なんだか悪いことしたなあ。

 

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途中で見た鳥の巣

 

 ここから先は一旦穏やかな平流になり両岸が開けるので明るい木漏れ日の中を歩くことになる。ちょっとのんびりモード。
 

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いったん癒し渓へ

 

 ゴーロを歩いて鬼女谷、カシラコ谷の出合を過ぎ2条7m滝を過ぎると赤坂谷第2の核心部の滑滝地帯に突入。途中の小滝では全身ずぶ濡れでシャワーを楽しむ。

 

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赤坂谷名物の滑滝1

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赤坂谷名物の滑滝2

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冷たくて気持ちいい

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ファイト一発のYさん

 

 流れが平坦になったところでツメカリ谷へのトラバースに入る。小さな支谷を右へ右へと回りこみ、植林の尾根に乗ったら左へ、右側に踏み跡を見つけたら支谷へ向けて降りていく。合流を繰り返し、前方に大きめの谷が見えてきたらそこはホウノキ谷。
 
 そこから少し下ってツメカリ谷に出る。ホウノキ谷上部は9.2豪雨の影響で山抜けがいくつか。倒木が谷を埋めている箇所もあり、ジャングルジムの要領で乗り越えなければいけない。

 

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尾根乗越は半分藪

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倒木だらけのホウノキ

 

 藪こぎで汗をかいたのでお昼は少し登ってツメカリ谷の裏見の滝で。マイナスイオンを浴びながらのお昼ご飯は涼しくて気持ちいい。

 

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お昼は裏見の滝で

 

 お昼の後は降渓開始。階段滝の上部は大規模な土砂崩れがあり、谷にたくさんの土砂が流れ込んでいる。斜面の状態はまだまだ不安定で今後も土砂の供給は続くだろう。心配だ。

 

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ツメカリ谷下降

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9.2豪雨の爪痕1

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9.2豪雨の爪痕2

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どんどん下ろう

 

 途中、懸垂下降の練習も織り交ぜながらどんどん下っていく。簾滝ではお約束のダイブを敢行。続く廊下の入り口の5m滝ではEちゃんが滝壺に下降器を落したので、もぐって探すというおまけも付いたがなんとか愛知川本流に到着。

 

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ここで懸垂の練習

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スダレ滝ではお約束のダイブ

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廊下を抜けると

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本流に到着

 

 愛知川本流は半分泳ぎ、半分歩きでドンブラコと流されていけばよい。水量が少々多いのでS字廊下は一部巻き道を使う。

 

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ここからはドンブラコ

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泳ぎながら撮影

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S字廊下

 
 歩き始めから7時間後、ようやく取水堰堤に到着。長時間の泳ぎに体がすっかり冷えてしまい、最後の階段の上りがつらかった・・。

 それでもこのコースは何回来ても楽しい鈴鹿の沢のゴールデンコース。今年はあと何回来る事になるのだろうか。付き合ってくれてEちゃん、Yさん、C君、ありがとうね。

 

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ゴールの取水堰堤