鈴鹿 石谷川 目指せ七つ釜突破 2009.06.28
頂礼井戸の滝
<メンバー>
山仲間
<山域>
<コース>
石水渓-石谷川-石水渓谷
Eちゃんから沢練がしたいとの連絡があった。夏の沢遠征に向けて、確保や懸垂下降などの基本技術の練習がしたいらしい。私もその辺はぜひとも練習しておきたいところなので、元越谷との連荘になるがロープ持参で石谷川に挑む事にする。前日の元越谷でドボンしたC君も参加。狙うは普段は巻いている頂礼井戸の滝、七つ釜、白雲の滝の突破だ。
入渓はこれまたEちゃんのリクエストで望仙荘下の下部ゴルジュから。ここは4年前にハリマオさんたちと一緒に来て以来。
4年前の記録
ひと気のないキャンプ場を通過し、河原に降りる。花崗岩の白い砂の堆積した河原はきれいな雰囲気。空気も冷えていて体がシャンと引き締まるようだ。
キャンプ場の下から入渓
最初の堰堤巻きに少し梃子摺るが、左側の壁際を何とか突破。すぐさま泳ぎの必要な淵が現れる。道産子のC君は泳ぎが苦手なようなので、一応ロープを引っ張っていく。
いきなり泳ぎから
その後、目に飛び込んで来たのが白糸の滝。まさに糸のようにきれいな流れが滝壺に落ち込んでいる。これはさすがに超えられない。右側の滝見用の歩道が下りてきているのでそれを利用して巻き。
白糸の滝
再び入渓、小滝と釜が連続する楽しい区間が続き、やがて滝の音のような水音が響いてくる。前方に目をやると巨大な二重堰堤が行く手をさえぎっている。この上が普段の入渓地点。右手に遊歩道が下りてきているので、それを利用して林道に上がり、小休止。
シャワー
二重大堰堤
ここからは例年のコース。堰堤上の広い河原から森の中へ入っていくと花崗岩の美しい滑が迎えてくれる。毎年訪れているが、毎回癒されてしまう。
明るい滑
やがて暗い廊下の奥に頂礼井戸の滝が現れた。滝身は細い岩溝を流れ直登はとても無理なので、釜を泳いで右側の岩棚を使って突破する。まずは第一関門クリアー。
頂礼井戸の滝
偵察のEちゃん
右側から突破
滝上から眺めると深く浸食された花崗岩の大岩の上を水流が流れている。この流れの中に頂礼井戸と呼ばれる底なし井戸の伝説があり、それがこの滝の名の由来らしい。
滝上より
頂礼井戸の滝から先も楽しく遡って行く。透きとおった明るい水面を愛で、V字の岩溝に両腕を突っ張って乗り越える。今日は濡れるのも構わずとことん水に拘っていくのでとても楽しい。
絵になるねえ
ガンバレ
廊下の滝、左のバンドを越える
水のカーテン
次の課題は七つ釜の滝。いつもは廊下を泳いで下段の滝に取りつくが、砂で廊下が埋まってしまい、腰まで水につかれば歩いて取りつく事ができる。最後の滝は右側の岩溝から突破。ここは垂壁になっているので、ロープで確保。トップで登ったが少し怖かった。
砂で埋まった廊下
七つ釜の滝
七つ釜から上は少しだけゴーロになるが、飛び石でリズムよく通過。天気予報はいまいちだったがいつの間にか青空が見えている。沢は濡れるので少々の雨でも平気だがやっぱり晴れるとうれしい。
エンジン掛かってきた?
青空が
白雲の滝では確保と懸垂下降の練習。登山道がうまい具合に巻き道になっているので、簡単に行き来できるのがいい。登りは左側の岩壁を斜めに上がっていく。思ったよりもスムーズに動くことができた。
懸垂下降はそれぞれ2回づつ。こういうのは数をこなして慣れないといけないと改めて思う。
懸垂下降
白雲の滝で遊び過ぎていたらすっかり遅くなってしまった。日が傾き、薄暗くなってきた谷中を急ぐ。しかし、楽しいところはまだ残っているので、しっかり味わいながら遡行する。
左の岩溝を突破
日暮れと競争
2段7mの滝を巻きあがり、最後のCSの詰まった廊下を突破すると登山道でが梯子で谷中に下りてきている地点に到着。ここで遡行終了。靴を履き替えて下山にかかる。
2段7m これは巻き
最後の廊下
帰りは谷の横を走っている登山道を軽快に下る。一日かけてたっぷりと遊んで来た谷も登山道を歩くと1時間半ほどで終わってしまう。石水渓の駐車場に戻り、乾いた服に着替える。お疲れ様でした。
石谷川は毎年訪れる恒例の谷になっているが、今年も飽きることなく楽しむ事が出来た。また、適度な釜と適度な滝で練習には最適のコース。また、近いうちにもう一度来てみることにしよう。付き合ってくれたEちゃん、C君、ありがとうね。