晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御嶽山 残雪と青空と ① 2009.06.07  晴れ

イメージ 1

剣ヶ峰より


<メンバー> サークル

<山域>  御嶽山

<コース> 田の原-剣ヶ峰-お鉢巡り-二の池-剣ヶ峰-田の原


 6月の御嶽山はこれで3度目である。雪渓が未だ谷を埋めるこの時期は梅雨前線の影響で雲海が発生しやすく、青空に恵まれればすばらしい景観を約束してくれる。登山口が標高2300mにあり、日帰りが充分に可能な事も天候が不安定な今の時期にあっては大いに助かるところだ。過去2回のすばらしい経験を今度は仲間にも味わってもらおうと山行を企画した。

 アクセルを目いっぱい踏み込んでも時速20kmがやっとの勾配を、目が回りそうなヘアピンカーブをこなしながら何とか登り、田の原に到着したのが22時。すぐに車中泊のひとになる。
夜の2時半頃、エンジンの音がした。隣の車で寝ているKさんだ。シュラフを持ってきておらず寒さに耐え切れなくなったのだろう。3年前の私も同じ経験をした。

 翌朝は3時半起床、4時出発。もう夏至が近いので4時でも充分明るい。空を見上げると天の予感。まだ眠っている体に発破をかけて参道の砂利道を歩き始める。


 最初はほぼ水平に近かった参道もじわりじわりと傾斜が付いてきて、大江観音、あかっぱげ辺りでは本格的な登りになってきた。体の方がそろそろ苦しくなってくるのだが、ちょうど朝日が辺りを赤く染めだしたので、テンションもいっきにアップ。御嶽山は正面に視界いっぱいに広がり、振り返れば中央アルプスが雲の間に浮かんでいる。高山に来たんだと改めて実感。5時に金剛童子到着、鐘を五つ鳴らす。



 8合目を過ぎると雪渓が現れ、王滝頂上山荘がはっきりと分かるようになる。まだ朝早いので雪面は堅いが前日のトレースがあるのでアイゼンなしでも十分に登ることができる。



 何気なく前を見ると・・何かいる?後ろを行くNさんが双眼鏡を持っていたので見てもらうと、ライチョウ!ちょうど冬毛から夏毛に生え換わり途中のハイブリッド状態。縄張りを見張っているのか、近づいても逃げようともせず、じっと周囲を睨んでいる(様に見える)。ゆっくり写真に撮らせてもらい、ライチョウに別れをつげ、王滝頂上を目指す。



 王滝頂上山荘はずっと見えているけれどなかなか近づいてこないのは展望のいい高山ならでは。それでも足を一歩一歩動かしていると景色はどんどん素晴らしくなる。背後には中央アルプスの峰々とその向こうには富士山も見える。森林限界を超え、火山岩でごろごろの登山道を登り、王滝頂上に到着。ここで小休止。



 休憩を終えたら一気に剣ヶ峰を目指そうという事で八丁だるみの方向へ進んでいく。あたりは硫黄の匂いが漂い、蒸気をあげている噴煙孔も見える。するとその時、頭上で爆音が響いたかと思うと、大型ヘリが八丁だるみに着陸し、ばらばらと人が下りて来て、剣ヶ峰方面へ登って行く。


 ん、こんなところへヘリで登って来る?と不思議に思っていたら、またすぐに第2便が飛んできた。今度の乗客は王滝頂上の方へ向かっていく。どうやら小屋明けのスタッフのようだ。


 ゴロゴロ石の転がる斜面を登り、立派な石段を上がるとついに剣ヶ峰頂上に到着。田の原を出発して3時間、まだ7時だ。目の前にはまだ雪で埋まった一の池、二の池が広がり、遠くには乗鞍、北アルプスまで臨むことができる。適度に雲海が広がっているのも景色にアクセントをつけている。ああ、いい景色。
まだまだ時間もある事だし、これからどうしよう。




続く