晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

綿向山から御在所 鈴鹿横断縦走② 2009.05.10

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笹の海を泳ぐ

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>
綿向山5合目小屋~綿向山~イハイガ~大峠~清水の頭~雨乞岳~東雨乞岳~三人山~沢谷峠~(群界尾根)~御在所~中道登山口

 前半の記録

ikuyayuuki.hatenablog.com

 
 清水の頭から雨乞岳までは180m程の登りで高低差は対したことは無いのだが、時間はすでに9:30を回っており、気温はじりじり上がっている。今日は絶対25℃越えているな~、暑い。時間を確認すると、時計の上でテントウ虫が日向ぼっこをしていた。

 

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時間確認

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綿向山を振り返る3

 

 登りにかかると雨乞岳の肩の向こうから鎌、御在所の三重側の鈴鹿おなじみの山が見え始める。ゴールは直線距離だと近いんだけどなあ。

 

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御在所、鎌が近づいてきた

 

 南雨乞岳の直下は鈴鹿有数の笹海地帯。背丈ほどの笹藪は視界を遮り、足元の踏み跡を確認しながらの歩きになる。が、踏み跡を外そうものならとても歩けそうにもない。数年前までは御池やイブネクラシもこんな感じだったのだろう。大柄なZ君を防波堤代わりに先頭に立ってもらい、なんとか雨乞岳頂上に到着。すぐに単独の男性が追い付いてきた。彼はヤブオフに行くんだろうか?(後で温泉玉子さんだと知りました。やはりヤブオフに行っていたようです)

 

 時刻は10時15分。イブネに行けない時間では無いが、メンバーも暑さですっかり参ってしまい、寄り道はちょっと厳しそう。残念だけどヤブオフはあきらめて御在所に直行する事にする。大峠の沢はこの晴天続きにも関わらずちゃんと水をたたえている。

 

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笹の海を泳ぐ

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雨乞岳に到着

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大峠の沢

 

 緩やかなコルを越えて東雨乞岳へ、ここからはイブネ、クラシの台地が目と鼻の先だ。イブネ頂上にたくさんの人が集まっているのが肉眼でもわかる。だんだん盛況になってくるなあ。足もとにはこれでもか、というくらいハルリンドウが咲いている。

 

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東雨乞岳に向かう

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ハルリンドウ

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イブネの台地が見える

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オフ会、人集まっているかなあ


 東雨乞岳からは三人山、群界尾根を使い高低差が最小にして雨乞岳に向かう予定。バリエーションになるので先頭のTさんにコンパスのセットを指示したが、はっきり過ぎるほどの踏み跡が付いていた。
 三人山までは新緑の二次林帯を一気に降下、久し振りに日陰に入って生き返るような感じだ。

 

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再び新緑の森へ

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三人山まで一気に降下

 

 この辺りからみんなかなりバテてきたのでペースがガクンと落ちる。とはいってもイブネまでいくつもりの時間設定なのでだいぶ余裕があるはずだ。一度道を外し、クラ谷源流に迷い込んだが、ここで水を補給し、一般道で沢谷峠まで上がる。峠から左の斜面に取り付き御在所を目指す。

 

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どこから取り付こうか

 

 群界尾根はそれほどの急斜面では無く、なかなか歩きやすい尾根だ。踏み跡もだんだんはっきりしてきており、かなりの人に利用されているのだろう。先頭行く二人はスイッチが入ったのか一向に休む気配を見せない。そうこうしている間に御嶽神社の建物が見えてきて、あっという間に御在所山頂部に到着した。

 

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御嶽神社に到着

 

 日陰で水分補給をするとメンバーの顔にもやっと精気が戻ってきたようだ。せっかくなので頂上には言っておかないと、という事で三角点で記念撮影。この時、目標に到達したという安堵感で一気に緊張が解けてしまった。のんびりとロープウェイ駅まで移動して、ソフトクリームで祝杯をあげる。それはもう美味しいの何のって!
 

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歓喜の記念撮影

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名残のアカヤシオ

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ソフトクリームで生き返る~

 

 下山は中道、でもこれがきつかった。御在所到着時点で出発から8時間半が経過しており、疲労はボディーブローのように効いている。いったん緩んだ緊張感は取り戻せるはずもなく、時間は気にせず、なるべくゆっくりと景色を楽しみながら下る事にする。

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中道を下る

 

 キレット、地蔵岩、オバレ石を通過する。中腹ではシロヤシオがきれいに咲いていた。途中、花芽をいっぱいつけた木もたくさんあり、今年はきっと当たり年なのだろう。

 

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地蔵岩

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中腹はシロヤシオが満開

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オバレイシ

 

 そして、やっと中道登山口に到着。みなさんお疲れ様。出発から11時間半と思ったより時間がかかったが仕方無い。あとで知ったが今日は真夏日だったらしい。最後にもう一度車で西明寺に戻り車を回収して本当のゴール。みんな無事に歩くことができて本当に良かった。これで夏のアルプス縦走も大丈夫だろう。久し振りに歩き応えのあるコースで大満足の山行だった。

 

終わり

 

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今回の地図