晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 綿向山から御在所 鈴鹿横断縦走 2022.11.12

清水の頭から雨乞岳へ

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 4名

suzuhai.sakura.ne.jp

<山域・形態>

鈴鹿・ハイキング

 
<コース>

御幸橋登山口(6:25)~綿向山(8:25)~イハイガ(9:05)~清水の頭(11:05~11:30)~雨乞岳(12:10)~七人山(12:50)~コクイ谷出合(13:30)~上水晶谷~地獄谷出合(14:30)~地獄谷~御在所(15:30)~武平峠(16:40)

 

 雪山シーズンに向けたトレーニング山行第2段は綿向山から御在所の鈴鹿横断縦走。最初は鈴鹿上高地辺りで1泊して焚火を楽しもうと思っていましたが、諸事情で日帰りになりました。前回歩いたのはもう8年前になります。

 

<2014年の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 武平峠に車をデポして西明寺御幸橋駐車場へ。まだ朝早いですが、車はボチボチ泊まっていました。谷沿いの道をテクテク歩くとヒミズ谷出合小屋。 

 

ヒミズ谷出合小屋

 

 そこから植林の中、九十九折の道を黙々と歩きます。杉林の中は景色が変り映えしませんが、ウォーミングアップを兼ねてゆっくりと登って行きます。1時間ほどで5合目の避難小屋。前回はここで泊まったなあ。

 

5合目避難小屋

 

 行者小場を過ぎると下界の視界も開けてきます。木々の間から見えているのは水無山でしょうか。この辺りに来るのはずいぶんと久しぶりなので何だか懐かしい。夏道を進み、階段を登り切ると綿向山の頂上に飛び出しました。

 

行者小場(ここにも役行者が)

水無山

頂上への階段

 

 綿向山の山頂からは360°の大展望。これから向う雨乞岳、御在所が青空の下に浮かび上がっています。湿度が高いのか少し靄がかかったような感じです。

 

綿向山頂上からの展望

 

 ここから縦走スタートです。まずは潜ると幸せになれるというブナの変珍木を潜るお約束。竜王山への分岐を見送りイハイガへ向けてなだらかな尾根を下っていきます。

 

潜ると幸せになるという

緩やかな尾根を下って行く

ススキがきれい

 

 イハイガから大峠への下りは右側が崩壊した痩せ尾根。木があるのでそれほど危険ではありませんが、こんなに下るのかよって感じです・・。

 

急降下

崩壊が進んでいる

 

 大峠の辺りは少しややこしい感じがしますが、テープ、踏み跡もあるのでしっかりルーファイすれば迷う事はありません。紅葉はこの辺りがちょうど見ごろのようでとてもきれいでした。

 

踏み跡はしっかり

紅葉が見ごろを迎えている

 

 大峠からの登り返しはやっかいなシャクナゲトンネルだった記憶がありますが、邪魔な枝が切りはらわれていてずいぶんと歩きやすくなっていました。急坂をふうふう言いながら登って行くと尾根は穏やかになり、草原に飛び出しました。

 

シャクナゲトンネル

草原に飛び出す

 

 少し歩いて清水ノ頭で昼食休憩。風も穏やかで気持ちがいいです。ここから見る雨乞岳へ続く尾根は大きなクジラの背に乗っているようで、鈴鹿の中でも大好きな景色。今日は天気に恵まれてラッキーです。

 

清水の頭で記念撮影

雨乞岳へ続く尾根

 

 南雨乞岳辺りからは鈴鹿ではすっかり見なくなった笹原が健在。笹の海を泳ぐように(最後は背丈ぐらい)歩いて雨乞岳へ到着。

 

笹原が健在

綿向山を振り返る

背丈ほどの笹

雨乞岳

 

 計画ではここから杉峠を経由し、千草街道でコクイ谷出合まで行く予定でしたが、先週歩いたばかりなので七人山経由にルート変更。東雨乞岳はたくさんの人で賑わっていました。

 

東雨乞岳からイブネ台地を眺める

 

 東雨乞岳からクラ谷の鞍部へそして七人山。アップダウンが堪えますが七人山へ登ってしまうと雰囲気のいいブナ林に癒されます。ここへ来るのも久しぶりだなあ。

 

かわいい道標

雰囲気のいいブナ林

 

 七人山からはコクイ谷出合へ向かって北西尾根を下って行きます。所々にテープもあり、思ったよりもスムーズにコクイ谷に降り立ちました。

 

北西尾根を下る

コクイ谷を渡渉し、出合まで

 

 コクイ谷出合から上水晶谷に入り、地獄谷から御在所を目指します。ここも昔からある登山ルートですが、あまり歩く人もいないのか踏み跡は薄く、テープ頼りに歩いていきます。

 

上水晶谷を遡る

 

 地獄谷出合には雰囲気のある道標が。たばっちがおどけてポーズをとっています。(地獄の鬼に怖がっているという設定)

 

地獄に鬼が怖い?

 

 地獄谷は更に踏み跡が不明瞭で半分沢登りのような感じで歩いて行きます。うっかり沢靴のつもりで滑った岩に足を乗せヒヤリとしました。

 

地獄谷の滝

 

 最初は望湖の下に上がろうと思っていましたが、楽な方楽な方へ歩いいて行くと御在所西尾根に出てしまいました。まあ、いいか。そこから少し歩いて御在所山頂。たくさんのハイカー、観光客でにぎわっています。

 

望湖台に行くつもりが西尾根に乗ってしまった

記念撮影

 

 せっかくなので望湖台まで足を延ばし今日歩いたルートを眺めます。しかし頑張って歩いてきたなあ・・。

 

望湖台

 

 下山は峠道から武平峠へ最短ルートで下ります。夕日に映える鎌ヶ岳がかっこいい。ざれた急降下は疲れた足には厳しかったです。

 

天指し岩

鎌ヶ岳

 武平峠には何とか暗くなる前に到着。あとはデポ車に乗って車回収に西明寺まで。駐車場に着く頃にはすっかり暗くなっていました。

 

 2週続けての鈴鹿ロングコース。トレーニングと位置づけましたが鈴鹿の山の良さを再確認する、何だか故郷に帰って来たようなとてもいい山行でした。

 

 同行していただいた皆さん、ありがとうございました。

 

<今回のコース>