晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

元越谷 新緑シャワーの沢初め 2008.05.06

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元越大滝


<メンバー>

夫婦+山仲間

 

<山域>

 

<コース>
大河原-元越谷-県境稜線‐水沢峠‐大河原


 5月5日の子供の日は生憎の雨になったが、最終日の6日は晴れマーク。翌日からの仕事に備えて体を休めようかとも思ったが、降水確率ゼロパーセントの時に家にいると体がおかしくなりそうなので、がんばって出かける事にした。

 

 気温も高くなって来たので今日は沢初めだ。テント泊に参加できなかった妻と、沢大好きのEちゃんの3人(去年の赤木沢メンバー)で、元越谷に向かう。林道ゲート前に車を止めて出発する。標高の低いところでは緑もすっかり色濃くなっている。水もコバルトブルーに輝き、わくわくしてくる。

 

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もう新緑でいっぱい


 沢沿いには遅咲きの山桜がまだ咲いていて、ピンクの花びらを水面に流している。こういう風情は春の沢登りならでは。

 

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ヤマザクラがまだ咲いている

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流れの中を舞う花びら


 堰堤を越え、最初の釜でヘツリ訓練。ドボンしてもせいぜい腰までだが、水はまだ冷たいので慎重に行かなくてはいけない。妻も岩にへばりつきながらも必死に頑張っている。イワカガミがきれいに咲いていた。

 

 

 

 やがて、谷奥から水しぶき混じりの風が吹いてくると元越大滝に到着。昨日の雨のせいか、春の雪解けのせいか今までで一番水量が多い様に見える。この滝は右側から超える。

 

 

 

 

 大滝を越えると流れは急に穏やかになり、小滝と釜が連続する美しい谷となる。まだまだ水につかって遊ぶわけにはいかないが、それでも太陽の光を浴びながら水と戯れるのは楽しい。妻も一生懸命岩をへつっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 遊びながらの遡行なので、非常にゆっくりとしたペース。稜線に出る前にお腹が空いて来たので日の当たる川原でお昼御飯。花崗岩が浸食されて出来た川砂は真っ白で美しい。

 

 

 仏谷を分けてさらに進むと流れはだんだん細くなってくる。両側も狭まり小さいながらもV字の廊下となる。登るのに少し頭を使う小滝を超え最後は多段15m程の細い滝に出る。

 

 

 

 

 岩をよじ登り滝の上にでると、そこは穏やかな二次林帯になる。炭焼き窯跡が点在する疎林の中を穏やかな流れがゆっくりと蛇行している。気持がいいなー。

 

 

 水がいつの間にかなくなり、頭上に青空が広がってくると稜線は近い。目当てのアカヤシオが咲いていないのは残念だが、標高800mあたりではシロヤシオが咲きはじめていた。今年は早いな~。最後にひと登りすると県境稜線に到着。入道ヶ岳と雲母峰の向こうに見える伊勢湾がまぶしい。

 

 

 

 

 帰りは水沢峠から古い道をたどって大河原まで戻る。道型とテープを頼りに下って行くとやがて林道が右上に表れる。あとは林道をテクテク歩いて出発地点まで。

 

 

 今シーズン初めての本格的?な沢登りになったがやっぱり楽しい。今年は沢に重点を置いた山歩きをしていきたいと改めて思った。さあ、次はどこへ行こうかな。