奥美濃 銚子洞から左門岳 沢登り ① 奥美濃の名渓に挑戦 2011.07.16-17
銚子洞の滝(銚子滝の一つ上)
<メンバー>
山仲間(3名)
<山域・形態>
<山域・形態>
<コース>
新深山トンネル手前~(林道)~日河原洞出合トイレ~(遊歩道)~銚子滝
~大平出合~大平(泊)
海の日の三連休は当初、先週に引き続いての南アルプス黄蓮谷の予定だったが、シレイ沢の下山で余りにも消耗してしまった。今の体力ではまだ無理かなと思い、比較的アクセスが容易な奥美濃の銚子洞に変更する。メンバーはいつものI君と奇しくも同じ日程で奥美濃を計画していたEちゃんの3人になった。Eちゃんとは久しぶりの山行だ。
板取川温泉から車を乗り合わせて川浦谷に向かうが、林道は新深山トンネルの手前のトイレで通行止め・・。長い林道歩きを覚悟していたがI君がゲートを越えて入ろうとする工事のオニイサンに乗せて行って欲しいとの交渉を始める。一見強面のオニイサンだったが快く乗せてくれた。おまけに自分たちの現場がずっと手前であるにもかかわらず、奥の第2ゲートまで乗せて行ってくれた。ありがとう!オニイサン達。
ヒッチハイクのおかげで短縮できたとはいっても第2ゲートからでもかなりの距離がある。1時間ほど歩くと真っ暗なトンネルが現れた。谷底を眺めると石門が見える。帰りはあそこを潜ってゴールの予定だ。
石門を見下ろす
真っ暗なトンネル
トンネルを抜けると真新しいバイオトイレ、そして銚子滝までの遊歩道が整備されている。ただ、計画が頓挫(中断?)して数年たっているようで、遊歩道は草に埋もれかけ、途中の吊り橋は一部流されていた。
無用の長物と化したトイレ
草に埋もれかけた遊歩道
吊り橋
トイレから更に45分歩いてようやく銚子滝に到着。写真では見ていたがその迫力には圧倒される。下山用の靴をデポしていよいよ遡行開始。
銚子滝
銚子滝(正面から)
銚子滝の巻きは左岸の立った泥壁から。残置ロープを頼りに灌木帯まで登り、落ち口の少し上までモンキークライム。その後心眼で踏み跡を見つけて落ち口にトラバース。ここを大きく巻き過ぎてしまうとその上の滝も巻いてしまうので注意が必要だ。
落ち口へトラバース
銚子滝を越えて安心したのもつかの間、すぐに20mクラスの大滝が現れる。ここは右から簡単に巻いて行けるが落ち口に倒木が引っかかっていたので苦労した。
大滝二つを越えると一旦癒しの風景になる。これで一安心、と思ったがすぐにゴルジュになり深い淵に行く手を阻まれる。ここはせっかくなので泳いで右から突破(滝の巻きは見た目より簡単)。へつったり泳いだり水と戯れながら進んで行くと三度立派な滝が現れた。お腹がすいてきたのでここで昼食。この滝も右側を巻いて行ける。
さらに大滝が(美瀑)
右から巻く
一旦癒しの森に
水がきれい
泳いで取り付き右から越える
後続を引っ張る
腰までつかってヘツリ
いい雰囲気
更に迫力の滝(右から巻く)
滝の上もまだまだ気を抜けない。巨岩帯に行く手を阻まれたり穴を潜ったり応接に暇が無い。泳ぎでゴルジュを突破したと思ったら8m程の滝に行く手を阻まれる。右手からI君が偵察に行くが悪いので左から巻き。
ドボンしないかな
巨岩帯
日差しが届かない谷底
こういう穴潜りもあり
癒しの森
まだ泳ぐ
右から偵察・・左から巻き
緑がきれい
そんなこんなでやっとの思いで大平出合いに着いたのは15:30。Eちゃんの思惑では沢ノ又から左門岳に登り、大平の上流部でビバークという予定だったが、とてもそんなところまで行けるとは思えない。なので大平に入り、時間を見ながら泊適地を探す事にする。
大平出合い
大平出合いの滝
大平に入ったら癒し渓になるかと思ったらまたまた滝が現れる。もう勘弁して~という気持ちになりながらも滝を二つ程越える。
まだ滝が出てくる(もう勘弁)
さすがにそこからは本当の癒し渓。緩やかな流れの中をのんびりと行きたいところだが、目はテントを張るのに良さそうな平坦地を探してばかり。なかなかいい場所が無いな~と思いながら、やっと3人が泊まれそうな場所を見つけた。
今回はドームシェルターデビュー。うっそうと生い茂る草地の中に張ったら何だがジャングルの中にいるみたい。
ドームシェルター
ここでカメラの動作がおかしい事に気がついた!電源を入れると液晶が変な動きをして見えなくなってしまった。バッテリー口を開けてみると中に水滴が・・。がっくり意気消沈しながら焚き火を起こして夕食の準備。夕食はEちゃんが鮭とキャベツの炒め物を作ってくれた(塩辛かったけど美味しかった)。
ドームシェルターは快適でぐっすり眠ってしまった。明日は左門を周回して石門まで行くという。たっぷり充電せねばと考えていたらいつの間にか眠ってしまった。
今回の地図(1日目)
<2日目の記録>