晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鎌ヶ岳から御在所 Xマス寒波で耐寒訓練 2011.12.23

三つ口谷の大滝

 

<メンバー>
単独
      
<山域、形態>
鈴鹿、ハイキング

 

<コース>
鈴鹿スカイライン(10:30)~三つ口大滝(11:25)~鎌ヶ岳(12:45~13:05)~武平峠(13:35)~御在所山上公園(14:30~15:25)~中道~鈴鹿スカイライン(16:50)

 

 クリスマスの三連休は寒波来襲で大荒れの予報。遠征のチャンスだが同行メンバーも無く、吹雪の高山に出撃する技量も根性も無い。そこで勝手知ったる鈴鹿に行き先を決める。丁度クリスマスプレゼントにファイントラックのジャケットとフリースを買ってもらったばかりなので、そのテストも兼ねてみる。

 

 この所飲み会ばかりで体が重くなっているのでしっかりと歩くつもりだったが、疲れが溜まっているせいか寝坊してしまい出発は10:30になってしまった。天気予報が悪いせいか湯の山温泉奥の駐車スペースは空いていた。

 

 三滝川沿いの登山道もすっかり雪景色。谷中なので風はあまり感じない。空は当然ながら鉛色で時折雪が舞っている。三つ口の大堰堤を越え、鈴鹿スカイラインを見ると雪がしっかりと積もっていた。

 

すっかり雪景色

 

 バックウォーターの河原から三つ口谷へ進む。この谷も2008年の豪雨で大きな被害を受けたようだが、熱心に登山道整備をされる方達のおかげですっかり問題無く歩けるようになっている。先行者のトレースはいつの間にか無くなってしまい、足跡の無いまっさらな道を歩いて三つ口大滝に到着。氷瀑を期待してこのルートを取ったが残念ながらまだ凍っていなかった。

 

三つ口谷大堰堤

三つ口谷へ

大滝(氷結していなかった)

 

 少し戻って慎重に巻き上がる。滝の上は氷の世界が広がっていた。25日に沢登りに誘われたがこの様子ではとても沢登りにはならないだろう・・。

 

氷の世界

氷の世界

氷の世界

ナメ

 

 谷の両岸が幾分か広がりナメが現れた辺りで登山道を拾いながら右岸の尾根に取り付く。今までのマッタリ歩きから急斜面に変わりヒーコラしてしまう。稜線が近づいてくるにつれて風が強くなってきたので目だし帽を装着。

 

斜面を這い上がる

霧氷がお出迎え

 

 東を見ると伊勢湾方面はきれいに晴れているのに鈴鹿の山の上だけ蓋を被せたように雲がかかっている。鎌ヶ岳の頂上部は霧氷に包まれていた。

 

下界は晴れている

入道ヶ岳

頂上は間近

 

 笹に着いた雪を払いながら頂上直下を登っていると一瞬だけ青空が顔をのぞかせた。急いで写真を撮ろうとするが、グローブをしているせいでもたついてしまう。まだまだ雪山に慣れていない。

 

一瞬の青空

鎌ヶ岳

 

 誰もいない頂上で紅茶とパンの昼食をとる。社はしめ縄が新しくなっておりお餅のお供えもあった。もう新年の準備が完了しているようだ。あまり長居はしていられないので写真を撮ってから出発する。

 

鎌尾根

 

 時間は13時を過ぎたところ。このまま降りたらあっさりなので御在所に寄り道する。頂上直下の急斜面は鎖を掴みながら恐る恐る下る。まだ雪が締まっていないので油断できない。県境尾根はずっと季節風にさらされていて、小さいながらも雪庇ができていた。

 

 

武平峠へ下りる

雪庇

 

 武平峠まではあっという間に到着。御在所への登り返しは鎌ヶ岳を振り返りながら高度を上げて行く。鎌ヶ岳はこの角度から見るのが一番かっこいいなあ。

 

武平峠

鎌ヶ岳を振り返りながら

 

 天指し岩を越え、傾斜が緩くなると昔のUHの跡に出た。ここからは舗装された遊歩道を歩いて行く事になる。誰もいない山上公園はとても寂しげだ。

 

山上公園に到着

誰もいない・・

 

 遊歩道をとぼとぼ歩きアゼリア前に来るとようやく人を見かけたが、時間も遅いのでとても閑散としている。樹氷の写真を撮りに来たであろうカメラマンが3人、ハイカーが3人、雪で遊びにきた親子連れが2組程度。

 

人工氷瀑

 

 今日はクリスマスイベントでロープウェイは夜間運転をするらしいが、こんな天気では人は集まらないだろう。朝陽台の広場では今日点灯するであろうイルミネーションが吹雪の中、静かに出番を待っていた。

 

カップルは来るのかなあ

夜のイベント用?

 

 下山はまた中道。凍結も無くアイゼンは不要だった。雲が広がり下界でも雪が降っているようだ。キレットを越える辺りでうっすらと暗くなってきた。てロープウェイを振り返ると心なしかゴンドラの数が増えているような気がする。こんな吹雪でもお客さん来るのかなあ(来てくれるといいなあ)と考えながら足を進めると何とかヘッデンのお世話にならずに登山口に着く事ができた。

 

本谷もガスの中

下界も降りだした?

ガスに煙るロープウェイ