鈴鹿 元越谷 沢登り 春の渓をのんびり遡行 2012.04.15
きらめく春の渓
<メンバー>
山仲間 2名
<山域、形態>
<山域、形態>
<コース>
深山橋(08:20)~元越大滝(10:00)~仏谷出合(11:40)~昼食~県境稜線(12:50)~水沢峠(13:10)~水沢岳(13:40)~下降開始(13:50)~中俣左俣~堰堤(15:00)~林道~深山橋(16:10)
ウソ谷の翌日は絶好の沢日和。ウソ谷もしっかりと遡行したので不完全燃焼という訳では無いのだが、家でおとなしくしているにはもったいない天気になりそうだ。で、多少の疲労は覚悟の上で連荘したいというEちゃんのリクエストに応える事にした。
昨秋、3年ぶりに開通した鈴鹿スカイラインを武平峠に向かう。旧料金所辺りを中心に駐車スペースはハイカーの車でほぼ埋まりつつある。スカイラインの冬季通行止め解除を受けて御在所近辺も一気に賑わってきた。あ、山ガールもいる。
武平峠を越え、急に人気が無くなったスカイラインを走り大河原橋に到着。林道が荒れているので車は橋を渡った直ぐのところに停める。林道をテクテク歩いてゲートを越える。相変わらずでかい土嚢袋が積んであり、しばらく開けた形跡はない。でも奥で工事車両も見たことあるのだがいったいどこから入っているのだろう。
猪足林道の分岐を分けて少し進んだところで入渓準備をしていると改造ジムニー7~8台林道を走っていった!ゲートは開かないはずなのにどこから入ったんだろう・・。このとき少し嫌な予感がした。
気が急いてしまったせいか少し早く入渓してしまったようで、大堰堤を二つ余分に越えるアルバイトになった。難所の堰堤は高度感のある左岸巻きでいよいよ本格遡行開始、エメラルドグリーンに輝く釜に一気にテンションアップだ。
1.大堰堤(入渓が早かった・・)
2.難所の堰堤
カーブの向こうから轟々と音が聞こえてきたら元越大滝に到着。若干水量は多めの様子。落ち口の直登も考えたがビタビタに濡れそうなので巻きルートで行く。岩の上で谷中に日が差し込むまで30分のブレイクタイム。
4.元越大滝
5.滝上でのんびり
谷中にも日が差してきた。キラキラと輝く釜と小滝、そして明るい花崗岩の廊下を楽しむべく遡行を再開すると何だか水が濁っている・・?
6.さあ、廊下帯へ
7.なんで濁っているの?
元越谷のハイライトを最高の条件で遡行しようと思い、わざわざ時間調整までしたのになんてこった。でもさっきまでは濁っていなかったし、きっと一時的なものだろう。気を取り直して遡行を続けると中俣の分岐を過ぎると水は元の美しい透明に戻った。
8.ここも濁っている
9.キラメイテいるはずなのに・・
10.夏なら泳ぎたくなる所だが
11.ようやく回復
中俣出合から上流は幾分雑然とした感じがするが、それでも美しい谷であることには変わりは無い。去年から初見に拘り、鈴鹿のマイナー沢を中心に遡行してきたが、やはりガイド本に紹介されるようなメジャー沢は何度来てもいいもんだと改めて認識した。
12.そうコレコレ
13.この透明感!
いつものように仏谷分岐の滝上で昼食後、ミニゴルジュをステミングで超える。ただ、取り付きの釜が深くて腰まで水につかってしまった・・寒い。Eちゃんはうまくへつってクリア。
14.ミニゴルジュ
15.うまくヘツルEちゃん
ガラガラの落石廊下から3段滝を越えると谷が平坦地をゆっくりと蛇行する癒しのエリアに入る。まだ新緑には早いが、あと2週間もすればさぞかし美しくなるだろう。
16.ガラガラの落石廊下
17.三段滝
18.癒しの源頭へ
稜線に詰め上がりしばしの景観を楽しむ。入道ヶ岳や昨日歩いた雲母峰がしっかりと見える。ウソ谷もこうやって見るとけっこう急だねなんて話をする。
19.稜線への詰め
20.入道ヶ岳
今回は左俣を下降に使うので水沢岳を越えなくてはいけない。急斜面にヒーコラいいなピークを越え、キノコ岩のザレ斜面を慎重に下っていく。
21.水沢岳到着
22.鎌ヶ岳
23.キノコ岩を下る
今回は水沢岳とP1028の間の鞍部から下ったので左俣右谷を下った事になる。上流部は窯跡が点在する美しい2次林の炭焼き基地でここも新緑、紅葉の頃はテントで泊まってみたくなる場所だ。ただ中流域はナメが点在するものの、それほど見るべきものの無い谷だった。(大滝があるはずだけど気付かなかったようだ)
24.中俣左俣を下降
25.概ねナメが多い
中俣の堰堤が近づいてくると急に立派な林道が現れた。ん・・前はこんなの無かったなと思っていたら、堰堤のバックウォーターに無数のタイヤの跡!遡行中の濁り水の原因はここを4WDが走り回った為だろう。林道は仙ヶ谷沿いのものが更に伸びてきて中俣の登山道につながっているようだ。後は林道をテクテク歩いて深山橋まで戻る。
26.真新しい林道が・・
27.堰堤上にタイヤの跡・・(犯人はこいつらか)
28.林道を歩いて帰る
ポカポカ陽気の下で歩く元越谷は何度歩いても飽きない美しさだった。ただ、水が濁っていたのは残念。山深く伸びて行く林道に元越谷の美しさもいつまでも続かないのだと言う事を深く頭に刻みこんだ。
今回のコース(クリックで拡大)