晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

立山 残雪の霊峰(2日目)① 2008.04.29-05.01

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雪の3000m


<メンバー>

夫婦

 

<山域>

 

<コース>
室堂‐一の越‐雄山‐一の越‐雷鳥沢ヒュッテ

 


 二日目はいよいよ今回の旅行のメインイベント、雪の3000m峰に挑戦だ。山は早立ちが原則だがホテルの朝食は7:00からなので、朝飯前にホテルのまわりを散策。太陽はすでに山の上にあり、眩しいほどの日差しを投げかけている。雲ひとつない青空は絶好の山日和。思わず神様に感謝してしまう。

 

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今日は雲ひとつない青空!

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うれしくってこんなポーズ

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神様にありがとう


 ホテルの豪華なバイキングをお腹いっぱい食べた後はいよいよ出発だ。アイゼンにピッケルを装着したらいっぱしの山ヤになった様な気分。まずは一の越までの緩やかな道を登って行く。

 

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装備を整えてさあ出発

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まずは一の越を目指して


 昨日の練習ではゼイゼイハーハーの妻だったが、今日はたっぷり寝たせいか調子がいい。快調なペースで距離を稼いでいる(最後まで持つかなー)。スキーヤーと思われる一団が後から登ってきて、やがて追い抜いて行く。

 

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あんなに小さく(がんばるなー)

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太陽がじりじり

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後ろから続々と登ってきます

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シール登行でがんばるスキーヤー


 夏の標準タイムの1.2倍くらいの時間で一の越に到着。山小屋は掘り出し作業の最中のようだ。豪雪地帯の高山の積雪の多さに改めて驚く。

 

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一の越山荘は掘り出し作業中

 

 雄山を見上げると雪の壁がバーンと覆いかぶさって来るように見える。岩の出ている稜線に出てしまえば大丈夫だが、取り付きからしばらくの雪の斜面を歩くのが少し緊張する。少しビビりが入った妻をナダメスカシテ登り始める。

 

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この稜線を登る


 緊張でぎくしゃくしていた妻も白い雷鳥を見つけるとおおはしゃぎ。写真を撮れだの、一緒に写りたいだの色々な指令が飛ぶ。なんとか注文通りツーショットの写真を撮ると妻も大満足。ここからは機嫌よく登ってくれた。

 

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雷鳥発見

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雷鳥とツーショット

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高いな~

 

 一歩一歩足を進めているうちにいつの間にか高度が上がっていた。室堂の建物がとても小さくなり、反対に雄山神社の建物が手が届きそうな距離に見える。あともう少しだ。

 

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室堂があんなに小さく

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雄山神社が見えてきた

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もう少し


 頂上に近づけば近づくほど傾斜は緩くなるので最初の緊張も少し解け、景色を見る余裕が出てきた。雪が飛ばされた岩嶺帯を超えると一気に展望が広がった。三角点に到着だ。

 

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ヤッター頂上!


 雄山から南西の方を眺めれば正面に裏銀座の山々、遠くには薬師岳を筆頭に中心部の山が一目で見渡せる。残念ながら一目で同定できたのは笠ヶ岳槍ヶ岳のみ。
ここは次々と人が登ってきそうなので、頂上の祠まで行ってみる事にする。


つづく