晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

立山 残雪の霊峰(2日目)②  2008.04.29-05.01

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雄山頂上の祠


<メンバー>

夫婦

 

<山域>

 

<コース>
室堂‐一の越‐雄山‐一の越‐雷鳥沢ヒュッテ



 頂上の祠は畳3畳ほどのスペースですがまだ誰もいなくて二人占めです。360°の大展望を楽しみながら二人のツーショットを撮影。祠の屋根に三脚を立てての撮影だが、結構うまくいった。

 

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頂上の祠

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鳥居がほとんど埋もれている

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室堂

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大汝山

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アルプスをバックに記念撮影

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山頂からのパノラマ


 予定ではここから大汝山、富士の折立と縦走する予定だったが、祠から反対側への下降が岩と雪の交じった急傾斜だったのと、縦走している人がほとんどいなかったので一の越へ引き返すことに。後から次々とスキーヤースノーボーダーが登ってくる。

 

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頂上祠

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次々と登ってくるボーダー&スキーヤー

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縦走をあきらめて戻ります

 

 一の越へ下る頃には気温もぐっと上がり、雪も溶けてアイゼンが上手く効かなくなってきた。急傾斜の降下に妻は完全にビビってしまい、半泣き状態。あまり腰が引けても危ないので、ここでもナダメスカシテなんとか降りる。

 

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再び一の越

 

 ここからは雷鳥沢のキャンプ場を目指し、立山三山の麓をトラバースしていく。延々と長いトラバースは丘陵地帯のように起伏に富んでいて、なんだか雪の砂漠の中を歩いているようだ。

 

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山崎カールをトラバースして雷鳥沢へ

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振り返る

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なんだか砂漠を歩いているよう

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青空にイエーイ


 ゴミのように小さかったテント群がだんだん近づいてくるとそこは雷鳥沢のキャンプ場だ。今日は平日なので人は少なくなっているようで、風除けの雪壁の中に空きスペースがいくつもある。出かけずにテントでのんびりする人もいるようで、なんだか長閑な雰囲気。ソロテントが多いようだ。

 

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雷鳥沢のキャンプ場


 途中、ワイヤーで引っ張る面白いリフトを見かける。リフト番のお兄さんがいるが利用するスキーヤーはほとんどおらず、お兄さんも起きているのか寝ているのかわからない状態。しばらく待っていると二人づれのスキーヤーが利用するところだったので、興味深くじっと見てしまった。

 

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ワイヤーで引っ張る珍しいリフト


 今日の御宿は雷鳥沢ヒュッテ。ホテル立山とは比べるまでも無いが、今日の宿泊客は5人だということで、相部屋料金で個室に泊めてもらえた。ここはお風呂がある珍しい山小屋で、時間が早いせいか、一番風呂をたっぷり楽しむことができた。

 

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雷鳥沢ヒュッテ


 あしたは帰るだけなので、別段やることもなく夜はゆっくり更けていく。ふと窓の外を眺めると今日も満天の星。こんな機会はめったに無い思い、星空の撮影に挑戦。絞りやらシャッタースピードを調整して、何度目かで上手く撮ることが出来た。北斗七星が写っているのがわかる?

 

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窓から見える満天の星


 妻はかなり疲れたようでぐっすりと眠っている。私は今日の感動と興奮の余韻でしばらく眠れないでいたが、文庫本のページをめくっているうちにいつの間にか眠ってしまった。


続く