晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 雪の下で春の花探し 2008.03.09

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麓に咲く節分草


<メンバー>

サークル

 

<山域>

 

<コース>
新町-丸山-草木-(往復)

 

 今日はサークルの仲間を案内してまたしても藤原岳。昨日の下見で福寿草が咲いているのは確認できたので、気楽な気持ちで集合場所に向かう。
 途中、近鉄電車のトラブルで四日市に立ち往生したメンバーを回収した為、予定より少しばかり遅れてしまったが、なんとか登山口に到着。先客は車一台のみで、今日は静かな山歩きが楽しめそうだ。

 

 登り始めは杉の植林帯の中を歩く。今日は天気がよく、ぽかぽかと暖かい。頭上の杉も茶色い花房をたくさんつけており、花粉症の私にとっては何とも恐ろしい光景。マスクをしっかり装着する。

 

 比較的急斜面を登っていくと左手は切り立った崖になり、眼下に青川が見える。前方には雪をかぶった治田峠付近の鈴鹿主脈が青空の中、バーンとそびえている。かっこいいいなあ。

 

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雪をまとった鈴鹿主脈(静ヶ岳方面)


 今回のコース。少し前までは歩く人も少なく、ブッシュ、灌木、いばらの多い難コースだったというが、今は歩く人も多く、難コースという気配はない。気温はぐんぐん上がり汗が噴き出す。息が切れないようにゆっくり歩く。足もとに目を配ったが、ここまで花の気配は無い。

 

 1時間ほど歩くとガレの急斜面が現れる。ここを上がると丸山に到着。ここでようやく福寿草が咲いていた。まだまだ雪に覆われているが、日当たりのよい斜面は地面が顔をだしており、黄色い花がぽつぽつと咲いている。(節分草は咲いていなかった)

 

 ここから上は雪がたっぷり積もっており、花の気配はない。と、いうことで丸山でのんびり食事をとることにする。ぽかぽか陽気に包まれて、おもわず昼寝をしてしまいそう。

 

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いやー満開

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太陽へ向かって


 食事の後は、とりあえず上を目指す。時間、メンバーの足を考えると藤原岳まで上がるのは厳しいので草木あたりを目標にする。雪はどんどん深くなり、一気に雪山の様相。右手を見ると鉱山から工事用のモノレールが伸びている。いつの間にできたんだろう。

 

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モノレールが伸びていた


 太陽に照らされ、火照った顔を雪にうずめてクーリングしながら歩く。しばらくして草木に到着。少し早いが今日はここで引き返すことに決め、ゆっくりコーヒータイム。耳を澄ませば、鳥の声もたくさん聞こえてくる。

 

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青空の下、雪を踏んで

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草木で記念撮影


 休憩した後は一気に下山。雪の斜面は岩の見える斜面よりは下り易いが、気を許すとズボっと膝まで沈んでしまう。それでもあっという間に新町に到着。

 

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サクサクで気持ちいい~


 山で肝心の節分草を見ることができなかったので麓の群生地に向かう。見事な程に満開だった。気の早いニリンソウも一輪咲いていた。

 

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麓の節分草は満開

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いいボケ具合?

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気の早いニリンソウが一輪

 

 山行の締めは喫茶店アタントでのコーヒー。店に飾ってある花の写真を見ながら、これはいつ頃咲く、いつ頃見に行こうかなんて話をし、間もなくやってくる春本番に胸を躍らせた。