晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳 のんびり春の陽だまり山行 2007.04.08

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ハナネコノメソウ

 

<メンバー>
山仲間

 

<山域>

 

<コース>
コグルミ谷-カタクリ峠-8合目-県境尾根-鈴北岳-タテ谷

 

 長い間閉じていた国道306号線のゲートもようやく開いた。春だ。雪の解けた御池岳はどんな花が咲いているだろうかと思い、前日に引き続き鈴鹿に出勤。コグルミ谷の登山道はたくさんの車でいっぱい。仕方なく下のほうの駐車スペースに車を置く。やっぱり御池岳は人気の山だ。

 

 今日は少し静かな?山歩きがしたいので、少しコースを外れ、プチバリエーションルートを歩く。

 

 前日の雨のせいで足元の悪くなった谷を詰め、雰囲気のいい平坦地にでると足元にはカタクリの葉がいっぱいでていた。太陽を浴びて充電中の様子。花が咲く頃に来るのが楽しみだ。稜線にあがるとミスミソウがまだ咲き残っていた。

 

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雰囲気のいいコバ

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ミスミソウが残っていた

 

 カタクリ峠に戻って一般道に復帰すると、やはりたくさんの人で賑わっていた。ここから7合目、8合目と進んで行くと、雪はすっかり無くなり、草は青く、頭上では鳥が囀っている。すっかり春だなーって雰囲気のなか、のんびりと歩く。

 

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草も青く、春らしい

 

 8合目から御池岳には向かわず、稜線上に上がり鈴北岳に向かう。ヒキガエルの池の横を通り、見晴らしのいい尾根に上がると実に気持ちいい。風も無く穏やかで昼寝したくなるような場所にでる。ここで敷物を広げ、ゆっくりと昼食をとる。

 

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気持ちのいい稜線

 

 昼食の後、昼寝をしたい誘惑を振り切り、鈴北岳に向かう。途中、日本庭園のドリーネでは残雪でシリセードして遊ぶ子供達がいた。ヒップソリを持ってくる念の入り方。去年はもう少し雪があったそうだが、今年のゲレンデはネコの額ほど。

 

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残雪で遊ぶ子供達

 

 ここから少し歩いて福寿草を見に行く。今年は早く咲き始めたので、もう終わっているかと思ったら結構残っていた。まだ伸びきっていない若い花もあり、なんだかうれしい。でも大半はパセリのような葉をモジャモジャと茂らせ、背もうんと伸びていた。

 

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まだ残っていた福寿草

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すっかりパセリ状の福寿草たち

 

 鈴北岳に戻り、タテ谷を経由してコグルミ谷へもどる。稜線上にはキクザキイチゲがひっそりと咲いていた。

 

 タテ谷は一般登山道になっているがずいぶん荒れていて、歩く人も少ないようだ。この日は足元がぬかるみ、非常に神経を使った。それでも、石灰岩の谷間は花が多く、ヤマネコノメ、ボタンネコノッメ、ハナネコノメがいっぱい咲いていた。ミノコバイモも咲いていて、思わず宝探しで宝を見つけだした気分だ。

 

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ヤマネコノメソウ

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ボタンネコノメソウ

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ハナネコノメソウ①

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ハナネコノメソウ②

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ミノコバイモ

 

 タテ谷とコグルミ谷の合流点からは登山口はもうすぐ。ニリンソウはまだ見かけなかったが、ミヤマカタバミが花をつけていた。駐車地に戻った時には車はすっかり減っており、今日も良く遊んだなというのが実感できる。ゲートが開いた後はここから車で帰れるのがすごく楽に感じてしまう。

 

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ミヤマカタバミ

 

 今日は天気にも恵まれ、のんびりと歩けた良い山行だった。暖かい冬だったせいか花も多かったように思う。もう少し後、カタクリの花が咲く頃にまた訪れたいと思った。

 

おまけ
途中で見かけた変な物体、これはなんでしょう?
きのこの一種と思います(以前もどこかで見たような気が)。
ご存知の方は是非、教えてください。

 

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これは何?