晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 たまには一人で花見山行 2008.03.29

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セリバオウレン


<メンバー>

単独

 

<山域>

 

<コース>
藤原簡易P-藤原岳展望丘-天狗岩-頭陀ヶ平‐木和田尾-藤原簡易P



 22日の霊仙での花見山行は最高のコンディションで素晴らしかった。しかし今度は藤原岳の花が気になりだす。土曜日は藤原岳の麓で鈴鹿愛する人たちの集いがあり、日曜日は引っ越しの準備がある。それならば山を歩いてから集いに参加しようということで土曜日に行く事にする。

 

 今の時期、藤原岳に登るのはラッシュアワー並みの人ごみを覚悟しなくてはいけない(少しオーバー)。では、少しは人の少ないコースを歩こうと、藤原簡易Pに車をデポし自転車で登山口まで向かう。久しぶりの自転車はちょうど追い風で気持ち良かったが、最後の上りは少し堪えた。

 

 登山口にはすでに数台の車が止まっているが表道よりは静かだろう。自転車を止めすぐに歩き始める。
風は少し冷たいが空は晴れていて気持ちいい。

 

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天気は晴れ


 杉の植林帯を抜けると足もとに白い花がちらほら表れだした。ヒロハノアマナだ。最初に見たのは閉じているのが多かったが、太陽が昇るにつれ徐々に開きだし、そのうち、足の踏み場に困るほど登山道横に咲きだした。

 

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ヒロハノアマナ

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ヒロハノアマナ


 最初の小ピークで少し休憩。みると節分草が咲いていたが、ずいぶんくたびれていた。雪や雨にやられたのだろう。このあたりの節分草は盛りを過ぎたようだ。

 

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セツブンソウ(だいぶくたびれてきた)


 福寿草もほとんど見られなかったが、ミスミソウスハマソウがたくさん咲いていた。ミヤマカタバミも一緒にここも足の踏み場がないくらい。

 

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ミスミソウ


 ミスミソウスハマソウが見られなくなったなーと思いながら少しづつ高度を上げていくと、今度はセリバオウレンが現れた。数百メートルの標高差でうまく住み分けしているなと関心する。この辺りから風が出始め、花が揺れる。写真を撮るのに一苦労。

 

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セリバオウレン①

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セリバオウレン②


 標高800mを超えると残雪が出てきて花見はいったん小休止となる。頂上までの200mは雪解けでゆるんだ急斜面をスリップと闘いながらの登りになる。

 

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残雪がでてきた


 それでも日当たりのいい斜面では雪は無くなり、福寿草、節分草がちらほら見えだした。予想に反しパラパラと雪が振り出した程の気温なので、福寿草は半開きの状態。

 

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セツブンソウ


 最後のガレを詰め、展望がよくなるとすぐに藤原岳の展望丘に到着。予想通りすごい人出だ。中にはスニーカーにジーンズという軽装のハイカーも見られる。例外なく靴、ズボンの裾がドロドロ、中には尻もちをついたらしく、お尻に大きな泥を付けている人もいる。この時期の藤原はドロドロ道になるので、長靴が正解なのである。

 

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展望丘(すごい人~)

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藤原山荘方面


 藤原山荘もすごい人出・・・ここで屋台を出したら儲かるかな~なんて考えながら昼食タイム。湯を沸かすのが面倒なのでおにぎりをお茶で流し込んで終了。単独のときはこの辺が気ままでいい。

 

 

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 藤原山荘(すごい人~)

 

 下山は同じく人混みを避けて木和田を使おうと考えているのでとりあえず天狗岩方面に行く。藤原山荘の人の大部分は天狗岩まで往復するようで、まるで団体ツアーの中の一人といった感じで天狗岩まで向かう。展望丘から藤原山荘の間の雪はほとんど溶けていたが、天狗岩あたりはまだまだ残っていた。福寿草もこれから咲こうというのがまだ残っている。

 

 

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 天狗岩方面(すごい人~)

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春の半径

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天狗岩から展望丘

 

 天狗岩から北は一気に静かになる。それでもトレースはしっかりついているので、何も気にせず歩くことができる。ほどなく頭陀ヶ平に到着。御池岳はまだまだ雪が残っていた。

 

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頭陀ヶ平より御池岳(黒雲が・・)

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鉄塔越しに御池岳


 帰りは白船峠を経由せず、鉄塔巡視路を使って少しだけ近道。坂本谷分岐には数人のパーティーが思い思いに下山を始めていた。

 

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鉄塔巡視路を使って

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中電の作業小屋?


 藤原簡易Pに降りないといけないので、山口浄水場ではなく、小向山経由で木和田を降りる。最後の植林の中の急斜面は足に堪えたがなんとか国道306に合流。藤原簡易Pで車に乗り、自転車を回収した後、あじさいの湯に使って、集いの場所へ向かう。

 

 それにしても今年は花がたくさん見られた。雪がしっかり降って急に暖かくなったから一気に咲いたのだろうか。御池岳は雪がまだ残っていたので時間差で花が楽しめそうだ。4月はどこへ行こうかな。