黒部源流 赤木沢 憧れの楽園遡行④ 2007.08.10-12
そろそろ下山しますか
<メンバー>
サークル
<山域>
<コース:3日目>
薬師峠-太郎兵衛平-折立
最後の日の朝、折立12時30分のバスに間に合えばよいのでゆっくり寝ていられるのだが、未明から周りのテントでは撤収準備が始められ、ポールを畳むカチャカチャ音やシートのバサバサ音で目が覚めた。
今日は5時に出発するというどんちゃんに挨拶を済ませ、しばらくボーっとしていたが、せっかくの朝の景色を見逃すのはもったいないので、近くの丘まで散歩をする事にした。
少し登って南側を見ると、遠くにどこかで見覚えのある三角が見える。槍ヶ岳だ。三叉蓮華の向こう側にちょっぴり頭を覗かせているだけだが、やはりどこから見ても槍なのが判る。
昨日は土砂降りの中を歩いた道だが、今日は朝の澄み切った空気で、非常に透明感があり気持ちいい。雲ノ平方面を見下ろし、昨日たどったコースを目で追いかける。
槍が見えた
こんな景色を一人で見るにはもったいないと思い、妻を起こして再度丘に登る。するとテン場からなにやら見慣れない物が登ってくる?よく見るとカヌーを担いだ人だった。船種は小回りの効くポリ艇なので黒部川でホワイトウォーターを楽しむのだろうか?それにしてもここまでカヌーを担ぎ上げるその根性は恐れ入った。
え、山にカヌー?
再びテン場に戻り、撤収準備。朝食を済ませ荷造りをしなおすと、いよいよ下山である。何週間も心待ちにしていた山行が終わりに近づいた時は、いつも悲しくなってしまう。
太郎兵衛平への下りは快晴で北アルプスの大パノラマが広がっている。
快晴の太郎兵衛平
北アルプスパノラマ
太郎平小屋で何枚か写真を撮った後、下山に取り掛かる。右手には今回登らなかった薬師岳がどーんとそびえている。再開を約束して足を折立に向ける。
薬師岳 何時か登りたいなー
山に別れを告げます
折立からの登山道は今日も快晴で、下からはひっきり無しに登山者が上がってくる。最初は挨拶していたが、口を閉じることができない程なので、何分の一かは省略させてもらう。
バスの時間が気になったが、妻もしっかり歩いてくれて余裕の45分前に折立に到着。最後に3人で祈念撮影し、今回の山行を締めくくる。
両手に花で記念撮影
富山への直通バスの中はほとんど眠っていたので記憶が無い。富山駅前で銭湯を探し、3日間の汗を洗い流す。あー気持ちいい。
※富山駅から徒歩2分の「観音湯」昔ながらの銭湯です。大きな荷物は駅へ預けてお風呂に行ったほうがベター。
富山駅では運良く、待ち時間無しで特急の指定席を取ることができた。「雷鳥」で大阪へ帰るEちゃんと別れを告げ、「しらさぎ」に乗り込む。
ビールで乾杯し、駅弁で遅めの昼食。最後のビールも最高に美味しかった。
この3日間、天気にも恵まれ、最高の山行ができた。準備から歩いている最中まで、色々力になってくれたEちゃんどうもありがとう。また、来年も行こうね。
終わり