晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

明神平 五里霧中でぶな林を彷徨う 2006.12.10

ガスのぶな林

霧の中のぶな林

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>
台高

 

<コース>
麦谷林道~薊岳~明神平(ピストン)


 たまには鈴鹿を離れて、と思い、台高は明神平まで脚を伸ばしたが、天気はこのところの悪いサイクルを保ったまま、例によってガスの中の霧中山行。今回は終始合羽を着たままであった。

 

 夜明けよりうんと早く家を出て、名阪国道を西へ走る。天気予報の降水確率は20%だったが、冬型の気圧配置が強くなるとの事なので、展望はあまり期待出来ないだろう。しかし、登山道の麦谷林道では小雨がぱらつきだした。濡れると寒いので合羽を着る。

 

麦谷林道

スタート地点の麦谷林道

 

 薊岳の稜線に上がるまではそこそこの斜面を登ることになるが、歩き出してすぐに立派なぶなの林の中を歩くことになる。霧の中のぶな林はまさに幽玄の世界。鈴鹿とは一味違う景色に見とれてしまう。

 

霧の中のぶな 幽玄の世界

幽玄のぶな林

歩けど歩けどガスの中

 

 しかし、薊岳からの稜線上へ上がっても一面のガスの中。視界は全く効かず目の前に広がるはずの台高の展望も白いスクリーンを眺めているよう。明神平の辺りでは更にガスが濃くなって、一瞬どこにいるのかわからない常態。

 

 こんな天気では登山者は少なく、東屋を占領して鍋をつつき暖をとる。胃袋はあったまったが箸を持つ指先が凍える。

 

明神平、ミルクの中みたい

明神平、ミルクの中を泳いでいるよう

東屋で昼食

馬酔木山荘

霧の中に立つ馬酔木山荘

 

 予定では桧塚まで足を伸ばすはずだったが、こんな天気なので早々に引き返す。途中、一瞬青空が広がったが、本当に一瞬の出来事だった・・・。

 

ぶなの尾根

再び、ぶなの尾根へ

一瞬の青空

ほんの一瞬、覗く青空

 

 結局、最後までガスの中を歩く五里霧中山行となってしまった。せっかく遠征してきたのに残念。

 

最後まで霧の中

でもやっぱり霧の中

 

 今度は雪の時期、そして緑あふれる新緑の季節にもう一度歩きたい。このぶな林をおもいきり堪能したい。そんな宿題の残った山行だった。