晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 本谷 冬の訪れ 2006.12.03

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 山上の樹氷伊勢平野

 

<メンバー>
サークル

 

<山域>

 

<コース>


 西へ車を走らせると鈴鹿山系は厚い雲で覆われていた。天気予報では降水確率20%だったが気圧配置は冬型。ひょっとしたら雪が降るかも、と思っていたら、車窓から見える藤原岳は白く光っていた。やはり降っていた。

 

 湯ノ山温泉駅でサークルの仲間と待ち合わせ、鈴鹿スカイラインに向かう。寒いせいか遅い時間にも関わらず、すんなり料金所跡に車を止めることが出来た。

 

 御在所山の家の裏からコースに入る。御在所山の家では20人を越えるパーティーが準備をしていた。一緒になっては大変なので先を急ぐ。

 

 最初は滑滝の連続する斜面をよじ登る。葉が落ちてしまった谷は少々殺風景だ。単独のおじさんが先行しているが、苦労している。こちらも頑張ってスピードを上げ追い抜く。適当に汗をかいて体がぬくもってきたら不動滝。ここで一服する。

 

御在所本谷のナメ滝

滑滝のかかる斜面をよじ登る

不気味な不動滝

不気味な不動滝

 

 天気予報では午後から回復方向だというが頭上の雲は切れる気配が無く、ますます広く覆いかぶさってくるようだ。雲の隙間に伊勢湾が輝いている。

 

輝く伊勢平野

輝く伊勢湾

 

 二股を左に行くところに真新しいロープがかかっている。けっこう難所だったので誰かが付けたのだろう。聞けば最近ここで転落死した人がいたらしい。すこし緊張しながら通過。

 

難所にはロープがついていた

難所にはロープがかかっていた

 

 大黒滝を過ぎると谷は真っ直ぐ山頂に突き上げて行く。ロープウェイの大鉄塔が見渡せるいつものビューポイントで写真撮影。モノトーンの冬景色が広がる。

 

冬の装いの御在所本谷

冬の装いの一の谷

頂上はもうすぐ

傾斜が緩くなると頂上はもうすぐ

 

 今日は気温が低いせいか、快調に進むことが出来る。お決まりの大黒岩に立ち寄りここでも休憩と写真撮影をする。その後、再び谷へ降りて今度は鉄塔巡視路を使って山上公園へ。

 

大黒岩とロープウェイ

大黒岩よりロープウェイと一の谷

鉄塔巡視路より

鉄塔巡視路より

 

 山上公園では雪が数センチ積もり、樹氷の公園となっていた。ロープウェイで登ってきた観光客は寒さに驚き、写真を撮っている。我々と同じようなハイカーが食事をする場所を探してうろうろ。寒いので昼食場所は気を使う。

 

ガスガスの中の樹氷

樹氷が美しいがガスで真っ白

御在所レーダードーム

御在所レーダードーム

御在所スキー場

御在所スキー場

 

 自動販売機のあるベンチの脇で昼食にする。こんな日はラーメンが美味い。最近、あまり火を使わない事が多いのだが、寒いときは別だ。ラーメンをすすっているとハーネス、メットにアイゼン、ピッケルのおばさん軍団が登ってきた。藤内沢でも上がってきたのか・・・すごいパワーだ。

 

 帰りは中道を使って黙々と降りる。高度を下げるとガスは晴れ、空気が澄んでいるためはっきりと見渡せる。陽のあたっている伊勢平野がなんとも暖かそう。

 

下は晴れているようだ

岩壁も厳しい表情

 

 キレットを過ぎ、地蔵岩、負バレ石を越えるとスカイラインはもうすぐ。振り返ると一の谷が一望に見える。あんな傾斜を登っていたのか。

 

一の谷を振り返る(赤線がコース)

 

 早々と下山し、仲間と解散。帰ったら少しは用事が片付けられるかなーと、二日続けて山に来たことにほんの少しだけ罪悪感を感じながら帰路につく。やっぱり下界は晴れており、きれいな虹を見ることができた。

 

帰りは虹を見た