晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 金木戸川 小倉谷 沢登り② 2023.08.11~13

黄金のナメに40m滝
 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 6名

suzuhai.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

北アルプス沢登

 

<コース:2日目>
C1(6:30)~長瀞(7:50)~6m滝(8:50)~40m滝下(10:20)~双門滝下(11:20~11:50)~奥の二俣Ca2090m・C1(14:50)

 

<1日目の記録>

 

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 2日目、小倉谷の核心部の通過になるので早めの出発です。少し歩くと誰かが整地した極上テンバがありましたが、その他に良い場所は見当たりませんでした。少人数ならもう少し何とかなるかも知れません。

 

少し先にあった極上テンバ

 ゴルジュの入り口にある滝は右側、大岩と側壁の隙間を登り巻き上がります。落ち口に出る所は木を掴みながらのトラバースでスリップ注意。

ゴルジュの入口の滝

 すぐに20m程の瀞場が現れます。朝一からの泳ぎは目が覚めてすっきりしていいですね。突き当りの滝の手前、右岸を巻きあがります。

朝から泳ぎ

 瀞場を超えると右岸の支流から30m程の滝が落ち込んでいる場所に出ました。丁度、太陽の光が谷に差し込んで美しく輝いています。まさにグラビア沢。

30m滝が支流から流れ込む

美しい

 残置スリングのかかる6m滝はこの谷の核心と言われていますが、岩角をうまく回り込んでしまえばホールド、スタンス豊富でそれほど難しくはありません。前回は空身で登って荷揚げしましたが、今回はザックを背負ったまま登りました。

残置スリングの滝 回り込んでしまえば簡単

 その上にも微妙なトラバースが必要な箇所が出てきました。頭上がハングした岩に抑えられる感じで窮屈になるので念の為にロープを張って通過。

このトラバースが怖かったかな

 これで前半のハイライト、ゴルジュ部分は終わりです。小滝をいくつかシャワーで超えると突然、ナメが現れました。ここでは我が会のグラビアクイーンを囲んで写真撮影大会。楽しいなあ。

人の字の滝をシャワーで越えると

癒しのナメゾーンでグラビア撮影(おりえちゃん)

りーちゃん

 ナメの最後には40mの大滝が現れます。この緩急がこの谷の凄いところ、釜に飛び込んで遊んで、集合写真を撮ります。

ナメの終点に40m滝

集合写真

釜と見れば飛び込むてつやさん

 滝の巻きは右岸の小尾根を登り、トラバース気味に巻き上がります。笹の藪漕ぎが厄介でしたが落ち口にドンピシャで出ることが出来ました。

笹藪の巻き

落ち口にピタリ

 さらに進むと二俣から40mクラスの滝が落ちる双門の滝に到着です。絶景を見ながら昼食休憩。

双門の滝で昼食

ここでも集合写真

 本来進む方向は右俣なのですが、右俣の滝は巻くのも厄介なので左俣の滝をさらに左から巻き上がり、ナメを少し登った後に小尾根を乗り越えて右俣に入ります。この巻きは薄い踏み跡もあってすんなり行けました。

左の滝、登れそうだけど時間を見て巻く事に

また笹薮だけど今回は簡単

このナメを越えた先から尾根を越えて右俣へ復帰

 右俣に入っても大きな滝が次々と現れます。高度もどんどん上がってくるので息も上がります。2段40mは右側から小さく巻き上がる事が出来ました。

2段40m

下段を右から越える

 今日最後の30mが見える頃には何だかヘロヘロになってきました。昼食が足りなかったかなあ・・。
 

今日最後の大滝、30m

 30m滝は左から巻き上がります(容易)。滝の上は見晴らしのいいテラスになっているので少し休憩。みんなでお昼寝です。

巻きは容易

滝の上は気持ちのいいテラス

余裕があるのでお昼寝

 あとはテンバである標高2090mの二俣を目指してラストスパート。谷の傾斜も寝てくるのでもう難所はありません。二俣でタープを張って焚火の準備。今日もいいペースで進めたのでのんびりできます。

少し遡行すると

奥の二俣で幕営

 標高が高いせいか薪を集めるのに苦労しましたが、何とかみんなで暖をとれる位には集められました。二日目だけど頑張って担ぎ上げたお酒で乾杯、今日も楽しい夜になりました。

<3日目へ続く>

ikuyayuuki.hatenablog.com