晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 金木戸川 小倉谷 沢登り③ 2023.08.11~13

稜線を目指す

 

<メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 6名

suzuhai.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

北アルプス沢登

 

<コース:3日目>
C2(6:35)~笠ヶ岳(10:50)~笠ヶ岳山荘(11:00~11:25)~新穂高温泉(先行隊16:30、本体18:30)

 

<2日目の記録>

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

 今日は長~い笠新道の下山が待っています。ちょっぴり憂鬱な気分で出発。すぐに40m滝が現れますが階段状で容易。フリーで登れます。

 

朝シャワーの滝

階段状で容易

 谷はどんどん傾斜がきつくなってきて詰めの様相になってきます。出て来る小滝は巻きや直登をチョイスしながらどんどん高度を上げて行くと稜線の向うから太陽が昇ってきました。

巻きと直登を交えつつ登る

アルプスらしい風景

 標高2500mを超えると慣れない空気の薄さに息も絶え絶え・・5歩歩いては息を整えるって感じでのろのろと高度を上げて行きます。

 すると突然単独の男性が現れ、我々をあっさりと抜いていきました。聞けば昨日は双門の滝の前で泊まり、1泊で抜けるとの事。すごいなあ。

息も絶え絶え・・・

 やがて水も涸れ、谷筋も不明瞭になってきました。前回は笠ヶ岳山荘の方へ迂回するルートをうまく見つけたのですが、今回は山頂への直登ルートを辿っているようです。

 斜面全体が浮石で一歩歩くごとにギコギコ、ガタガタ不気味な音が・・。崩したらアウトの悪魔のジェンガ状態。落石被害にあわないように間隔を空けながら慎重に登って行きます。

悪魔のジェンガ地帯

安全地帯はすぐそこ

 何とか安定した場所に辿りついたと思ったらそこはクリヤ谷への登山道でした。あー疲れた。そこから山頂は目と鼻の先、出発から4時間と少しで何とか笠ヶ岳に登頂できました。

あそこまで行けば

最後の一登り

山頂で記念撮影

 ガスで展望イマイチなのでそそくさと山荘まで降り、ジュースで乾杯。小倉谷の無事遡行を祝います。(ビールじゃないのが残念)

ジュースで乾杯

ここでもグラビア撮影

 さあ、ここからは今回の最大の核心、笠新道の下山が待っています。膝の調子やこの前の赤石沢の下山の時の状況からスピードが上がらないのは分かっていたので、比較的元気なけい君とてつやさんに先行してもらい、金木戸林道の車を回収してもらう事にします。二人はあっという間に見えなくなりました。


あっという間に行ってしまった先行隊

 我々もぼちぼちと山荘を後にします。杓子平までは展望も良く、順調に下っていきますが、そこから先は足場の悪い急な道。おまけに風もなく蒸し暑い・・。軽い熱中症気味でふらふら。少し歩いては休憩を繰り返しながら歩いていたら新穂高まで7時間もかかってしまいました(泣)。

本隊もボチボチと下る

雷鳥がお見送り

さらば笠ヶ岳

クールダウン

さすが20代

 先行隊は車を回収し新穂高まで戻ってきてくれていたので、待ち時間なしで温泉に入り3日間の汗を流します。あとは高山の王将で打ち上げをして解散。

 お盆の小倉谷は優しく美しく、とても楽しいリゾート沢登り。メンバーも楽しんでくれてとてもよかったのですが、下山で膝が痛くなるのは何とかしないとアルプスに行けないなあ・・。楽しさと悔しさの混じった夏休みでした。

 参加の皆さん、ありがとうございました。