上越 湯檜曽川本谷 沢登り ① 快晴のグラビア沢を行く 2021.09.19-20
青空シャワー
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 3名+1名
<山域・形態>
<コース:1日目>
白毛門登山口(6:00)~JR巡視小屋(7:25)~武能沢(8:15)~十字峡(9:55)~2段40m滝(13:10)~二俣・Ca1390m(14:25)泊
秋の貴重な三連休は北アルプス小倉谷再訪の予定でしたが、台風直撃であえなく中止。ただ、台風は思ったよりも早く抜けてくれるようで、後半2日は晴天となりそう。ということで、これも何年も前から計画しては中止していた谷川の湯檜曽川に行くことに。
メンバーは小倉谷の8人から4人に減ってしまいましたが、未見の沢だしテン場も乏しいようなのでこれくらいのほうが機動性があっていいでしょう。土曜日は移動日とし、台風の後を追いかけるように雨の中、東へ東へ向かいます。22時頃土合駅前の空き地で前泊。雨は上がっているようです。
翌朝、白毛門登山口前の駐車場に車を止めて出発。最初は白毛門への登山道を進んでしまいましたが、これは間違い。いったん車道に出て湯檜曽川の右岸の登山道を進みます。
登山道はいきなり土砂が道を埋めていて、マチガ沢の駐車地まで車で進むのは難しい(と思います)。きれい整備された登山道を木漏れ日を浴びながら歩いていきます。
マチガ沢の駐車地
木漏れ日を浴びながら
JR巡視小屋を過ぎ、武能沢の道標(ここだけなぜか道標がある)に来たら小休止。いよいよここから遡行開始。武能沢を少し下ると湯檜曽川です。
JR巡視小屋
武能沢の道標
湯檜曽川との出合い
出合いからすぐに魚止め滝のゴルジュ。台風のせいか水量多め、季節も季節だし、さすがに水線突破は厳しいなあと思っていると右岸に残置ハーケン&スリングを発見。それもここぞという場所に複数設置されており、おかげで濡れる事無く巻き道に上がれました。さすが関東の超メジャー沢。そのまま巻き道を歩いてゴルジュを通過します。
魚止め滝
右岸のから突破
ゴルジュを過ぎると谷は大きく開けます。紀伊半島の沢と違って樹林が少なく、空が広い。雪国の沢の特徴でしょうか。腰まで水につかる事もありますが、快適に進んでいけます。
空が広い
腰まで入る事も
明るいなあ
そして湯檜曽川の名所の一つ、うなぎの寝床。50mほどの直線水路ですが、川浦谷ほどの威圧感はありません。左岸から簡単に巻けますが、私以外のメンバーは当然のように泳ぎ。
ウナギの寝床
ウナギの寝床を超えると谷は左に折れます。滝を超えるとナメ滝が続き、さらに正面には抱き返り沢の大滝が見えています。青空に大滝、グラビアだなあ~。
左から超える
ナメが連続する
突き当りには抱き返り沢の大滝50m
本流はここで再び左折。正面の抱き返り沢と右から入る大倉沢で十字峡になっています。しかし、こんな90度でカクカク曲がる沢も珍しいなあ。
右が大倉沢
十字峡を超えると今度はアナゴの寝床。ここで先行Pに追いつきました。結構な人数だなあと思ってよく見たら2人×3P(全部男女のペア)。さすが超人気沢です。この後はこの人たちとテン場獲得競争を意識しながらの遡行となります。
あなごの寝床
この後も見栄えのする滝が適度に表れて退屈しません。抱き返り滝は中段まで登って右岸巻き。3条10mの滝は右岸のチムニー状から超えました。
抱き返り滝
巻きはちょっと藪
3条10mは右岸のチムニー状から巻き
七つ小屋沢を左に分けて進むと水中突破が必要な10m滝が現れます。先行Pは二組ともバンドを渡って右岸の乾いたところを登っています。我々もそれに習ってGO。
下段のバンドを渡る
もう水浸し
次に現れる岩質が事なる2段の滝は1段目は容易でしたが2段目が難しく、ロープを出して超えました。ここはあっさり巻けるようなので無理しなくてもよかったかな。
1段目は容易
2段目は空身&ロープ
そしていよいよクライマックスの2段40m滝。水量はやや多めで大迫力。中段までフリーで登って左の支流から超えます。1ピッチいやらしそうだったのでロープを出しました。踏み跡を辿ってトラバースし、落ち口へ。
2段40m滝
中段まではフリーで
そのあとも10mクラスの滝が現れますが巻きも容易で快適に進めます。泊予定の二俣には15時前に一番に到着できました。キチンと整地された場所はざっと見たところ3か所ほど。その中で一番快適そうな場所をゲットします。
まだ現れる10mクラスの滝
青空に映える
退屈しなくて済みます
テン場はまだかな
しかし、北国の沢は森林限界が近く、シーズン後半ともあって薪が乏しく何とか生木を含めて何とかかき集めます。ようやく焚火が安定するまで3時間近くもかかってしまいましたが、温かい夜を過ごす事ができました。
やっと安定した焚火
2日目へ続く