冬の沢登り?
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 7名
<山域・形態>
比良・雪山
<コース>
林道P(8:05)~大堰堤上~αルンゼ取り付き(8:30)~チムニーの滝上・昼食(11:50~12:30)~20m滝上(13:15)~αルンゼ取り付き(15:30)~林道P(16:10)
比良中谷αルンゼ。鈴鹿の藤内沢よりも冬季のアイゼントレーニングに良いという事でここ数年のお気に入り。今年はなべちゃんが企画してくれたので参加してきました。
2019年1回目の記録
2019年2回目の記録
亀山で集合し、京都東から琵琶湖畔へ。年末年始の寒波で比良もさぞかし雪があるだろうと思っていたら湖西道路から眺める山は雪の気配がありません・・。今年は風向きの関係か比良、鈴鹿方面の積雪は寒さの割に少ないようです。
林道に車を停め、αルンゼの取り付きまで荒れた林道を歩きます。大堰堤の上の雪もほとんど見られず、こりゃまたアイゼンで岩登りだなーと思いながら準備します。
林道を歩いて取り付きまで
雪少ない・・
とりあえず準備します
入口の小滝はフリーで。前爪への体重のかけ方を確認しながらゆっくりと登ります。
F1はフリーで
次の滝から3チームに分かれてロープを出しました。バンドと残置ピンを利用して滝上まで。滝上は木で支点が取れます。前日の雨で滝には水が流れているので濡れに注意が必要です。
F2はロープを出して
続くF3は下部がハングした小滝。角度はありますが残置ハーケンでランニングを取り、左から登ります。技術的にはここが核心かも。
ここが核心かも
岩が脆い
アイゼンをガキガキ鳴らしながら登って行くと、標高500mを越えた辺りでやっと雪が出てきました。前日の雨ですっかり溶けてしまったようで、ちょっとした小滝も難易度が上がっています。
やっと雪が出て来た
こんなのも難しくなってしまう
第2の核心はチムニーの滝。前回は多少雪があったので右のスラブから登りましたが、今回は左のチムニーからトライ。体がつかえるので空身で登り、後から荷揚げしましたが、買ったばかりのカリマーのザックが岩に擦れて雨蓋に孔が空いてしまいました・泣(軽量ザックはハードな環境で使ってはダメですね)
チムニー、空身で抜けるも
右スラブから挑戦
ザックを背負ってチムニーを抜けるメンバーも
最後の20m滝を右から登ったところで核心部は終了。ここから引き返す事にします。
20mは右から超える
上部のトラバースが少しいやらしい
集合写真を撮って引き返します
下降は懸垂を多用するので、ロープを持ったメンバー先に降り、次のポイントでロープをセットするというやり方でどんどん下ります。幸い、ここという箇所には残置の支点や立木があるので助かります。
帰りは懸垂
どんどん下ります
支点は何とかなりました
ここは少し工夫がいる
7~8回位懸垂をし、F1まで降りてくると日没直前。先に降りたメンバーのヘッデンで照らされながら懸垂下降をしていると(映画で見るような)サーチライトに照らされた脱獄囚の様な気がしました。
暗くなってきた
あとは林道歩きなのでヘッデンでも大丈夫。7人の大所帯で時間が気になりましたが、みんなロープの扱いもスムーズになってきたので無事ゴールすることが出来ました。
ヘッデン下山になってしまった
αルンゼは冬の沢登りの様で中々面白いコースです。今年の冬は寒さのわりに雪が少なく、アイゼンで岩ばかり歩いているような気がします。もう少し雪をサクッと蹴り込んで歩きたいなあ。
同行してくれた皆さんありがとうございました。