比良 堂満ルンゼ 敗退 2021.12.19
堰堤越えにこの苦労
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 10名
<山域・形態>
比良・雪山
<コース>
イン谷口(8:15)~堂満ルンゼ入口(9:30)~堂満ルンゼ~中央稜取り付き(10:45)~撤退・登山道へ~金糞峠(13:30)~イン谷口(15:15)
若手の雪山経験値アップシリーズ。今日は木曽駒で3000m級の寒さを体験してもらう予定でしたが、あまりにも強風予報なので比良の堂満ルンゼでアイゼン、ピッケルトレーニングへ転進です。琵琶湖の北は雪がいっぱい降ったみたいなので果たして大丈夫なのか。
新名神を西へ走り、京都東から湖西道路を進みます。車窓から見るイン谷口ですでに結構な積雪。何とか車を停めてスタートします。青空がきれい。
登山口でこの雪
登山道もたっぷり
さすがに低山なので歩き始めるとすぐに暑くなってきました。衣服を調整して再出発。幸いトレースはあったので1時間余りで堂満ルンゼ入口の堰堤にたどり着きました。
いい天気だ
そろそろかな
堂満ルンゼには今日のものと思われる数人分のトレースがあります。我々も堰堤を右から越えて谷の中に進入。
堂満ルンゼへ進入
雪はたっぷりありますが、降ったばかりで締まっておらず堰堤を一つ越えるにも梃子ずります。なんか嫌な予感・・。
まだ雪が締まってないので苦戦する
本流はまだ水の流れている所もあり、岩にフカフカの雪が乗っているだけなので難易度アップ。ついつい先行トレースにつられる様に枝ルンゼに入ってしまいます。
それでも枝ルンゼを詰めていく
なかなか厳しい
ルンゼを上り詰めると見覚えのある岩が・・。そう、堂満岳中央稜の取り付きに出てしまいました。本谷への下降もそこから先へ進むのも、初心者多くを含む10人パーティーでは危険を感じたので撤退する事にします。
中央稜取り付きに出た
残念だけど撤退
しまっていない雪壁を慎重にバックステップを切りながら元来たルートを辿ります。懸垂下降を交えて、初心者にはなかなか厳しい撤退でした。
バックステップで慎重に下りる
懸垂下降も交えて
登山道に戻ったら、せっかくなのでワカン歩行の練習。今日初めてワカンを履くメンバーもいてワイワイ言いながら装着します。
登山道に戻ってワカン装着
歩くとこんな感じ
ここから金糞峠までわざとトレースを外してラッセル練習。若者たちはさっきの敗退を忘れたかのように雪を蹴散らしていきます。楽しそう。
トレースを外してラッセル練習
グイグイ登る
若いっていいなあ
あ、琵琶湖が見える
膝まで埋まる
金糞峠までくると稜線は雲がかかり、風がビュービュー吹いています。堂満岳まで行っても楽しくなさそうなのでここで引き返し。帰りはちゃんとトレースを辿ります。
金糞峠、今日はここで引き返します
さあ、下ろう
ずいぶん下ったところでピッケルの持ち方講習。ホントなら最初にやるべきでした。でもどんな状況でピッケルが必要になってくるかよく分かったと思います。
ピッケルの持ち方(最初にやればよかった)
一連のアイゼントレの延長で今回やっと雪が踏めました。残念ながら3000m級の稜線を体験する事は出来ませんでしたが、ステップを一段上がれたかな。次はもう少し雪が締まってから再挑戦しましょう。
参加の皆さん、ありがとうございました。