上越 米子沢 沢登り 晴れ間を求めて越後まで・・ 2020.07.24
天国へ続くナメ
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 6名
<山域・形態>
<コース>
桜坂P(5:20)~入渓(5:40)~米子沢~巻機山避難小屋(10:15)~巻機山(10:50)~昼食~巻機山避難小屋(11:50)~ニセ巻機山(12:05)~桜坂P(14:35)
<登攀具>
使用せず
まぼろしのオリンピックの4連休。猛暑の予報に満を持して大峰の沢で泳ぎまくるつもりでいましたが、日本全国雨予報・・・。このままでは心も体もカビが生えてしまいそうなので天気予報と睨めっこ。何とか半日沢に行けそうなエリアを見つけて遠征する事に。
行先は何と遠く離れた新潟の米子沢。片道6時間以上かけて日帰り沢というのもちょっとあれですが、4日間家で腐っているよりもマシというメンバーが6人集まり、深夜、中央道をひたすら東へ向かいます。道中、雨が降ったり止んだりでしたが桜坂駐車場に着く頃には星が見えていました。数時間しか眠れませんがテントと車に分かれて仮眠します。
午後から天気は下り坂という事で4時半に起きて5時20分出発。林道からアプローチです。脅かすような看板がいくつもありますが、沢を示す道標もあって、なんか変な感じです。
脅すなあ~
でも入口はこちら
最初はゴーロ歩き。雨が続いているので水量はどうかな?と心配しましたが、心配するほどではありません。堰堤を越えしばらく歩くと最初の滝が現れます。
最初はゴーロ
滝が出て来た
米子沢は雪に磨かれたスラブ沢。大雨の後おかげかヌメリが無く、ラバーソールのフリクションが見事に決まります。ペタペタと感触を確かめながら登って行きます。
フリクションは快適
すぐに登れない滝が出てて来るので右岸の巻き道で巻き上がります。さすが全国区のメジャー沢なので巻き道も登山道並みでした。クルマユリが夏を感じさせます。
巻きの途中から
谷に復帰するとスケールの大きいスラブ滝がどんどん現れます。手がかりは少ないですが、フリクションを信じてズンズン登って行きます。快適過ぎ~。
滝が次々と現れる
水線を攻めるなべちゃん
直登が楽しい
スケールが大きい
まだ視界良好
前回、スノーブリッジが残っていた所には微かな残雪が・・今年は雪が少なかったし雨も多かったので融けてしまったんだろうなあ。
2017年の記録
残雪はほんのちょっと
そうこうしていると両岸が狭まってきてゴルジュの様相。一瞬、登れるかな?って思う滝も簡単に登れる事が分かっているのでスイスイ進みます。
角度が立ってきた
右のバンドを上手く使って
ここは前回ルートミスしたところ、右から谷のすぐ横を巻く
ここも右側が階段状
そしていよいよ米子沢のクライマックス、ナメゾーンが始まります。前回はガスっていたのに今回は視界良好。この梅雨空に青空を望むのは贅沢でしょうか?
ナメゾーン
思い思いに登る
ヒタヒタ
登山雑誌の表紙みたい
谷の傍らにはお花がポツポツ現れて夏山の雰囲気。2000mに満たない山なのに高山に来たみたい。
やがて谷は草原に埋もれるように小さくなってきます。左手に踏み跡を見つけたら遡行終了。踏み跡を辿ると巻機山の避難小屋の前に出ました。
遡行終了
巻機山の山頂部は草原と池塘の異国情緒たっぷりの景色。ピークには興味の無いメンバーも百名山ハンターも一緒に山頂を目指します。この山域は初めてのメンバーも多く、美しい景色にみんな嬉しそう。
異国情緒たっぷりの風景
ここが?って思ってしまう巻機山の山頂で記念撮影の後、少しもどって昼食にします。さすが日帰りの出来る百名山はハイカーで賑わっていました。
巻機山で記念撮影
あとは登山道を使って桜坂駐車場まで下ります。最初はいい景色でしたが高度を下げるとどんどん暑くなり、樹林帯に入る頃には足元がドロドロヌルヌルで神経を使いました。沢では転びませんでしたが、下山中は3回も転んでしまいました。
最初はいい景色
ドロドロヌルヌル・・
ヘロヘロになりながら15時前には登山道に到着。前回は泊まり装備で登り10時間かかりましたが、今回は非常にスムーズでした(2回目だから当たり前か)。
ヘロヘロでゴール
登山口近くでは雨が降ってきたので急いで着替え、近くの温泉でお風呂と夕食を食べ、少しだけ仮眠して6時間のロングドライブ。家に着いたら日付が変わっていました。
中々梅雨が明けないなか、半日の晴れ間を求めて新潟まで出向きましたが、思った以上に天気も良く、沢も山もきれいで遠征した甲斐がありました。
この辺りは楽しそうな沢が多いので、また頑張って遠征しましょう。参加の皆さんありがとうございました。