晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴北岳~御池岳  秋の花をたずねて  2005.09.11

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カリガネソウ

 

<メンバー>
夫婦+山仲間

 

<山域>

 

<コース>
鞍掛峠~鈴北岳~日本庭園~鈴北岳~鞍掛峠

 

 9月に入りさすがに10日もたてば朝夕には秋の気配が感じられる。夏は暑くて沢以外歩く気にならない鈴鹿だが、そろそろ秋の花もいいだろう、ということで御池岳に花見にでかけた。

 

 メンバーは私と妻、そして山仲間の美女2人。男一人に女性3人のパーティーとなったが、要は山仲間が妻を誘って計画した山行の道案内である。

 

 集合場所である藤原簡易パーキングについた時、天気は予想通り曇り空。何とか夕方まではもってくれるよう祈りながら、鞍掛峠まで車を走らせる。

 

 トンネル脇の駐車場では既に帰り支度の人がいた。見るとふくらはぎから血を流してる。ヒルにやられて登る気をなくしたらしい。最高気温25℃以上の時に、御池・藤原に入るには献血の1ccや2ccは覚悟しなくてはいけない。

 

 まだ、ヒルの被害を受けたことの無いメンバーは若干ひるんでいたが、足周りをスパッツと虫除けスプレーで防御し、いざ出発。

 

 鞍掛地蔵までの急登の道は、湿度が高く薄暗い為ヒルの格好の棲み処となっている。どのように感知するのかはわからないが、地面を良く見るとウニョウニョうごめくヒルの姿が・・・。いきなりの急登にきついところだが、休むことなく一気に駆け上がる。もちろん15分に一回のヒルチェックを怠ってはいけない。(現に足を元気に登ってくるヒルを何匹も退治した)

 

 ようやく明るく開けた県境尾根にでる。ここまでくればヒルの心配も少なくなる。メンバーにもようやくゆとりが見える。

 

 尾根の北側は雲で展望は全くだめだが、雲の向こうには白山が見えるはずだ。今日、白山方面に行っている山仲間に大きく手を振ってみる。(そっちは雨ですか~?)
 

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ここまで来れば安心?

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おーい そっちの天気は大丈夫?

 

 鈴北岳へ最後の急登を終えると眼下には苔むしたカルスト台地が広がる。日本庭園とは良く名づけたものだ。天気の崩れが心配なのでここで早めの昼食。今日のメニューはEちゃんリクエストのトン汁だ。
 

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うまそー

 

 食材の目分量を間違えたのか、4人なのに鍋2杯分のトン汁となってしまった。余すといけないのでノルマの一人2杯+1杯を食べてしまった。背中のザック以上に腹が重い。

 

 元池から池の平と呼ばれる平地を丸山に向かって歩く。いつも賑わっている御池岳も今日のような天気ではさすがに人が少ない。カリガネソウの群落を見物し、足元のアケボノソウの可憐な美しさに感動し、ゆったりと歩く。

 

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元池で記念撮影

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誰もいない池の平

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アケボノソウ、花びらの斑点が星のよう

                
 丸山(御池岳山頂)への分岐あたりで、雨が降り始める。この天気では展望も望めないので早めに下山することに。

 

 来た道を引き返すが、日本庭園付近は霧の海。幽玄の世界といいたいところだが、道を迷わないように慎重に歩く。

 

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霧が出てきた
                
 県境尾根を下り、もうすぐ鞍掛峠というところまで来ると霧も晴れてきた。行きには見えなかった琵琶湖も見えてきた。もう後、ひと踏ん張りだ。
 

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琵琶湖が対岸まで見える

 

 最後は鞍掛地蔵からトンネル脇の駐車場までの「ヒルロード」を一気に駆け下る。無事、雨が本降りになる前に車まで戻ることが出来た。

 

 最後にヒルチェックをすると、Eちゃんの靴にちゃんと一匹ついてきた。お持ち帰りはいけないので、虫除けスプレーで退治。

 

 あとは、藤原岳麓の素敵な喫茶店「アタント」で反省会。次はあそこに行きたい、ここに行きたいなんて話しをした後、解散。

 

 天気は今ひとつだったが、楽しいひと時を過ごすことが出来た。今日はヒルにもめげず妻もガンバッタ。

 

 今年は残暑が厳しいのか、花の盛りはもう少しだけ先のような気がした。

 

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オマケ-Eちゃんの靴に付いてきたヒル(この後、スプレーでコロリ)