晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

剱岳 早月尾根 酷暑の尾根歩き 2018.07.21

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strong & beauty な二人には脱帽です

<メンバー>

<山域、形態>
北アルプス、ハイキング

<コース>
馬場島(3:00)~早月小屋(6:507:20)剱岳(10:0010:45)
~早月小屋(13:0013:25)~馬場島(17:00)

<天気>
晴れ

 一般道の尾根歩きにあまり興味は無かったけど、赤石沢の最終日は標高差2000m以上の下山が待っている。ちょうど「コースタイム往復15時間のコースを日帰りで挑戦します」という企画が上がったので挑戦してみる事に。

 多分、山行の翌日は何も出来ないだろうという事で土曜日に決行。仕事を片付けたその足で馬場島に向かい12時頃到着。テントを張って仮眠し3時スタートだ。辺りは当然のように真っ暗。


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真っ暗の中スタート

 ヘッデンの灯りを頼りに樹林帯を黙々と歩く。まだ日が差していないので涼しいのだけが唯一の救い。前を歩くMっちゃんリーダーの靴だけがヘッドライトに浮かぶ。所々に設置してある標高を示す道標に励まされる。

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標高の表示を励みに頑張る

 空がだんだん明るくなってくると景色を眺める余裕が出てきた。左手には5月眺めた猫又山が見える。

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猫又山が見える

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やっと標高2000m

 標高2000mを超えるとなんと雪渓が現れる。この暑さにこれだけの雪が残っているのはさすが剱岳。早月小屋までは4時間弱で来れたので少し休憩。

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雪渓が残ってる

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早月小屋が見えた

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まだ静かでした

 まだ静かな早月小屋で行動食を取り水分補給したら出発だ。距離的には2/3程歩いたはずだけど体感的には半分位に思っていた方がいいという記録を読んだ。気を引き締めて行く。

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距離的には2/3かな

 標高を上げていくと森林限界を超え、展望が良くなってくる。奥大日岳への稜線が視線とほぼ同じ高さになり、北方稜線のギザギザも間近に迫ってくる。高山植物もチラホラと現れ、夏のアルプスに来たな~って感じ。

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奥大日の稜線が近づいてきた

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そのうち歩きたい北方稜線

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もう少し?

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ギザギザ

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イワギキョウ

 尾根越しに室堂が見えて来ると頂上まではあと少し?登山道が岩稜帯になり、一気に剱岳らしい雰囲気に。鎖場を慎重に通過し、岩の重なりあった尾根を少し登るとたくさんの人で賑わう剱岳山頂に到着。出発から休憩込みで7時間。

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室堂が見えてきた

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本当にあと少し

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頂上が見えたかな

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この展望を見よ!

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鎖場

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やっと楽しくなってきた

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到着~ 休憩込み7時間でした

 山頂は別山尾根から登ってくる登山者で大賑わい。山頂祠で記念撮影した後は昼食を摂る。結構ハードだった気がしたけど女子メンバーは涼しい顔で楽しんでいる。うーん凄いなあ。

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ツワモノ女子二人

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次は北方稜線

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その次は八峰

 賑やかな山頂で展望を楽しんだ後は登って来たルートを戻る。下り始めるとすぐにガスが湧いて来た、展望を楽しむには滑り込みセーフだったかな。

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下山は雲が湧いて来た

 後は下りなので楽勝と思っていたが、これが大きな間違い。ガスに包まれ湿度100%近い中の無風。汗が帽子の鍔から滴り落ち、その内、両足が痙攣してしまった。どうやら熱中症の初期症状だ。水はしっかり飲んでいたけど塩分が不足したみたい。塩分タブレットをバリバリ食べたら嘘のように痙攣が収まった。

 その後も何度か痙攣し、その都度塩分補給でだましだまし下山。結局、登りとそう変わらない時間がかかってしまった。うーん、やっぱりもう少し痩せないといけないかな。

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修行のような下山は6時間15分

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まさに試練でした・・・

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何か気に入りました

 帰りはスーパー銭湯で夕食と仮眠をしっかりとって帰名。翌日は想定通り1日中ぐったりだった。

 早月尾根日帰り、当初は10時間位で何とかなるかな?と思っていたけど結果は14時間。やっぱり自分は一般ハイカーだと改めて思った。これから行きたい山行を考えると脚力の向上は必要だなあ。やっぱり減量しかないか。

 何はともあれ充実した1日だった。企画してくれたリーダー、同行の皆さんありがとうございました。