北ア 残雪の後立山縦走② 2018.04.29
<山域、形態>
後立山、縦走
<コース>
晴れ
五竜山荘のテン場は思ったよりも風が強かった。外が明るくなり始めてから出発準備をしていたら、五竜岳で日の出を見ようというパーティーが出発して行く。我々はテントの傍で日の出を拝む。
日の出
出発準備を終えると遠見尾根のテン場から登って来たパーティーや既に五竜岳から降りて来たパーティーで急に賑やかになってきた。早速荷物を担いで五竜岳を目指す。テント装備を背負って五竜岳に向かうパーティーは他には見当たら無い。八峰キレットに向かうのは我々だけのようだ。
五竜岳への登り
さあ、登るぞ!
山腹をトラバースする登山道には所々雪が残っているのでアイゼンを装着する。雪もカチカチでは無いので通過はイージーだ。振り返ると昨日歩いてきた稜線がかっこいい。
ところどころに雪渓トラバース
昨日歩いた稜線が一望
かっこいい
劔岳から毛勝三山はまださすがの白さ、これから目指す鹿島槍はカッコいいツインピークスを見せてくれる。振り返ると唐松岳の向こうには白馬岳とそれに連なる山脈が日本海までつながっている。(実際、海が見えた訳では無いけど)
ちょっとした岩場を超えて
雪渓を登ると
山頂に続く稜線にでる
山頂で集合写真
鹿島槍、近く見える
唐松岳の向こうは白馬岳
五竜岳から鹿島槍まで縦走するパーティーはほとんどいないようで(我々意外はみなかった)ここから先はノートレースの世界になる。五竜岳からの下りはちょっとした雪の急斜面。今後の事もあるのでバックステップで降りてみる。
五竜からの下りはバックステップで
そんなに怖くない
ここから八峰キレットまでは岩稜帯が続くが見た感じ登山道が見えているので一安心。ここに雪がついていたら苦労するだろうなあ、なんて考えながら歩く。途中一ヵ所で懸垂下降する。
岩稜は夏道が出ていて安心
一回だけ懸垂下降
急斜面を懸垂下降で降り、登山道に出て一息ついていると反対方向から猛スピードでこちらに向かってくる登山者がいる。我々よりも年上のお父さんって感じだが、見るからに猛者って雰囲気。聞けば今朝、冷池山荘のテン場を出発してもうここまで来たらしい、信じられないスピードだ。GWのアルプスでは何かとツワモノに出会うなあ。
遠見尾根
基本、夏道を歩いて行くがところどころ雪渓が残っており、ピッケルを使ってのトラバースもある。
こういう所もある
口ノ沢のコルで大休止。キレット小屋までもうすぐだ。と思っていたら雪渓でルートを見失う。登山道は斜上している(あとで判った)のに雪渓を水平にトラバースした為、ハイマツの斜面を登り返しする羽目に・・・。
暑い~
思わぬルートミスでヤブコギも・・・
運の悪い事に、ヤブコギをしている時に反対側からパーティーが。我々の姿を見て、下からバリルートを登って来たと思われたみたいだが、「雪渓でルートミスしただけですよ」と話す。彼らは東京YCCの男性ばかりのパーティー。親不知まで縦走するらしい。うーん、楽しそう。
下にいるのは東京YCCのパーティー
岩場を回り込むとキレット小屋が現れた。思ったよりも時間がかかったかな。このまま鹿島槍までと思わない事もなかったが、行程には余裕があるし八峰キレットは朝の雪が腐っていない時に超えたい。そして何より暑くてたまらないので今日の行程はここで終了。日が陰るまで女子は小屋の軒先で、男子は雪の上でお昼寝タイム。優雅だなあ。
キレット小屋
よくこんな所に建てたなあ・・
暑いので今日は行動終了
ひんやり気持ちいい
剱岳に夕日がかかるとようやく涼しくなってきた。今日は私が食担なのでパエリアを作る。自分で言うのも何だけどなかなかうまく出来たかな。雪で冷やした白ワインを楽しみながら、明日のキレット越えはどんなかな~なんて話をする。
ようやく日が沈む
夕食はパエリア
続く