晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 五竜岳 雪山テント泊 ② 2021.02.13-14

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五竜岳をバックに

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 5名 

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

北アルプス・積雪期登山

 

<コース:2日目>
西遠見(5:55)~五竜山荘(7:05)~五竜岳(8:50~9:20)~五竜山荘(10:40)~西遠見(11:20~12:15)~大遠見(12:40)~地蔵の頭(14:30)~白馬五竜スキー場テレキャビン駅(14:45) 

 

 翌朝、帰りのテレキャビンの時間も気になるので暗いうちに出発。ヘッデンの明かりを頼りに白岳への急斜面を登ります。のっぺりとした斜面は雪が緩んでいたらいやらしいなあ~って感じ。朝で雪が締まっているのと先行者のトレースがあるのでスムーズに高度を上げていきます。

 

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ヘッデンで出発

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神秘的な光景

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見た目より急だねえ


 やがて朝日が昇ってきて辺りが一気に明るくなってきました。五竜山荘が横に見え始めた所で先行者のトレースに従ってトラバース、間隔をあけて素早く通過します。

 

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太陽が登ってきた

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登り詰めれば白岳

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ダイレクトに小屋に向かう

 山荘横には八方尾根から縦走してきたという方のテントがありました。昨日は風が強くて驚いたとの事。稜線上は雪も少なく壁を作るのも難しそう。我々は下で張っていてよかったなあ。

 

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小屋に到着

 

 いよいよ頂上へのアタック。稜線上の雪は少なくうっすらと夏道が見える程度、まずはトラバースをしつつ少しづつ高度を上げて行きます。幸いアイスバーンになっておらず、困難さはありません。 

 

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頂上を目指します

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凍ってたら嫌なトラバース

 

 岩雪ミックスの箇所を越え、急斜面の雪壁の取り付きます。ここも雪質は良く、適度にサクサクステップが切れるので困難さはありません。持って来たロープはお荷物になりそうです。逆に凍ってたら難しいだろうなあ。

 

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岩雪ミックス

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傾斜が立って来た

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こんな斜面を登って

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もうすぐ頂上

 

 雪壁を登り稜線に出たら頂上は目の前。頂上では白く輝く剱岳がバーン!!。鹿島槍へ続く稜線もカッコいい。風も穏やかで気温も高めなので思う存分景色を楽しみます。

 

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八峰キレットの向こうは鹿島槍

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剱岳アップで

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感激~

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集合写真

 

 頂上で30分ほどゆっくりしたら下山にかかります。急斜面の雪壁は下りの方が気を使います。慎重に一歩一歩ステップを刻んで行きます。

 

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さあ、戻りましょうか

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下りも慎重に

 

 後はトラバースルートを小屋まで戻り、登ってきたトレースを辿ってテン場まで。白岳直下の斜面は雪が緩んでズボズボでした。

 

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もうすぐ小屋

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小屋からの下り

 

 テントを撤収し、軽く昼食を摂ったら遠見尾根を下って行きます。日帰りで西遠見まで来られた方に写真を撮ってもらいました。

 

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五竜をバックに記念撮影

 

 アップダウンがあるので登り返しにはうんざり・・・。でも、鹿島槍五竜岳の絶景に元気をもらいます。小遠見はトラバースでパス。

 

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鹿島槍にうっとり

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小遠見が見えた

 

 途中、イグルー団地を見変えました。イグルーを作って泊まるのも楽しそう。テントが無い分、軽量化できそうです。

 

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イグルー団地

 

 小遠見を過ぎると下界がどんどん近づいて来るので寂しい感じ。もう少し遊んでいたかったなあ。帰路は地蔵の頭に寄ってからアルプス平まで下りました。

 

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スキー場が見えた

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帰りは地蔵の頭に寄りました

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もう少し山の中に居たかったなあ・

 

 2月の五竜岳ラッセルや山頂直下のアイスバーンにビビっていましたが、春のような陽気と快晴無風のコンディションで春山のような雰囲気で登れてしまいました。

 

 やっぱり雪山は条件によって難易度が全く変わってきます。いい時にいい山に行く事が出来ました。参加の皆さんありがとうございました。