晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿深部日帰り縦走 2017.11.12

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鈴鹿の奥に眠るお金明神


<メンバー>

<山域、形態>
鈴鹿 ハイキング

<コース>
朝明P(5:45)~中峠(6:35)~お金明神(7:40)~コリカキ場(8:05)
~銚子ヶ口(9:15)大峠(10:10)~銚子の手前・昼食(11:1011:40)
~杉峠(12:35)~根の平峠(13:55)~朝明P(14:45)
 
<天気>
晴れ

 春からずっと沢が多かったので冬に備えてしっかりと歩いておこう思い、サークルで代々、春にトレーニングとして行われてきたコースに再挑戦してみる事にした。

 コースは朝明起点で中峠から愛知川に向かい、お金明神、コリカキ場を経て銚子ヶ口。そこから稜線を辿ってイブネクラシの台地、杉峠からは千草街道を辿って朝明まで戻るというもので〆て20km程。11月は日が短いけど何とかなるだろう。

 少人数でササッと歩きたかったがメンバーが9人になってしまった。まあこれも何とかなるだろう。

 スタートは5:45.ヘッデンは不要だ。中峠までの登りは1時間を切りたい所。ある意味今回の核心部かもしれない。峠に上がると丁度朝日が昇ってきた。

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曙滝

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日の出

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中峠

 中峠からさくっと愛知川に向かい、大トロを渡渉。今となっては鉄橋が懐かしい。愛知川左岸の登山道を辿ってお金谷からお金明神へ向かう。道標の整備が進み、テープの密度も高いので、ルーファイはほぼ不要だ。

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愛知川を渡渉

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大トロ

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道標の整備が進んでいるなあ

 お金明神のご尊顔を拝したらすぐにコリカキ場へ向かう。何年か前の大雨以降、淵が埋まって淋しい想いをしていたが、いつの間にか復活したようだ。ここまで2時間20分、貯金が出来たので大休止。

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お金明神

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コリカキ場

 コリカキ場からは北谷尻谷を辿る。途中ダイラのような広々とした平地を歩く。そういえば鈴鹿の山の大先輩がここを北谷尻谷のダイラと呼んでいたっけ。何時までも残っていてほしい鈴鹿らしい風景だ。

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北谷尻谷のダイラ

 再び谷が狭まってきたら銚子ヶ口を目指して右の尾根に取り付く。テープに誘われてトラバースしていたらいつの間にか谷道に入っていた。これが昔の杣道の跡なのだろうか。谷を詰めて銚子ヶ口の西峰へ飛び出す。

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支流に入り銚子ヶ口を目指す

 銚子ヶ口からは近江側鈴鹿の大パノラマが広がる。今日は青空で気持ちいい。山を始めた頃に良く一緒に歩いた大先輩の中に鈴鹿で銚子ヶ口が一番好きと言っていた人がいたが、何となくその気持ちが分かったような気がする。

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銚子ヶ口からの眺め

 銚子ヶ口からは大峠、船窪とガレガレの尾根を辿ってイブネ・クラシの台地を目指す。途中支尾根に迷い込みそうな所があったが上手くルーファイ出来たかな。台地に上がり切る前の風をよけられる場所で昼食休憩。

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崩壊が激しい大峠付近

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船窪

 昼食を摂ったらイブネ・クラシの台地へ。紅葉は既に終わっているが苔の緑と青空のコントラストが美しい。今年の秋は天気に泣かされたのでこんな青空は気分爽快だ。

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イブネ・クラシの台地へ

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苔の絨毯

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気持ちがいい

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銚子ヶ口を振り返る

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雨乞岳を眺める

 佐目峠から杉峠へ下りると一気に人が増え、秘境から戻ってきましたって感じ。枯れてしまった杉峠の杉や、御池鉱山跡、根の代集落の神杉など、鈴鹿の歴史と人の関わり合いを示す遺構を眺めながら千草街道を歩く。結構な距離を歩いたつもりだが、みんなの足取りはまだまだ余裕がありそうだ。

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杉峠(ここから人が増える)

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御池鉱山跡

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根の代の神杉

 根の平峠からの下りで、鈴鹿上高地でキャンプをしていた別チームに追いついた。思ったよりも1時間ほどはやく朝明に到着。ちょうど紅葉がきれいだった。

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下界では紅葉が残っている

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キャンプ組と合流

 トレーニングの積もりで計画した鈴鹿の深部を巡る日帰り縦走。思ったよりも楽に歩けたので自分の脚力もまだまだ捨てたもんじゃないなあと思うと共に、けろっとした顔でついて来たメンバーのみんなも流石だ。これで冬のラッセルも大丈夫かな。

 参加いただいたみなさんありがとうございました。

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今回のコース

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高低差&距離