鈴鹿 オゾ谷からイブネ・クラシ 歴史の道探訪 2020.11.15
イブネ台地を歩く
<メンバー>
鈴鹿ハイキング倶楽部 3名
<山域・形態>
鈴鹿・ハイキング
<コース>
鈴鹿の上高地(9:10)~オゾ谷出合(9:45)~オゾ谷~P900鞍部(10:45)~クラシ(12:25)~イブネ(14:40)~杉峠(13:20)~コクイ谷出合(14:45)~根の平峠(15:35)~朝明(16:45)
二日目の朝、のんびり起きだして焚火を囲んで朝食、このまったり感がいいですね。今日はトレーニングもかねてイブネ・クラシまで上がります。桂の木の前で全員で記念撮影をしたら、早々に下山するメンバーと別れ3名で出発。
テン場の朝
集合写真
まずは愛知川左岸に渡り、オゾ谷出合いまで。明瞭な踏み跡は登山者の物か昔の杣人の物なのか・・。点在する窯跡を眺めながら昔に思いを馳せます。
左岸に渡渉
オゾ谷へ
手書きの道標
オゾ谷出合からオゾ谷へ。道は左岸の比較的高い所に着けられています。傾斜を上手く殺しながら着けられているのは仕事道だった名残でしょうか。落ち葉をサクサク踏みながら歩いて行きます。
落ち葉の道
たばっち作
やがて右側の石組みが現れます。この辺りは昔の鉱山跡(大蔵鉱山)があったので、その遺構かもしれません。付近に鉱滓がちらばっていたので鉱石を一次精錬する窯の跡かも。近くには鉱口もありました。こんな山奥に多くの人の営みがあったなんて感慨深いものがあります。
鉱山遺構?
鉱口
Ca780辺りで左からの支谷に入ります。支谷の左岸側をヒイヒイ言いながら登り詰めてクラシ谷の左岸尾根(オゾ谷の右岸尾根)の鞍部に乗り上げました。鞍部にはひと抱えもあるブナが立っていていい雰囲気です。
支谷の左岸を詰めて
大きなぶなの林立する鞍部
鞍部からは尾根を250m程登りますが、時には両手を使わなくてはいけない程の急傾斜。テント泊装備が堪えます。傾斜が緩くなってきたあたりでお昼休憩。
この標識の辺りで休憩
休憩の後、少し登るとイブネクラシの台地に飛び出しました。昔は背丈を超える笹に覆われていたと言われる「鈴鹿の秘境」も今は日帰りハイカーが多く散策する鈴鹿の奥座敷になっています。苔に覆われた台地を歩いてクラシからイブネに向かいます。
イブネ・クラシの台地
苔の絨毯の中を歩く
ハイカーがたくさん
イブネで記念撮影
イブネからアケンギョを越えて杉峠に降りてきました。峠では多くのハイカーが休憩していますが、ほとんどが甲津畑から登って来た人のようです。すっかり涸れたしまった杉を見ながら我々は千草街道を東に向かいます。
枯れてしまった杉峠の杉
千草街道を東へ
千草街道沿いにも鉱山の遺構があり、御池鉱山には集落もあり、学校や神社まであったそうです。初めて訪れた時にはとても驚きましたが、崩れかけた石垣、地面に落ちている茶碗や皿のかけらを見るとその時の感動が思い出されます。
御池鉱山の集落跡
この台座の上には社があったらしい
自然に帰りかけている石段
コクイ谷出合を過ぎ、根の平峠まで頑張って登り返すと朝明まではもう少し。何とか暗くなる前に駐車場に辿り着けました。
谷に沿って進む
根の代の神杉
朝明まで戻ってきました。
テント泊装備を背負って道なき道を歩くの冬に向けたいいトレーニングになりました。また、こういう鈴鹿の山の魅力を改めて感じる山行でもありました。またこうやってぶらぶら歩くのもいいな。参加の皆さんありがとうございました。
今回のコース