晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

奥美濃 川浦川本流ゴルジュ 沢登り ゴルジュ遊び体験ツアー 2020.08.22

 

川浦渓谷 70m水路を泳ぐ

70m水路を泳ぐ


 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 9名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

 

<山域・形態>

奥美濃沢登

 

<コース>

川浦渓谷橋上(8:00)~板取川キャンプ場(8:20)~川浦谷本流~海ノ溝洞出合(9:45)~幅広3m滝(10:30)~50m水路~70m水路~川浦谷橋上(14:20)

 

 今日は日帰りで川浦本流のゴルジュへ。下界では酷暑が続くのでみんなで泳ぎましょうという企画です。参加希望者が予想以上に多く、9人ものメンバーが集まりましたが水量も少なそうだし、経験のあるメンバーも複数人いるので何とかなるでしょう。

 私自身は8~9年前に結構通いました。

 

2011年の記録

ikuyayuuki.hatenablog.com

2012年の記録

ikuyayuuki.hatenablog.com

 

  板取川温泉の道の駅に集合し、ゴール地点である川浦渓谷の橋の袂に車を停めます。橋上から眺める直線水路は圧巻で、数時間後にあそこを泳いでるんだよと話すとみんななんとなく不安そうな顔。

 

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橋の上から直線水路を見下ろす

 

 ぞろぞろと歩いてトンネルを抜け、キャンプ場へ降りる踏み跡を辿るあっという間にスタート地点の到着。今日の移動距離はほんとに短い。

 

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林道を戻って

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キャンプ場からスタート

 

 いつものように班を3つに分け、まずは泳いでいきます。歩き無し、いきなりの泳ぎに最初は戸惑っていましたが、ライフジャケットとザックの浮力にもなれ楽しく泳いでいきます。

 

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さあ、泳ぐよ~

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みんなうまいね

 

 それでも水流が強くなる岩場の通過は神経を使う所。渡渉の為に張ったロープをつかんでいたセカンドが足を滑らせ、流されてしまう事も。流れが集まってくる場所での渡渉は可能な限り避けるのが鉄則です。

 

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ホワイトウォーターは要注意

 

 ずっと水の中を行くと寒くなって来るので、時々岸に上がって休憩しながら進みます。まずは一旦、海ノ溝洞の出合で休憩。

 

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日向を求めて

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水中歩行

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海の溝洞出合まで行く

 

 休憩の間に数人のメンバーで海ノ溝洞の入り口からF2までを偵察。水量は今まで見た中で一番少なく、簡単に突破できそうに思えました。

 

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海ノ溝、偵察

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F2にちょっと取り付いてみます

 

 出合に戻って遡行再開です。滝の音がして来たな~と思ったら3mの幅広滝。ゴルジュの入り口です。

 

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いよいよゴルジュの入り口

 

 右岸岸側の岩棚に上がって昼食がてら偵察します。過去のトライでは左岸の水線から突破しましたが、今回は人数も多く、既に唇が紫色のメンバーもいたので、水を避け、今いる岩棚から懸垂で降りる事にします。

 

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水量は少なめだけど

 

 うまい具合にハーケンで懸垂支点が作ってあったので利用させてもらいまいした。岩棚のステップを使いながら斜め懸垂なので、手と足の両方に神経を使います。慣れていないメンバーは苦戦しました。

 

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慎重にね

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細かいステップを使って斜めに下りる

 

 みんなが懸垂の順番待ちをしている間、おりえちゃんが壁上の洞窟に登り始めました。その後、ワイワイと6人が登ります。それ程難しくはありませんがホールドが細かく慎重に登ります。

 

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登れるかな?

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トラバースがちょっと渋い

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6人でぎゅうぎゅう詰めの洞窟

 

 そしてお約束のダイビング。今日は余裕があるのでとことん遊ぶつもりです。飛び込むときは鼻に水が入らないように注意。

 

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行きまーす

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ガチャがスカートみたい

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シェー!!

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気合よ!

 

 さあ、そしていよいよメインイベントの直線水路です。最初の50mは谷が屈曲していることもあって流れがほとんど無く、容易に泳いで行けます。

 

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50mここは容易

 

 そしてついに70m水路です。この突破の為だけに今日は50mロープを2本準備しました。まずは、トップバッターを志願したなべちゃんがロープを引いて泳いでいきますが、途中力尽きて戻ってきます。そこで、水中で体を保持してもらい、私が2本目のロープを引いて救援に向かいます。

 

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なべちゃんが先陣を切るが

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断面図:このポーズで待っててもらいました。(前回もやったなあ)

 

 今日の水量だと泳ぎはそれ程大変では無く、なべちゃんを乗り越え右岸のちょっとしたテラスに上陸する事が出来ました。1本のロープをハーケンでそこにFIXし、いさおさんに泳いで来てもらって、上流までロープを引いてもらいます。

 

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上流はいさおさんにお願い

 

 70m水路にロープが張れたら後続はロープを手繰って楽々突破です。これなら8人いても大丈夫。

 

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後続はロープを手繰るだけ

 

 全員、無事水路を突破したら頭上の橋まで這い上がります。まず左岸の岩を乗り越え、右岸側に渡渉し、橋の下流側のルンゼを詰めます。少し傾斜がありますが落石に注意しながら慎重に登りました。

 

 更に上流まで行っている記録をよく見かけますが、単調な泳ぎになるのでゴルジュ遊びだけならこの辺で脱渓するのが良いでしょう。(調べるともっと容易に上がれる場所があるようです。)

 

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ゴールで全員集合

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岩を乗り越えて

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対岸に渡って

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ルンゼを詰めます

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トンネル横に

 歩いて20分の距離を6時間かかってバシャバシャと泳ぎました。いつもとは違う沢登り(泳ぎ?)にメンバーも楽しかったとの事。手頃に遊べるので夏の恒例行事にしてもいいかな?

 

 参加の皆さんありがとうございました。