晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

木曽 岩倉川 樽ヶ沢 沢登り 真夏の快適シャワー三昧 2012.08.04

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滑らないように、慎重にね

 

<メンバー>
山仲間 4名
      
<山域、形態>
木曽、沢登

 

<コース>
林道ゲート前(9:25)~入渓(9:40)~20m斜瀑(10:40)~15m滝(12:05)~遡行終了(13:40)  ~林道(14:15)~林道ゲート(15:45)

 

 8月5日は黒部上の廊下の練習の仕上げとして木曽の柿其川を予定。その前日にEちゃんが同じ木曽川水系の樽ヶ沢へ所属山岳会の沢初心者を連れて行くという。何でもその為にハーケンやカムを購入したという気合の入れようだ。私も若干疲労がたまり気味ではあるが、晴れの休日に家でじっとしているのもアレなんで参加させてもらう。

 

 集合場所である林道ゲートまでは自宅から2時間弱、充分日帰り範囲内だ。Eちゃんたち一行の到着を待って準備をする。今日は先行者も釣り人もいないようだ。

 

 ゲートから20分ほど歩き、左から支流が入る橋の袂から入渓。最初から滝場でスタートするワクワクの沢だ。

 

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入渓直後から滝

 

 今回初顔合わせのEちゃんの所属する山岳会のお二人は、沢始めて(Wさん)、沢2回目(IMさん)なのだが、二人ともバリバリ山をやっているだけあって、歩きは全く安定している。長い足と高い身体能力でヒョイヒョイと登っていってしまう。

 

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余裕のポーズ

 

 今回はEちゃんがリーダーなので彼女がずっとトップを務める。ルートに頭を悩ませているが、ロープを出す場所ではしっかりと登り方を指示していた。

 

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攻略ルートを考えるリーダー

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Ⅴ字の溝をエイヤっと登る

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初めてロープを出す

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シャワー全開1

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シャワー全開2

 

 シャワーを浴びながら滝を登るのに慣れてきた頃にこの谷で一番見ごたえのある20m斜瀑が現れる。ここは右のクラック沿いを登って行くが、今日初お目見えのカムがバッチリ役に立っていた。

 

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20m斜瀑

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初めて買ったカムで支点を作るEちゃん

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後続はプルージックで

 

 斜瀑の上はナメが広がる。樽ヶ沢は花崗岩の明るい沢で気分も明るくなってくる。すっかりエンジンのかかったパーティーは泳がなくてもいい所を泳ぎ、巻ける小滝もわざわざシャワーで直登する。

 

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その上はナメ

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無理やり泳いで

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無理やりシャワー

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もうみんな慣れたもの

 

 CSの10mはさすがに右から巻くが、その上の15m滝は果敢に水線を攻める。最終的には右のカンテからの攻略になってしまったが、ここでもEちゃんは初ハーケンに挑戦。ちゃんとリスを見つけて打込みガッツポーズをした所までは良かったが、ロープを通さずに登ってしまった。危ない危ない。

 

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これはさすがに巻きでしょう

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水線に活路を探るが

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右のカンテを登る

 

 滝を越えてもまだまだ遊べる小滝が続く。豪快に流れ落ちる10m滝は上部がツルツルのスラブになっているので流れの中をシャワーを浴びながらトラバースしてクリア。次に現れるCS滝はCSの裏を潜って登る事ができる。

 

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まだまだ遊べます

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最後の大物?

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途中で悩むEちゃん

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CSの裏を潜る

 

 垂直に落ちる溝状10mは右から巻き、更に小滝をいくつか越えると谷は平流になり、右手に広い伐採斜面が現れる。谷はこれ以上登っても面白そうな所はないので斜面に取り付き、林道を目指す。

 

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これは右から巻き

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ここは簡単

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伐採斜面が見えたら遡行終了

 

 鹿避け?ネットを越え、太陽にあぶられながら斜面を登って行くと林道に飛び出す。樽ヶ沢の左岸尾根を下ればもっと短時間で下山できそうだけど、帰りの時間が気になったので確実に時間の読める林道を使ってテクテク歩く。

 

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暑さが堪える

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立派な林道(現役)

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ゲートに到着

 

 樽ヶ沢は2回目だったけど、それでも十分に楽しめるいい沢だった。前回よりも一つ登った滝が増えたのは進歩かなあ。

 

 今日の内に京都に帰るWさんを駅まで送った後、EちゃんとIMさんは引き続き明日の柿其川に備えてに近くでキャンプするという。私は家庭の事情もあって一旦家に帰った後に再び木曽まで出直しだ。体がどこまで持つか少し心配。

 

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今回の地図(クリックで拡大)