晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 内部川 カズラ谷 沢登り 梅雨の晴れ間の滝登り 2012.06.10

水飛沫も気持ちいい・・・

 

<メンバー>
山仲間 2名
      
<山域、形態>

 

<コース>
宮妻峡P(8:55)~カズラ谷~S字滝(10:45)~鎌雲母稜線(12:20)~鎌ヶ岳(12:45~13:40)~カズラ谷道~宮妻峡P(15:00)



 無線の免許の国家試験は1週間後に迫っているが梅雨に入ったばかりだというのに晴天が期待出来そうな週末。遠征が中止になってしまったEちゃんと一緒に鈴鹿のカズラ谷に行く事になった。カズラ谷は以前4月のまだ水が冷たい時に行ったので思ったように直登できなかった記憶がある。今回は全ての滝の直登がテーマだ。

 

 宮妻峡の駐車場から少し歩いてカズラ谷登山道へ。堰堤を巻いてそのまま谷に降り遡行開始。簡単な2m滝でウォーミングアップの後はすぐに廊下帯に突入する。

 

最初の滝 簡単

 

 下流部の廊下帯は黒い岩質で陰湿な感じがするが今日はゆっくりのスタートなので日が差し込み明るく遡って行ける。水温もずいぶんと高くなっているので水流に手を入れてホールドを探っても平気だ。

 

簡単、左から直登

もう水に濡れても平気

 

 廊下帯を抜けると岩質も明るい花崗岩になり、気分もいっそう明るくなってくる。立派なナメ滝を越えると階段状の10m滝。ここは見た目よりも簡単で水流の左から直登できる。

 

 その上の5m滝も頑張って直登。ホールドを探るために水流を横切って右側から木の根を掴んで越えた。でもEちゃんは左側から簡単に登ってきた・・。

 

簡単に直登

立派なナメ滝

左から直登

ずぶ濡れで直登

 

 階段状の小滝や岩間滝を越えるとこの谷の核心部になる10m滝が現れた。前回、この滝は巻いているので今回は何とか登りたい。水流の左側から段差を登り、中段のテラス状で水流を渡りそのまま上に。高度感があって少しビビったが、ハーケンと木の根にスリングで支点を作る事ができたので何とか頑張れた。その上の8m滝は簡単。

 

花崗岩の小滝

岩間滝

10m滝、今回は左から直登

これも簡単

 

 倒木でとうせんぼされた滝や黒い岩の滝を越えると第2の核心スラブ状12mS字滝だ。ここはホールドが少なく、前回は苦労したが今回は上手くスタンスを見つける事ができたので思ったよりもすんなり行く事ができた。少しは成長したかなあ。

 

木に引っかかりそうになる

黒い滝

S字の滝12m 楽しく越える

登ってしまえばこちらのもの

 

 流れはだんだん乏しくなり渓相も雑然としてくるが、三俣の真ん中を行くとルンゼの奥に右から落ち込む飛瀑が現れた。丁度日差しが谷中まで差し込んできて水飛沫がキラキラと輝いている。うーん、沢シーズン本番だ。飛瀑は水流をほぼ直登して上に抜ける。最後のチムニー状の滝は手が出なかったので左側の側壁をボルダーチックに登る。見ると残置ボルトがあった。

 

水流はか細くなってくる

スラブ地形?

左のルンゼを進む

奥に何かある

右から飛瀑が入る

シャワーで直登

引っかかりそう・・

左からボルダリングチックに

 

 後は水が涸れた谷を詰めて鎌~雲母峰の稜線まで詰める。と、おもったらしっかりとした踏み跡が現れたので、それを辿るとすぐに登山道に合流した。せっかくだからと鎌ヶ岳の頂上で昼食にしたが、頂上部分だけガスが掛かりいい景色は見られなかったし、どんどん登って来るハイカーのおかげでのんびりできなかった。

 

ガレガレ

水の無い谷を詰める

ガスガスの鎌ヶ岳山頂

 

 下山はカズラ谷をスタコラと下って宮妻峡へ。河原ではバーベキューをやっているグループが楽しそうにワイワイやっていた。

 

 今回の夏本番へのトレーニングも兼ねて既知の沢ではあるが敢えて滝の多い谷に行ってみた。やはり直登できる滝がたくさんある谷は楽しく、いいトレーニングになったと感じた。急な山行に付き合ってくれたEちゃん、今回もありがと。