晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 かずら谷 沢登り 予想外の転進遡行 2022.06.26

鈴鹿は晴れてました

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 11名

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

鈴鹿沢登

 

<コース>
宮妻峡P(11:10)~カズラ谷入渓(11:25)~脱渓(15:40)~登山道(15:55)~宮妻峡P(16:40)

 

 2020年に時間切れで撤退した中ノ谷にリベンジ!と意気込んでスメールに到着すると本降りの雨・・・。そんなの聞いてないよ~と、雨雲レーダーをチェックすると紀伊半島南部にでっかい雨雲がかかっていました。

 

 雨雲は昼前には通り抜けそう、少し待って雨脚が弱まれば入渓しようと車で粘っていましたが、雨脚は強まるばかり。増水しても嫌なので泣く泣く鈴鹿のかずら谷へ転進する事に。再び伊勢自動車道を北上し宮妻峡まで移動します。時間は11:00ですが、沢慣れたメンバー大丈夫でしょう、今は日も長いし。駐車場からかずら谷道を少し登り、堰堤の脇から入渓します。

 

今回の駐車地

 

登山道脇から入渓

 水量は気持ち多めですが、気になるほどではありません。この谷はいつも3月とか4月に来るのでついつい濡れるのを避けて登ってしまいますが、今日は濡れるのはお構いなしでバシャバシャ行きます。

水量多めかな

 まず最初の5mでウォームアップ。フリーで登ってみますが、出だしがちょっと渋いので後続にはロープを出しました。何だか日差しも出てきていい感じ。蓮の雨は何だったんだろう・・

最初の5mでウォームアップ

そんなに簡単じゃないよ

 次はいつもは右から越える3mほどの滝。今日はをあえて左から水を浴びて登ります。無造作に突っ込むなべちゃんを見て、簡単なんだと思い突っ込んでみましたが、水しぶきでホールドが見つけられず、思わず逃げてしまいました。いさおさんは楽々水線から、miuさんもシツコク粘って突破していました。

無造作に水線に突っ込むなべちゃん


スタンスを見つけられず水を避ける私

 お昼になると天気はますます良くなってきて谷の中がキラキラと輝いています。あのまま中ノ谷に行っていればどうだったか~という思いが頭をかすめますが、そもそもエリアが違うのでやはり台高では楽しめなかったはず・・と自分に言い聞かせます。

日差しも出てきていい感じ

 日差しに輝く8m滝は流れの右を直登。いさおさんは敢えて水線に近い所を登っています。その上の小滝も水を浴びながらファイト一発。今シーズン初沢のこうじさんも張り切っています。

キラキラ輝いている

敢えて水際を登る

その上の小滝も水線攻め

 鉄砲水で崩壊したであろう溝状滝をゾロゾロと越えると核心の10m滝。けい君がセオリー通り左側をリード、そして右ルートをいさおさんがリードします。私も右をフォローで登りましたが結構渋かった。

溝状滝をゾロゾロと登ると

核心の10mは左右から攻める

 沢では記念撮影を忘れて下りてから撮る事が良くあるのですが、今回は忘れずにスラブ状S字滝の前で記念撮影。登りはロープを出す事なくスムーズに超えられました。

今回は忘れずに記念撮影

S字8mはフリクションをうまく使って登る

 斜めになったスラブを越えるとラストの15m滝が右から流れ込んできます。登るのはそれほど難しくありませんが、高度感があるのでロープを出します。ここは8人いるので結構時間がかかってしまいました。

スラブ状になってくる

斜めになった岩盤

15m滝は水を浴びながら

段差もあって登るのは難しくない

絶好調

 あとは急斜面に取り付き、登山道へエスケープ。もう、ブヨが出だしたのでネットをかぶりました。登山道をテクテク下り、宮妻峡が近くなってきたら沢でクールダウン。駐車場に戻ってもまだ17時前でした。

クールダウン

 今回は天候を読み間違い、台高から鈴鹿へ転進するというヘマをやらかしてしまいましたが、終わってみれば気持ちの良いシャワークライムを楽しめたいい一日になりました。

 同行していただいた皆さん、ありがとうございました。これに懲りず、また沢へ行きましょう。