晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

須谷川から銚子ヶ口岳 新緑爽快渓歩き 2012.05.19

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緑のシャワー

 

<メンバー>
山仲間 3名
      
<山域、形態>

 

<コース>
銚子ヶ口登山口(07:50)~入渓(8:20)~銚子ヶ口(12:45)~昼食(13:50)~登山道~銚子ヶ口登山口(15:55)

 

 19日になってしまった5月最初の沢はI君、Eちゃんとのいつものトリオ。今回も鈴鹿の未見の沢シリーズなのだが、2008年の豪雨の影響もあってめぼしい所はあまり残っていない。それでも、どこかに隠れた名渓が無いものかとI君が「鈴鹿の山と谷」を熟読して候補に挙げたのは滋賀県側に位置する須谷川。ここは比較的メジャーでネット上にも記録があるので大外れは無いだろう。銚子ヶ口も滋賀県側からは登った事が無いのでいい機会だ。

 

 国道421沿いにある銚子ヶ口登山口に車を停め、須谷川に向かって道を歩いて行く。奥には管理釣り場である事をしめす看板があるが、だれも入っていないようだ。最初は流れも平凡なので川沿いの道を歩いて行く。

 

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1.こんな所で釣れるのかなあ

 

 管理釣り場が終わりそうな所から入渓。結構歩いたかな。川幅が徐々に狭まると小滝が現れ始める。流れの規模の割には釜が大きい。

 

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2.小滝が現れ始める

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3.大きな釜を持った滝

 

 現れる滝はどれも簡単に越えられるのでワザワザへつったりして何とか楽しもうと努力する。見上げると新緑が太陽に透けてとても美しい。この流域は比較的大きな木が残っており、下流と集落の水源として大切にされてきたのが良くわかる。

 

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4.へつりの練習

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5.新緑がまぶしい

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6.簡単に越えられる

 

 滝をいくつか越えた所で、先行者の釣り師を発見、竿を投げた所の様で水面に意識を集中している。トラブルは避けたいので、そーっと背後から巻いて行く。

 

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7.これは巻き

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8.2次林が美しい

 

 小さいながらも時々ゴルジュっぽいのも現れる。上手くへつって抜けようとしたら水面下のスタンスが上手く見つけられずに腰までドボン・・。後続のI君、Eちゃんは上手くへつって来てちょっと悔しい。
 

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9.ムム・・通れるかな

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10.上手いなあ

 

 小滝、ナメが時々現れ、その度にジャブジャブと越えて行くがドキドキするような箇所は全く無い。やっぱり滋賀県側の谷は傾斜が緩い分、穏やかなんだなあ。大岩の下から流れてくる滝は、以前は下を潜れたようだが、穴は砂利で埋まっていた。

 

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11.滝の割には釜が大きい

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12.わざと水線を行く

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13.バシャバシャと気持ちいい

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14.通り抜けは埋まっていた

 

 流れは徐々に小さくなり、斜滝が増えてきた。もう暑くなって来たのでわざと水に入ってジャバジャバと登っていく。水はきれいで日差しも明るいので夏なら泳ぎたくなるような(ちいさいけど)淵もある。見上げるとシャクナゲが咲いていた。

 

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15.小さい斜滝が増えてきた

 

 

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 16.これも簡単

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17.夏なら泳ぐかも

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18.シャクナゲ

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19.きれいな淵

 

 左手の尾根が高度を下げて来たので登山道に乗り換える選択もあったが、沢ノボラーとしては水があるうちは沢を詰めようと言う事でそのまま直進。すぐにゴーロになるかと思ったが、ナメや小滝も現れてなかなか遊ばせてくれる。

 

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20.緑の中を進む

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21.水が少なくなって来た

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22.まだ楽しめる

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23.ナメ

 

 標高850m辺りの二股を過ぎると左手は植林の斜面になり、水もほとんど涸れてしまうので目の前を横切る登山道に乗って銚子ヶ口を目指す。I君は水から上がると急にペースが落ちてしまう。冬の間はあまり歩いていなかったそうだ。
 

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24.最後は登山道を詰める

 

 急斜面を登ると銚子ヶ口に到着。三角点のある山頂は展望が無いので、東側のピークで昼食&大休止。普段見慣れている三重県側からとは違って見える鈴鹿山系を眺めながらのんびりとお昼ゴハンを食べる。

 

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25.鈴鹿の山並みを一望

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26.銚子ヶ口の三角点

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27.ハルリンドウ

 
 下山は登山道でのんびりと銚子ヶ口まで。ドキドキワクワクは少なかったけど、新緑に囲まれ、水遊びをしながらのハイキングって感じでとても気持ちの良い山行だった。銚子ヶ口からの眺めも素晴らしいかった。
 でも、そろそろ、ピリッとスパイスのきいた沢に行ってみたいなあ。(I君、Eちゃん、お疲れ様でした。)

 

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29.今回のコース