晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 愛知川本流で再開の沢登り 2011.09.10

泳ぐと楽だなあ

 

<メンバー>
山仲間(4名)
      
<山域、形態>

 

<コース>
取水堰堤~S字峡~ツメカリ谷出合~白滝谷出合~天狗滝(ピストン)

 

 鈴鹿の沢でリハビリをする為に、はなごんさんが会社の経費をつかって名古屋に遠征してくるという。はなごんさんが北の地に転勤になってもう4年、もうずいぶんと会っていないなあ。
 
 こりゃ是非とも再会を喜び合いましょうという事でご一緒する事にした。メンバーははなごんさんの盟友(迷友?)のT氏さんと、これまたはなごんさんと旧知の間柄であるEちゃん、そして私の4人。

 

 怪しげな名古屋駅裏ではなごんさんをピックアップして鈴鹿の山へ向かう。石グレトンネルを抜けて神埼橋の袂で集合。神崎川林道は工事をしているという話を聞いたが、それは無く、スムーズに奥まで入る事ができた。

 

 取水堰堤へ降り立ち入渓。今日の水量は前回に比べずいぶんと少ないのでリハビリのはなごんさんも大丈夫だろう。

 

取水堰堤の上から

 

 ゴーロを少し歩いて最初の関門の滝、渡渉も容易そうなので右から巻いて滝の上で対岸に移る。水量も丁度良いので底が透けて見える清流が復活している。当初曇り勝ちだった空も日差しが出るようになってきた。本来の愛知川の美しさを久しぶりに見たような気がする。

 

軽くウォーミングアップ

最初の難関は右から

渡渉も容易

 

 続いての難関のS字峡は水線突破を試みる。今日初めて胸まで使り、50cmほどの滝を越えようとするがなかなか難しい。結局、水流を利用して対岸に渡り、右岸側をへつって突破したが後続には難しそうなので巻きでお願いした。

 

S字峡

へつってへつって

 

 S字峡の上の長いゴーロは飛び石で軽快に進んでいく。膝の具合の悪いはなごんさんもがんばって付いて来てくれている。こりゃ天狗滝までは余裕だなあ。程なくツメカリ谷出合い、ここで少しだけ泳ぐ。

 

シャコ貝岩

底が透ける

ツメカリ谷出合い

もう平気

 

 まだまだ気温は高く、僅かに蝉の鳴き声も聞こえるが、吹いてくる風や太陽の光はどこと無く秋の雰囲気。夏の終わりを感じながら広い河原を進む。見覚えのある白いブランコ(もう下部は消失しているが)が見えると白滝谷出合いは近い。

 

白滝谷出合い

 

 長瀞では泳ぎの苦手なT氏さん用に今日初めてロープを出す。長瀞を泳いでいると真夏に比べて若干水温が低く感じるものの、まだまだ大丈夫だなあという感じ。ウエットスーツを着ているEちゃんは余裕で泳ぎを楽しんでいる。

 

ロープがあれば楽ちん
 
 谷尻谷の出合いを過ぎ、ミニクランクを超えると目的地の天狗谷に到着。見た感じではやはり水量は多めで直登は難しそう。岩棚の上でのんびり昼食を取り、今日はココで引き返す事にする。

 

 久しぶりのはなごんさん、T氏さんと話は懐かしくも楽しい、東ノ川事件の話や北国での温泉三昧の話、ただ残念なのは、はなごんさんは足の故障から体重が増え、もう思うように沢に行けないようだ(まだまだこれからですよ~、トレーニングがんばってください)。

 

谷尻谷出合い

ここを抜けると

天狗滝

友情ショット

 

 昼食後、T氏さんのライフジャケットを借りて天狗滝に取り付こうとするが、水勢が強くまさに取り付く島もなく敗退・・。人間の泳力ってたかが知れているのを改めて感じた。

 

チャレンジするも無理・・
 
 帰りは極力、流れに身を任せてドンブラコ~ドンブラコ~。この頃になると水に浸かるのも慣れてきてみな泳ぐのに抵抗が無くなってきた。泳ぎの苦手なT氏さんもライフジャケットに身を固め、水深50cm以上のところは見つけてはEちゃんといっしょに泳いでいる。S字峡も流れ下り、完全に日が傾く前に取水堰堤に到着。お疲れ様でした。

 

帰りはドンブラコ1

ちょっと大丈夫?

ドンブラコ2

ドンブラコ3

プカプカ

スイーム

S字峡も流れ降りる

まだまだ泳いで

最後はジャンプ1

最後はジャンプ2

 

 阿下喜の温泉で汗を流し、今日中に関東まで帰らなければいけないはなごんさんを駅まで送って本日は終了。

 

 はなごんさん、T氏酸とは4年ぶりの再会になったが、そんなブランクは感じさせない程、楽しい遡行だった。はなごんさんには是非膝を完治してもらって、来年の関東遠征でご一緒いただきたいと切に思った。リハビリ、がんばってくださいね。