晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿 愛知川本流 沢登り 真夏の単独偵察行 復活の兆し? 2011.08.06

泳げるようになった長瀞

 

<メンバー>
単独
      
<山域>

 

<コース>
取水堰堤~スライダーの滝(往復)

 

 なんとなく疲れていたのと、ちょうど沢行きを供にするメンバーがいなかったので久しぶりに家でゆっくりしていようと思い普段より遅い時間まで寝ていた。しかし外を見るといい天気。何だかこのまま寝ているのももったいないと思い出かける事にした。

 

 行き先は愛知川本流を取水堰堤から天狗滝まで往復しようというもの。2008年の豪雨で埋まってしまった淵や瀞場がどうなっているのか調査してこよう。ちょうど沢靴のフェルトも貼り足したところだし(今回は張替えではなく貼り足しにしてみた)。

 

貼り足したフェルト

 

 なんだかんだで神崎川の林道についたのは10:40でも2時間足らずでここまで来られるのはやっぱり石グレトンネルのおかげだなあ。準備をして11:00入渓。

 

 いつものとおり階段を使って谷に下りるとなんだかいつもと様子が違う。堰堤の水門が開き、水が轟々と流れているのだ。最近雨降ってないから今日は楽勝だなあと思っていたから予想外の展開。下流の淵を泳いで排水口の左側にまわりこみ、梯子を使って堰堤の上に抜ける。

 

ワンコも水遊び

放水中の堰堤(下から)

放水中の堰堤(上から)

 

 最初の滝はものすごい水量で奔流になっている。右から上がって渡渉しようとしたが、落ちたらひとたまりもなさそうなので、左側から巻く。

 

すごい水量

巻き込まれたらひとたまりも無いなあ

 

 続くS字峡もすごい水量。水線突破をしようとしたがあえなく敗退で右から巻く。シャコ貝岩の全部に水が流れている。こんなの余り見た事ないなあ。ツメカリ谷出合手前の廊下も流れに押し戻されそうになるのを何とかクリア。ここからはゴーロを30分ほど歩いて白滝谷出合に到着。白いブランコを久しぶりに見た。

 

S字峡

 

シャコ貝岩

ツメカリ谷出合いの瀞

ゴーロが続く

白滝谷出合いのブランコ

 

 ここから先は実に2年ぶり。まずは足首までの深さになってしまった長瀞から。ここは土砂がすっかり流されており、以前のとおり泳いで通過しないといけないようになっていた。おー復活だ!。

 

お、足がつかない

 

 下谷尻谷出合いを少し覗いて天狗滝に向かう。天狗滝手前のミニゴルジュも土砂が流され泳ぎ場に復活!先行パーティーが苦戦しているのを見守り、私も泳ぎでクリア。

 

下谷尻谷

この淵も広がっている

ここも泳げる!

 

 そして核心の天狗滝。ものすごい水量に取り付く島もない。淵も心なしか広がったような気がした。ここも復活の兆しが!。

 

天狗滝

先行パーティーがアタックするも

 


天狗滝動画

 

 さすがに天狗滝の直登は無理なので右岸のテラスから残置ロープを使って巻き。ここを通るのも本当に久しぶり。

 

 天狗滝の上流も徐々に復活の気配で天狗の踊り場も淵も以前のようなプールになっており、スライダーの滝(夫婦滝)は轟々と水が溢れている。スライダーをしようと水中眼鏡を持ってきたのだが、この水量にびびって引き返す事に。

 

天狗の踊り場の淵

水量が多い

 


スライダーの滝(今日はここまで)

 

 帰りは極力泳ぎながら下っていくが、天狗滝の飛び込みは流石に恐ろしくて出来なかった。

 


天狗滝(上から)

 


泳いで下るとこんな感じ

 

こんな遊びもある?

ツメカリ谷出合い

S字峡

最初の滝

 

 取水堰堤では若い男女がライフジャケットをつけて排水口に飛び込んで遊んでいる。
若いっていいなあと思いながら、復活の兆しの見えた愛知川を後にした。

 

若者たち

 

 2008年の豪雨で埋まった時は、いずれ茶屋川のように死んだ川になってしまうのか心配だったが、何とか復活の兆しが見えている。自然の力はすごいなあと思いながら、これ以上の荒廃が進まない事を祈らざるを得ない。